STAY4期加入を見送った話

Lose My Breath 公開されましたね。
ますます美しく変化していく彼らと
同じ時代に生まれて本当によかったなと
感謝の毎日です。

かなり時間が経ってはいますが、
「stayとスキズへ」記事に
思いの外反応を頂けたのもあり

当時書いていたものを
せっかくなので公開しようと思います。
一個人の意見ですが
少しでも心が軽くなったり、
何か発見があれば幸いです。



✴︎


表題の通り、28日までだったSTAY4期加入を見送ることにした。

個人的にStray Kidsを知ったのはTHE SOUND発売時、という
彼らの歩みからすると比較的最近かつ突然のことで、
3期には加入していない(というかできない)状態だった。
JPファンクラブには去年加入し、
縁あって(本国含め)ライブに何度か現地参加することができた。
このまま4期に加入するものだと思っていたし、
当然したいと思っていた。

しかし4期について公式からの告知があった時、
自分の反応は「無」というか、食指が動かないといった状態で、
そんな自分への違和感を抱えたまま加入期限が迫っていた。

初めは色々と原因を探していた。
興味がなくなってしまったのか?
そんなはずはなく、彼らの音楽や姿には変わらず力をもらっている。
では金銭的なもの?
もちろん海外配送料が会費を上回るというのは多少驚きはしたが、
レートを加味したとしても出せない金額ではない。
ただその金額にすら抵抗が生まれるような何か別の原因があった。
内容的なもの?
確かに今回のコンセプトが個人的な好みではなかったというのはあるが、
それは些細なことで、そもそも会費=グッズや特典の値段ではないだろう。
STAY (会員)である、というステータスやサポートしているという状態に
まず大きな意味があるのではないか。

ここで、STAY (会員)であることと
STAY (動詞)することに自分の中で乖離があることに気づいた。

自分がスキズに出会い、彼らの作品に触れ、
彼らの活動や成長と発展、
目まぐるしく変わる彼らを取り巻く状況を日々見ている中で、
STAYがファンダム名を表しているというのは事実だが、
そもそもそのファンダムが示すのは何だろうか?
ということを考えさせられる場面が多かった。
スキズに限らず、K-POP、
またアイドルという存在について、制度について、
具体的には挙げないが、それぞれに思い当たるシーンが
あるのではないかと思う。

STAYという表現を使う時の彼らの胸中を図ることは
誰にもできないし、
ファン同士でSTAYだ、STAYではない、といったことも
出口のないことだなとつくづく思う。

ただ一つ言えるのは、
「STAY (会員)」になるというのは、
平たくいうとJYP Entertainment との契約であるということだ。
もちろん会社あっての今の彼らの活動ではあるし、STAY (会員)になることが
そのサポートの一部になっていることは確かである。

ただそれはあくまで「一部」であって、
そこに等価交換のようなスキズとの1:1の関係性を求めてしまう
状態であれば、視点の転換が必要かもしれないなと自戒も込めて感じたのだ。

つまり、スキズの生み出す豊かさという大河、愛の流れの一部である、
という視野を持ってみてもいいのではないかということだ。

人それぞれスキズとの歩みがあることと思う。
それこそデビュー当時から
K-POPというシステムの中で文字通り支えてきたファンもいれば、
日本での活動のみを楽しんでいたり、
グッズの収集はしないと決めていたり、
ライブを重視する、対面のイベントを重視する、
などそれぞれにスタンスの違いがあり、
それは本来自由なのだ。

ただ仮に彼らの名前すら知らなかったとしても
ジョギングの時に聴いて元気をもらっている人がいれば、
上記の流れの一部になっているのではないか、というのが
STAY (動詞)する人々による大きな流れという捉え方だ。

ここで押さえておきたいのは、
豊かさの交歓が単発のものや即時的なものではなく、
全体として見たときに
脈のように複雑に繋がり、広がり、また循環しているということだ。
停電が一斉に回復する上空からの様子を想像するとわかりやすいかもしれない。
または川の水が海まで流れ雨となってまた降り注ぐ流れ。

あえて具体的にしていくと、
スキズの曲を聴いて感動した、気づきがあった、力が出た、ということを
他人にかける言葉、自分の新しい挑戦、今日食べる料理に流したっていいということ。
それも豊かさの一部になっている。
なぜならあなたに力をくれたスキズの曲は、
会社からのサポートによって、彼らの家族からのサポートによってできているから
さらにいうとその力は会社を育ててきた先輩グループの生み出した豊かさであったり、会社を作るに至ったPDを育んできたすべての豊かさであったり、彼らが幼少期に受けた豊かさであったりと、連鎖に連鎖を重ね、今ここに完結するようなことではないのだ。もう豊かさを通過している。
もちろん金銭的なエネルギーとして還元したかったらそれも一つの手段である。
それもまた次の作品に繋がったり、他のグループの活動へと繋がっていくだろう。
大切なのは「一つの」表現手段であり「唯一」ではないということだ。

私たちは大きな豊かさの中に生きている。
そしてその流れをいつまでも、
美しく循環させていきたい、というのが、
地上にHAVENを作るということ、
“STAY해“
という彼らの願いに込められている気がしてならない。

もちろんこれも個人の憶測にしか過ぎないが、一つの角度として、
これからもSTAY (動詞)したいと考えている方の参考になればと思う。

✴︎


この先何をやってもどれだけ変化しても
既存の枠に収まることなく
自分たちの名をもって形を与えればいい、
の域に来た彼らの存在が
本当に大きなものだと思いますし、

今回のアメリカでのプロモーションも
一つの産業的な枠を超えていく流れの中にあるなと感じてなりません。
歌詞に表明したことを体現していく姿が
まさに偉人伝といった感じで、
本当に素敵だなぁと。

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