間違いじゃない

高校時代の友達と会った。

■誰か行った同級生は居たのだろうか

きっかけはOB/OG会のメールが届いたこと。元よりそれに行くつもりは無かったし、そもそも卒業後も会いたいと思うような友達であれば普通に会っている。なのでメールを無視して、数日。今度は友達からLINEが来た。

この友達とは卒業して以来一度だけ顔を合わせたことがある。特に深い理由があってのことではない。関西旅行のお土産が余ったから誰か欲しいかと尋ねたら手を挙げたので、渡しに行っただけである。そんな友達から、いま誰々と久々に云々。飯でも食べに行きませんかというお誘いだ。断る理由も無いので予定を調整し、いざ。

我ながらこのやり取りでよく集合できたものだと思う

■不変な人(あるいは普遍)

全員ホントに何も変わってねぇ。いや一つ一つの近況を聞くと、へぇそんなことがあったんだなとは思うが、どれも別に意外ではないのである。旅先で偶然アイツと再会してどうこう。マッチングアプリが向いてなかったのでアンインストールしてしまい。相変わらずあの趣味を続けていて。でしょうね。

まぁせいぜいお酒を呑むようになったことぐらいだろうな、違いと言えば。あとはなんだろう、昇進が決まったとか、残業して手取り額がどうとか、そういう話は勿論のこと学生時代には無かったわな。

でも別に、学生時代と社会人を比較して「変わったな」って思っちゃう時って、大概は話題ではなくてノリの問題な気がする。堅苦しくなっちゃっていたり、あるいはチャラすぎていたり。当時の感覚で接することができない、ノリを合わせると疲れてしまう、そういう時に感じる切なさだろう。今回それは無縁である。

楽しかった。高校時代に戻ったみたいだった。でも僕だけ夜勤があったので早抜けして電車に揺られながら、思考は半年ほど前に遡る。

■変な人(あるいは偏屈)

僕はちょっと前、親友に変わったと言われた。今お付き合いしている方の影響だと思う。むろん結婚を前提に、である。むしろこの年齢になってから結婚が前提でない交際があるのだろうか。

付き合い始めてから、生活の全てにおいて彼女が優先されている。仕事でない時間はまず彼女と会うことに使う。彼女も仕事が入っていて会えない時間があったら、そこに別の友達との予定をセッティングする形である。どうしても友達と予定がすり合わせられない際などを除き、彼女と会えるのに会わないことはまずない。なんと6月は会わなかった日が計4日しかない。残りの計26日は何らかの形でデートしている訳だ。夕飯だけ食べに行ったり、家でゆっくりしたり。すごいことだ。そして会っていなくとも、基本的には常に電話を繋いでいる。

他方、世の中のカップルはそのほとんどがこんなには時間を共有しないらしい。一人の時間、とやらがどうしても必要なのだとか。僕には全く共感できない。早く一緒に住みたい。繋がっていたい。

うーん。私は変わっていないつもりなのだが。小学生の頃、遊んでくれる友達を一人見つけると粘着し続け、嫌われるとまた別の友達を探す、というカスのムーブをかましていた頃と、何ら変わっていないつもりである(成長していない)。

変わったのではない。変わっているのだ。元々。

元々、変な人なのだ。それがここ数年はマトモな人のフリをして社会に紛れ込んでいたに過ぎない。交際相手が人を変えるのではない。変わった人なのを交際相手が暴くのである。

親友は交際相手ではない。別に同じ屋根の下で暮らすわけではない。だから変な部分を知っていなくても良い(知っていても良い)。なるほど、人間関係って色々あるんだなぁ。

■それはそれとして

交際相手が人を変えることもある。なんか彼女が日記を書き始めたらしいので、3年振りに書いてみようかと思う。今度はどれだけ続くだろうか。正直泊まり込みの勤務がある以上、うっかり途切れることは幾度と無くあるのだろうが、まぁ週4くらいを維持できたら良いなぁ、ぐらいの軽い気持ちで。

……こんなことを言いつつ、実際に途切れさせてしまったら死ぬほど悔しがるのが僕である。一度途切れてしまったら、それでもう全てやめてしまいそうなのが僕である。