今はもうネットで本がいくらでも読める時代だ。図書室を利用する人なんてまず居ない。 テスト期間中ならまだしも、なんでもない放課後なんて魚の居ない水槽みたいに沈んだ空気だけが流れている。 だから先輩の事はすぐに覚えた。 いつも放課後に同じ席で本を読んでいた。 窓から陽が射すと真っ直ぐな髪が透けて亜麻色になる、その瞬間の横顔が好きだった。 先輩は本を読み、時折窓の外を見つめて頬杖をついた。そうされると私の居る受付からは後頭部しか見えなくなる。 その後ろ姿に早く向き直れと念じな
■ようこそ地球へ。あなたが産まれて来たのは日本です。 両親と兄二人の家庭です。 父親はずっと娘が欲しかったので、とても喜んで歓迎してくれています。 母親も笑顔です。 誕生日おめでとう！ ■名前は◯◯美に決まりました。名付け親は父親です。 色々と由来はありますが最後は「美しくあれ」と結ばれました。 ■一人称を決めましょう。「私」「ウチ」「アタシ」自由に選ぶことが出来ます。◯◯美と名前を自分で呼んでも良いでしょう。 俺や僕は避けるべきです。 選ぶことは可能です。
