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永夜の報い

人生で初めてスカートを買ったよ。


■夜更かしはしたいからするの!

うちの夜勤には仮眠の時間が存在する。3時間前後で、他の夜勤担当と入れ替わりに狭い寝室を使うのだが、部屋と勤務者、性別などの都合で相部屋になることがよくある。一緒に寝ていたのが40歳くらいの先輩なのだが、この人とは本の趣味が合うので元々よく話す仲。古書店に売ろうとしていた本を僕が買い取ったこともある。

修学旅行の夜みたいな概念って結構いくつになっても生じるもので、先輩に子供が生まれた時の話とかをしていた。これが面白いというか、ついつい聞き入ってしまうのである。それはそうだろう。本の趣味が合うとはすなわち似たような文章表現を好むということで、その人自身の話し方にも当然その影響は出るのだから。そして、逆もまた然り。大いに盛り上がった雑談(あるいは、というかもはや、猥談の域に届いた)は切り上げるタイミングを失い、気付けば1時間以上も話し込んでしまった。

流石にそろそろ寝ておかないと翌朝に響くかもなぁということで、ようやく就寝。


■人間、限界がある(汎用)

眠すぎる。あまりにも眠い。結局2時間くらいしか寝ていないのだし、そもそもその前の晩にしたって大して気持ち良く眠れた訳でもない。まして朝起きて、昼間はプチ同窓会に参加し、そこから職場へ直行して夜勤をこなしているのである。

プチ同窓会の顛末は昨日の日記に書いているよ

顛末といえるほどの内容ないだろ

しかし眠気を振り払って精一杯の集中力で仕事をこなす。こういう時にいつも飲むことにしている缶のカフェオレを注ぎ込んだら、気合い入れて仕事!

そんでもってモチベーションはまだある。前日は同窓会に行っていたから彼女と会えていないけど、これから僕の夜勤が終わってから彼女の日勤が始まるまでの1時間は会える!

さらにさらに、退勤して彼女を見送ってからとなるとそこそこ良い時間なので、今月末でポイントが失効してしまうアパレルショップへ赴いて好きな服を買いたい。ついでに腕時計の電池が切れかけだからそれも交換したい。あとなんか本屋行きたい。

1日の計画を練りつつ作業をこなし、退勤。


■人間、限界がある(原義)

暑すぎる。あまりにも暑い。今年なんかやたら暑くない? 去年の夏は涼しめだったから多少は覚悟してたけど、なんか一昨年とかその前とか、記憶にある酷暑の夏と比べてもめちゃくちゃ暑くないか。

1時間、まして移動することも考えると30分前後しか彼女と会う時間は無いのに、あまりにも暑すぎるのでファストフード店に入る。冷たい飲み物だけを頼んで駄弁ればあっという間に出勤時間、彼女を見送ってお次は服屋へレッツゴー。

いや厳しい。正直なところもう帰って寝たい。暑さもさることながら眠さもとっくに限界を超えている。ガンガンにクーラーをかけた自室(僕の借りている賃貸物件はどうもオーバースペックのエアコンが付いているようで、設定28℃でも寒いほどである)が恋しい。でももう普段降りないこの駅で降りてしまったし、今日を逃せばこの500ptは失効してしまう。

ということで辿り着いたいつもの服屋で人生初のスカートを購入。いやー前々から欲しかったのよねぇ。着物と合わせて袴っぽく着こなせそうな、モノクロのプリーツスカートである。そういえばメンズスカートの流行りがちょっと前にあった気がしたけど、あれは今でも流行っているの? それとも本当にあの一瞬だけだったの? 別に僕には関係無いけど……

帰りがけに時計の電池交換も出した。本当はもう一軒、前に通りすがってから気になっていた呉服屋で安売りになっていた雪駄でも買おうかと思っていたが、暑すぎるし眠すぎるし遠すぎるので却下。

帰宅して爆睡。夜になってから時計を受け取り、お仕事終わりの彼女と合流してお夕飯を食べたのち、いつもより早めに解散した。なんでも彼女は明日、お友達さんとディズニーに行くらしい。目一杯楽しむ為にも、今晩は早寝して、労働の疲れを出来る限り回復させてほしい。いってらっしゃいね〜。

僕? 今日も仕事だが……


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