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コヴィ著『7つの習慣』が嫌う、テクニカルな生き方

人間は、なんのために生きている?

幸福になるために、生きていると思います。


しかし幸福になるとは、けっこう難しいのかもしれません。
なにせ、何千年ものあいだ、さまざまな知の巨人や、八百屋のおばちゃんまで、「幸せって、なんだろうな?」と問い続けてきているのです。

ちょっとやそっとのことでは、幸福にはなれないのかもしれません。



特に、たった一人だけの力で幸福になろうとするのは、無理と言えましょう。

何千面ものあいだ、ずっと人間が悩み続けていることなのですから。


誰かの力を借りる必要があります。

幸福へと、よく導いてくれる人が必要です。


幸福になるための、間違いない、完璧な方法は、残念ながらありません。
しかし、幸福に近づくための優れた指南書であれば、書き残されています。


それは、スティーブン・R・コヴィ著『7つの習慣』です。
表面的なノウハウ本ではなく、深淵さだけの哲学書でもなく、
人間哲学と行動実践を7つの習慣に編み上げた優れた指南書です。


実は、7つの習慣が紹介される前に、一つの重要事項が説明されていることは、あまりフォーカスされません。
それはまさに、コヴィ博士が嘆いている状況を現しています。


コヴィが『7つの習慣』の中で、最重要視しているのは、人格主義です。
時代を超えて、国を超えて、人類普遍となっている原則。
その原則に適うように生きるのが、人格主義です。

それなのに、1945年くらいからは、テクニカルで、その時々の社会で評価されるようなものばかりが求められるようになります。
それが、個性主義です。

人格主義のような、深くて、時間がかかるようなものは、嫌煙されます。
個性主義のような、手軽で、短時間で成果が出るようなものが、好かれます。

その状況に、コヴィ博士は警笛を鳴らしているのです。
それが、7つの習慣が紹介される前の、第一部で書かれていることです。


外から持ってきたきらびやかな飾りを身にまとうことで、自分を良く見せようとしていたら、周りの人や時代状況に、振り回されてしまいます。
そうではなくて、内側にすでに持っている黄金を、一生懸命に磨いて輝かせる。そうすることで、周りがどうあろうと、自分も周りも照らすことができる。

そのような生き方が、幸福に近づくのだと、第一部から言ってくれています。


スティーブン・R・コヴィ『7つの習慣』を読んだことのある多くのみなさま。
もう一度僕と、『7つの習慣』に向き合ってみませんか?

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