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【OAK】ショーン・マーフィーの対価について

前編の続きです。


カイル・マラー


アベレージで90mph中盤の速球を投じるパワーレフティー。ダブルプラスのスライダーとプラスのカーブが持ち味。チェンジアップとコマンドは平均以下だが、スライダーとカーブのクオリティの高さで全てをカバーする。今季は四球率7.4%と年間通して制球も安定していた。
メジャー定着を阻むのは速球のクオリティ。球速・スピンレート共に優秀だが、アクティブスピンが少ないせいで変化量は平凡。ピンポイントのコマンドにも欠けるため、球質改善かシンカーの代用で活路を見出したい。


エステウリ・ルイズ

昨年大ブレイクのスピードスター。ボールゾーンの球の見極めが飛躍的に向上し、四球率はキャリア初めての10%オーバー、出塁率も4割を超えた。塁に出られるようになった結果、持ち味のスピードが活きて85盗塁をマーク。来シーズンの拡大ベースの恩恵を大いに受けることになりそうだ。

懸念されるのはパワー不足で、x-statsは最底辺レベル。ただ、スイングスピードとローパワーはそこまで平均を下回っているわけではなく、高めに浮いた変化球をスタンドに運ぶことはできる。同じくハードヒットが全く打てなかったが2桁本塁打を打ったことがあるビクター・ロブレスが比較対象にあがるが、ロブレスよりアプローチが良いため成績は安定するかもしれない。個人的にリストが強そうなスイングがスターリング・マ―テとダブる所があるため、マ―テのように剛柔兼ね備えた選手になってほしい。


フレディー・ターノック

90mph後半をアベレージでマークするロマンたっぷりの剛腕。ベストピッチは100mphにも達する4シームで、ホップするような変化を見せる。一方で、高校まで野手としても活躍していたこともあって投手経験が浅く、変化球やコマンドは未熟。最も得意な変化球は利き手側によく動くチェンジアップだが、絶対的な球種とするためにはまだまだ鍛錬が要るレベル。課題は山積だが、既に40人枠に登録されているため時間はなく、ブルペン転向が現実的なラインかもしれない。


ロイバー・サリナス

昨年A/A+で三振率37.6%を記録した若きドクターK。90mph中盤を連発する4シームと既に成熟しているスライダーとカーブのコンボで三振を量産。一方で四球率は13.5%と欠点もはっきりしている。制球を矯正することさえできればエースの器だが、リリーフリスクも伴う人材。


マニー・ピーニャ

35歳のベテラン捕手。サービスタイム7年で通算fWAR6.3と控え捕手としては十分なクオリティーを誇っている。昨年は故障でほとんど棒に振ったが、本来はフレーミングにもスローイングにも優れた守備型捕手としての活躍が見込めるはず。経験豊富で、ランガリアーズの指南役としても期待。



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