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約束の時間まで

こないだ、友達とお互いに知っている曲で太鼓の達人やろうとしたら『ドキドキ胸きゅん おまつりタイム』と『エンジェルドリーム』になった。


■ドリームの部分

起きてすぐ、夢の内容をどこかにメモしようと思った。かつてnoteを毎日続けていた頃、いくつか見た夢を「夢数夜」というマガジンにまとめていたのを思い出したのだ。ちなみに勿論『夢十夜』のパロディなのだが、偶然にも「夢数夜」に登録されている記事は今のところ10本である。この記事を登録しようか迷う。11本にしたくないかも。

どうせnoteに日記を書いているのだから夢のメモもnoteの下書きにしておく。「迷路の地下牢 クリーム玄米ブラン クリアすると上の階へ O先輩が先駆者」と書き残した。O先輩だけは最初のメモから改竄されている、実名はマズいから……。

で、そのメモを見ながら今がんばって夢の内容を思い出している訳なんだけれど、ぶっちゃけメモの文面以上の情報量はほぼ無い。

なんか地下牢に投獄されており、その地下牢というのは複数階層の迷路からなっているのだが、地下という割に上方には屋根はおろか空も無いのである。RPGゲームのマップみたい。上の階という概念はあるのに、物理的にこの上にある訳では無いというか。超えられなさそうな絶妙な高さの壁だけがある。僕を含め今ここにいる人は、一つ下の階をクリアしてここにスポーンした(ということになっている)。

と、O先輩が向こうから走ってきた。どうもそちらは行き止まりだったらしい。やってらんねぇ、何か食ってないと無理だよこんなの。そうなんですか? スポーンしたところになんか食料が入ってる箱ありましたよね、あれ開けましょう。

果たしてそこそこの大きさ(大人が2人、体育座り出来そうなサイズ)の箱には、クリーム玄米ブラン2個入りパックがちょこんと無造作に入れられていた。

あー、美味しいですよねこれ。高校の頃よく食ってました。あ、半分どうぞ。むしゃむしゃ。

……

おはようございます。


■エンジェルの部分

仕事中、ソワソワが止まらない。というのも、彼女が高校時代のご学友とディズニーシーへ行っているのだ。そしてアトラクションに並んだり、乗ったりしては、自撮りを送ってくれる。しかし。

自撮りが届いているのは分かっている! 今すぐにでも、1ピクセルも残さず隅々まで眺め尽くして、今度は遠目で見て、最大限に堪能してスマートフォンの内部保存メモリに納めたい! (キモい)

のだが。

見られない! すぐには。

僕の仕事は、所属部署でのデスクワークや研修などと、他部署や他拠点への外回りで行う実務がある。そして後者では私用のスマホを持ち歩けないのだ。業務上の連絡や作業補助には、例外無く会社から貸与されている端末を使うこととなっている。

外回りの合間、なけなしの一瞬を突いて所属部署へ戻ってはスマホを確認してみる。写真を送信しました、の通知が躍る。速攻タップ。

ウォ〜!!

アトラクションの見せ場ポイントで勝手に撮影されて、出口近辺で売ってるタイプの写真あるじゃんか。あれで完全に不意打ちされてて、いっつもど〜〜〜りの顔で、半目で、笑っている。あまりにもあなたらしすぎるよ。そんでそれをバチバチにキマっている自撮りと共に送ってくるの最高すぎ。


■ドキドキの部分

仕事が終わってから、彼女を迎えに行くことにした。というのも、数ヶ月前に彼女がディズニーへ行った時には、帰りの道中でもうほぼ寝てしまっており、心配極まりなかったのである。

なぜか普段より誤字が少ない

というのも理由ではあったが、それよりもっと単純に、会って声が聴きたかったのである。朝、僕がくだらない夢を見ている間に彼女はもう家を出てしまっていたので、話せなかったのだ。それに翌日も彼女は日勤、僕は夜勤。

明日は会えないし、話せないかもしれない。それ以前にそもそも今日、家まで無事に帰れるのだろうか。些か過保護というか過干渉というか、まだ入籍どころか同棲もしていないのに踏み込み過ぎかもしれないが、兎にも角にも僕は彼女を迎えに行った。


■胸きゅん おまつりタイムの部分

実物だ〜! (バカすぎる感想)

彼女が乗っている電車に途中駅から乗車。ホームから窓越しに見えた彼女は完全にスヤスヤである。でも格好はめっちゃ可愛くて、でも寝てて、でもいざ隣に座ったら寝てないよとか言い出して、でも目を閉じてもたれかかってきて、でも、でも。

今日一日ずっとソワソワさせられていただけに、実物の破壊力がすごい。なんなのだこの人は。僕のキャパシティを超えることに特化し過ぎだろう。脳内はもうぐちゃぐちゃだが、しっかり転ばないように支えながら家まで送っていった。落ち着いててデキる彼氏じゃろ、少なくとも彼女にはそう思われていると良い。中身はこのザマだが……

ありとあらゆる姿を反芻しつつ、ありとあらゆる終電を乗り継いで帰った。



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