【80年代洋楽の話】Rick Astley ‘Never gonna give you up’ 全英全米1位、引退、リックロール、2023年グラストンベリーの熱狂

例えば80年代洋楽が好きなら、知らない人はいないと思う。

1987年の全英No. 1シングル。週間は全英全米いずれもNo.1獲得。
華やかなりしユーロビート、ヒット量産チームSAW(ストック、エイトキン&ウォーターマン)作。

1988年のTogether Foreverもあるけど、基本的には時代の徒花的にセールス下降、93年にあっさりと引退。

が、2007年、ネットミームとして話題になる。

釣り動画のネタ扱い。(勿論クオリティの高さが笑いになるという点もあったのだろうけど。でも米国では年間チャートに入るほどではなかったこの曲が取り上げられたのはなかなか面白い。)
個人的にはそこのイメージで止まっていた。

今年、2023年。英国国営放送BBCはCMなしでライブ動画をアーカイブしてくれるという大盤振る舞いをするのだけど、大手フェス、グラストンベリーの配信動画にリックの姿。

まずはThe Smithsのカバーをカマしている姿を。先月ベーシストのアンディ・ルークが亡くなったのもあり、トリビュートかもしれない。
バリトンボイス、モリッシーばりのマイク振り回しを見せ絶好調。

AC/DCのカバーで堂に入ったドラムを披露。これは誰かのショート動画で。(ずっと前からの持ちネタらしいけど、今回初めて認識して驚愕。)

そして、そしてNever Gonna Give You Up。最高のパフォーマンス。生バンドで生まれ変わったグルーヴ。長い。長いけど、最後まで聴いて。(おそらく)リックロールが釣り上げた1つの結晶。途中のバンドメンバーへのリスペクトからの演奏のブチ上がり、セキュリティの人も巻き込んだ踊りと熱狂。

懐古であり懐古に終わらない今の音を聴けたのが嬉しい。

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