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こどもの姿勢

~ 姿勢の乱れは大人の責任 ~


今、こどもの姿勢が「乱れて」います。

家でも、学校でも塾でも、どこにいても
『姿勢がいいなぁ』と思える子供を見かけることは少なくなりました。


家でも学校でも姿勢の指導がないのでしょうか?  

私が小学校の頃は
親からも学校の先生からも『姿勢がワルイ!!!』と注意されました。
それこそ、背中に長い定規を差されたことも何度かありますし・・・。


当然ですが、
大人が注意しなければ小人(子供)が分かるはずもありません。
結局、子供が悪いのではなく、注意できない大人側に問題があるわけです。


 問題とは・・・


1) 大人が『正しい姿勢』を分かっているか?
2) 姿勢が悪いと、体にどんな影響があるのか?


まず、「正しい姿勢」とは・・・
腰骨を立てた「立腰」の姿勢のことです。

立腰???(りつよう)
 
イスに座るとき、お尻を後ろに突き出すようにして腰を入れ、
それから腰を立てるようにして座った状態です。

コツは・・・おへそを3cm前に出して、
そこから肛門を後ろに跳ね上げた感じです。
すると、上半身が腰の上にドンと乗ってきます。


軽くあごを引き、頭のてっぺんを上方に引き上げるようにする。
それが「正しい姿勢」です。
前方へ少し反り気味になったときに関節が整って揃うようになっています。この状態になって初めて、腰の筋肉や靭帯がゆるむのです。



一方、腰が後方にヘタり、姿勢が崩れると腰椎の関節が乱れ
ます。腰を丸くすると腰椎の関節は引き離され、腰部の筋肉や靭帯が緊張します。これが長時間つづくと腰や背中が痛くなってしまうのです。



 また、腰が丸くなることで内臓がギュっと圧縮・圧迫された状態になり臓器の機能不全を引き起こしやすくなります。簡単に言うと、病気になりやすいカラダになるということ。



腰は、身の「要」と書きます。
要(かなめ)が不正な状態は、歪(不正)みを起こします。

「腰骨を立てる」ことが健康を維持する要であり
大人が小人(子供)に対して行える躾(しつけ:身を美しく正す)です。
 
躾(しつけ)が成ってない子供が多いのは
大人の躾が成っていないからです。


子供の背中が丸いのは「丸い大人の背中」を見て育っているからです。
子供が言うことを聞かないのは、
大人が子供の言うことを聞いてあげないからです。


今、こどもの健康が乱れています。
それを救うことが出来るのは誰でもない私たち大人です。


一般的に「こども」が成人するまでは、
親が責任を負うことになっています。

20歳を過ぎた瞬間から、
社会を構成する一員として世の中に認知されるわけです。

しかしながら、すべてがスイッチ『ON / OFF』 のように、
その瞬間から切り換わるものでもありません。
 
過去から永続的に時間が経過しているものに関して・・・ 
例えば「伝統」や「慣習」、「クセ」等はいかがでしょうか?


レストランで食事中に、
隣の大人のお箸の持ち方が『変?』だと思ったことはありませんか?

職場で仕事中に、
同僚のペンの持ち方が『妙?』だと感じたことはありませんか?

法律上、20歳を越えたその瞬間に
すべてのことがその人の責任になります。

お箸やペンの持ち方が普通でなかったとしても、
その人の責任になってしまいます。

だからこそ、大人になる前の小人(こども)の時点で
正しい教育が施されるように、親は必死になるのです。



健康も同じこと。親が大人として出来ること…
それは20歳を越えてからのわが子の『健康』を
今のうちから環境を整えて「正しく守ってやる」ことです。


こどもには、健康に対する善悪の判断は、まだ早過ぎます・・・。

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