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ウルトラヘビーのプロレスって?ジェイク・リーの名マイクから始まった2024年。

1.2プロレスリング・ノア有明アリーナ大会。
メインの丸藤正道vs飯伏幸太の後、華やかな2人のイメージにそぐわない重苦しい空気。
特に飯伏は足を中心にコンディションの悪さが明白、様子見のようなグラウンドから、技のミスも目立つ鈍い展開で盛り上がりきらないまま、何度も流れた天才対決は決着。まあ、詳しい解説は有田に任せる。

(個人的にこの日思い出していたのは、佐山聡の言葉ー「華やかな部分がガチンコじゃないとダメなんです。(中略)華やかな部分をガチンコでできる選手っていうのは、身体能力が優れた選手だけですよ。今のプロレス界でできるのは、丸藤君とか、飯伏君たちだと思いますよ。」(2014年頃の発言)なのだけど、書くだけ書いて詳しくは触れない)

試合後のリングに出てきて、大会を締めたのはジェイク・リーと清宮海斗のマイクだった。最後こそ所属のホープ清宮に鷹揚にトスを上げる形で任せたものの、ジェイクの痛烈さが印象をかっさらっていった。

ジェイク「あんなウルトラヘビーみたいなリズムで試合やりやがって、このリズムで試合をやっていいのは、こういう俺みたいなデカイやつなんだよ。」

192cm/110kgの人間に言われると説得力がある。(ちなみに丸藤176cm/90kg、飯伏181cm/93kg)

そんなジェイクは、それこそ180cm後半〜190cm代のひしめくいわばウルトラヘビー天国の全日本プロレスを退団、フリー転向してノアにやってきたのだった。(一発でノアの旗艦ベルトGHCヘビー級シングルを奪取、ノア勢ともスイングしまくりの現状を見るに大正解)

そして全日本プロレスのリングでジェイクの離脱と入れ替わるように頭角を表し始めたのが、

日本武道館でデビューの実力ルックスを兼ね備えた大型ルーキー安齊勇馬(188cm/105kg)。

地元宮城テレビのレギュラーで一気に知名度を上げつつ、キャリア3年以内と思えないタッグ屋としての地位を確立した斉藤ブラザーズ(兄ジュン193cm/116kg、弟レイ192cm/145kg)。

(斉藤ブラザーズも2023年度新人賞取ってるけど、宮城テレビでのレギュラーコーナーの映像を上げておく。この勢いをかっての昨年10.9の地元凱旋の世界タッグ選手権試合も凄かったのだけど、無料で貼れない!)

ジェイクとガッチリやりあっていた全日本プロレスのヘビー級、それもウルトラヘビーと言えるようなレスラーの代表と言えば諏訪魔(188cm/120kg)だろう。(今のエースは宮原健斗、青柳優馬と思っているけど、2人は上背こそ180cm代後半なものの、100kg代前半なので)

2.20全日本プロレス後楽園大会。
諏訪魔vs鈴木秀樹のシングルが実現。
鈴木もデカい(191cm/113kg)。最も、週刊プロレスで連載してたコラムによると、アントニオ猪木にはプロレスラーとしてはこれくらいの体格で普通、というようなことを言われたらしいが。
試合はというと、今フリーのレスラーでトップクラスの強さや怖さのイメージを持つ鈴木が、諏訪魔が普段出さない馬力(まあ対抗戦だと、新日勢やノア勢を蹴散らしまくったりするのだけど…)を見事に引き出す展開に。今年のベストバウト候補。

※GAORAの人も言っちゃってるけど、どこかからクレーム入って消されるかもな諏訪魔大暴れな新日本プロレスとの対抗戦置いておく↓

※ノア参戦時だけど、怖い鈴木秀樹も。

ちなみに、2.20はアントニオ猪木存命なら81歳。翌日で武藤敬司引退から1年。
猪木イズム最後の継承者とよく言われるのは藤田和之だが(巡り巡って今ノア所属なの、本当に混乱する)、猪木にちゃんと薫陶を受けた1番下の世代というと鈴木秀樹ではないか。
2015年の天龍源一郎引退興行での藤田和之と諏訪魔の遭遇の顛末を痛烈に批判してた1人が鈴木だった、というのもまた味わい深い。
そしてついには今年の2.25京都、諏訪魔鈴木秀樹コンビで世界タッグにまでたどり着くんだから。

で、藤田。そして、ジェイクに戻る。(ノア参戦時の鈴木のシングル黒星は藤田と清宮だけだよな、とか、ジェイクとも睨み合いしてたけどシングル実現するのかなとか色々思うが一旦置いておく)

3.2プロレスリング・ノア名古屋大会
ジェイク・リーvs藤田和之のシングルが決定。

ウルトラヘビー級の縦軸に、王道vs闘魂の横軸(よく考えたら先の諏訪魔vs鈴木秀樹のシングルも王道vs闘魂だったのか…)。王道育ちながら柔術をたしなむジェイク、オリンピック断念〜新日本プロレス〜PRIDEで一時代を築いた藤田。

https://abema.app/wMHY

全日本プロレス〜プロレスリング・ノアにとって大事な名カード三沢光晴vs小橋健太(建太)が最後に実現した3.1日本武道館大会から21年という日にこんなことを考えている。


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