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#006 至る所に潜む会話泥棒

コロナの影響で人と会って話す機会が激減して、もっぱらビデオ通話やオンラインでのコミュニケーションが増え、その形式にもようやく慣れてきたなぁと思っていた所、先日すごく久しぶりに人に直接会って話をする機会がありました。

やっぱり会って話すのっていいなと思うし、何よりdelayしない(笑)
つくづく自分は人と会話をするのが好きだなと実感したのですが、コミュニケーションは奥が深くて自分の中で『心地よいもの』と『そうでないもの』があるなと常々思っていて、今日はそれを言語化したいと思います。

ここにもいたのか会話泥棒

人と会話する中で、大きく分けて自分のターンと相手のターンがあると思います。
心地よいコミュニケーションが取れる人との会話は自分も相手の話を聞くし、相手も同じくらい自分の話を聞いてくれるな思っていて、めちゃくちゃ楽しいしいわゆる『会話のキャッチボール』ができている状態なのですが、実はこれができる人が意外と自分の周りには少ないなと感じています。
単純に友達が少ないといわれればそれまでなのですが、どちらかと言うと『会話のキャッチボールができない人とは疎遠になる』が自分の中で最適解です。
ぶっちゃけつまらないから会おうと言われても会わなくなるし、エネルギー吸い取られてるんじゃないかと思うくらい疲弊する。たぶんほんとに吸われてると思う。ほんとに疲れるんです。

そしてそういう人に限って人の会話のターンを盗むんですね。
相手の会話を全部自分のものにすり替えて話始めるんです。

例えば、私がダイエットをしていて、会話の中で
『最近ダイエット始めたんだ』と話し始めたとして
『そうなの?私もダイエットしなきゃなーと思ってるんだよね、こないだもさ〜・・・』と自分の事を語り始めます。

ちょっと待て。今私のターンだ。私の話を聞けよ。となるわけです。
私はこれを会話泥棒と呼んでいます。逮捕です。

この会話泥棒はいたるところに潜んでいて、泥棒のほとんどが無自覚に盗んでいます。無自覚なので当然悪気もないし、なんだったら会話が盛り上がってて楽しいとすら思っているケースが多いです。
そら楽しいし気持ちいいよな。話聞いてもらってるんだからさ。

自分は比較的人の話を聞く事が好きで、それってこういう事?そのときどうだったの?みたいな感じで興味津々で話を色々と聞いてしまうタイプなのですが、どんなに友人歴の長い人でも、初めましての人でも『この人泥棒だな』と感じた瞬間に私の心の扉は1/3締まります。
さらにそこに笑に変えれない(エンタメ化できない)ような愚痴が入ってきたらもうどんどん扉が閉まっていき、この人の話聞いてると疲れるな〜と思い始め、最終的には『いつ声かけても断られる忙しい人』と思われるくらい誘いをお断りします。

良い愚痴と悪い愚痴

愚痴られると心の扉を閉めはじめると前段で書きましたが、もちろん愚痴の全てが悪い訳ではありません。私も愚痴言います。
もうどうにもこうにもストレスがすごくて話聞いて!ってなる瞬間誰にだってあるし。それでこそ人間って気がするし。

じゃあ良し悪しってなんなの?となりますが、線引は至ってシンプルで、エンタメ性を持って話せるかどうかです。
これは聞き手の感じ方・捉え方にかなり左右されますが、要はネタとして話せる愚痴ならよくて、そうじゃないシンプルな悪口はNGといった感じ。
聞いててつまらない愚痴ベスト3は、姑の愚痴、知人の会社の上司の愚痴、私こんなに頑張ってるのに誰もわかってくれないの愚痴です。
姑とか知らない会社の管理職なんてだれその人?って感じだし、頑張ってるのに〜は大体頑張りが足りてない事が多いです。

マネージメントでこそ必要な『聞く力』

会話泥棒は人の話を聞かずに自分の話ばかりする人のことを指していますが、ビジネスの場面でもこういう人多くないですか?
メンバー同士であればこの人はこういう人。として割り切れますが、それが上司だとしたら事あるごとに無駄な時間が流れて地獄のような空気になります。
上司と部下の立場上、部下は上司の話を聞かざるを得ませんが、本当に重要なのは“上司が部下の話を聞く”ことだったりします。
単純に、最近どうですか?何か困ってることありますか?って聞けばいいのかというとそうではなく、必要なのはその会話から話を“聞き出す”事。

本当の聞き上手の方と会話しているとなぜかぽろぽろと本音が出てしまって、自分の悩みが顕在化した事あるのですが、それがまさに聞き上手さんの『相手から“聞き出す”力』によって本音が引きずり出さた経験でした。
この能力私も欲しい。。。

まとめ

つらつらと考察を書きましたが、自分も気づかぬうちに泥棒になってしまってるかもしれないので自戒の意味も込めています。
あと、もしかすると会話を盗まれるのは単純に私の話が聞きたいと思えるほどの魅力が自分にないだけなのかもしれませんが、心地よい間柄の人がここ1、2年くらいで増えてきているのできっとこの考察そこまでズレていないと思います。

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