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「私に関する最新情報」という土台に輝く自分らしさ

タスク管理メソッドである「タスクシュート」では、
「私に関する最新情報」が、いつも手元にあることが重視されます。

細かくタスクが組まれたデイリープランでは、
一つ一つのタスクに「開始時間」「終了時間」をつけていく結果、
・ついさっきまでの私の行動
・今現在の私の行動
・この次の私の行動
が、タスクリストに自然に記録されています。
だから、「私に関する最新情報」がいつでも手元にあるのです。


「私に関する最新情報」が重視される理由は、安心感にあります。

刺激が多く、意識がとられがちな現代では、「あれ?今は何をしてるんだっけ?」となることは、珍しくありません。
次にやることを決めていても、別の行動に誘惑されがちです。
ふわふわと無意識に、行き当たりばったりな行動になってしまいます。
これでは、いったい自分が何をしているのか、わからなくなってしまいます。不安になるのです。


デイリープランに、開始・終了が記録されていき、「私に関する最新情報」
・ついさっきまでの私の行動
・今現在の私の行動
・この次の私の行動
が更新されていきます。
そのリストが目の前にあることで、行動がブレずに安定します。
自分のやるべきことが分かるというのは、心の安定にもつながります。

人は、過去ー現在ー未来のつながりの中で、自分の存在を確かめます。
「私に関する最新情報」が、目に見えてわかると、安心するのです。
それがたとえ、小さなタスクのリストであったとしても。



さて現代は、変化の激しい世の中です。
今日に受けた教育が、いつまで役に立つのかが分かりません。
数年かけて身に付けたスキルが、あっという間に価値を失うかもしれません。
自分の立ち位置も流動的で、いったい自分は何をすべきなんだろうか。何者なんだろうか。そう悩むことも多いと思います。
存在意義が揺れやすいのです。


存在意義ということでもまた、「私に関する最新情報」が、著しい安心感をもたらしてくれます。

「私に関する最新情報」は、「次にやるタスク」というミクロレベルだけではありません。
「これからどう生きようか」というマクロレベルまで、関わってきます。
先ほども言いましたが、人は、過去ー現在ー未来のつながりの中で、自分の存在を確かめます。

さすがに、1分、2分の実行ログから「これからどう生きるか」を導き出すには、フェーズが異なりすぎて無理があります。

マクロレベルの「私に関する最新情報」には、具体的なアクションごとのログではなく、もっと抽象度の高いログが、要求されます。

人生レベルの生き方を導くのに必要な、抽象度の高いログ。
生きてきた軌跡のログ。
つまり、自分史です。


タスクシュートサイクルに目をうつしてみましょう。

タスクシュートサイクルで有名なのは、プラン→ログ→ルーチンです。
もう少し言葉を補うと、デイリープラン→アクションログ→ルーチンタスクとなります。
これは、日々の細かい実行において、たいへん有効なサイクルです。

ここに、僕独自で想定している、「人生レベルのタスクシュートサイクル」は、以下のようになります。
それは、コンセプト→ライフログ→レビュー、というものです。
このサイクルを回すと、コンセプトがどんどん磨かれて、輝いてきます。


コンセプトとは、「自分らしい生き方」のことです。

タスクシュートの素晴らしいところは、
具体性の高いミクロレベルのサイクルから、
抽象性の高いマクロレベルのサイクルまで、
すべてを包摂するところです。

そのサイクル全体を貫くように、すべての場面に<自分らしさ>が現れてくるのが、最高の生き方になります。


コンセプトを欠いたタスクシュートサイクルは、
回転ホイールで走るハムスターのように見えてきます。
光に向かったトンネルを進むのではなく、ただ降りかかってくる仕事をこなすためにルーチンを繰り返すのですから。
変わり映えのない、成長もない、ホイールです。

コンセプトという光を生み出すのは、ライフログをレビューすることである、ということを、タスクシュートサイクルが教えてくれています。

ライフログとは、自分史です。
だから僕は、「自分史を書きましょう」と、呼びかけています。


過去ー現在ー未来をつなぐ「私に関する最新情報」は、人に安心感を与える。ミクロでもマクロでも。
安心感を土台にして、理想の自分に、もう一歩踏み出していきましょう!

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