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素粒子と超微粒子

一時期、ウィリアム・クラインの作品を見て、粒子の荒れたコントラストの高い作品を作っていた時期があった。元々微粒子でエッジの効いたコントラストの低い作品が好みの私には相反する作品テクニックである。

素粒子現像は、印画紙に現像するときにも出来るし、フィルム現像時にも出来るのだが、フィルム現像時の方が尖ったザラザラ感を出すことが容易である。逆に超微粒子の作品は、フィルム時に粒子を細かくしないと、ねむったい、ただコントラスの低いだけ作品になりやすく、こちらは暫し沼に片足を突っ込んでしまった。

粒子を荒くするには、長時間現像液につけておくか、現像液の温度を上げればできる。逆に、超微粒子にするには、短時間で現像しなくてはならない。フィルムの実効感度を調べ、短時間の現像処理をすることで、超微粒子現像を可能にする。低感度フィルムを使用するのが手っ取り早いが、フィルムが高いのがネック。一般的なフィルムで超微粒子現像するこの達成感がたまらない私です。

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コントラストの低い中でもエッジの効いた写真が好きだな~ぁ

因みに、下の写真は、FUJI ACROS100、ISO50で撮影(現像液SUPUR HRX 1+20希釈 10:00

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