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感受性が閉じていくと、理屈に長ける。ムナーリのことばが面白い

心に残る一節

大人になって、「社会」というものに入ると、
一つ、また一つと、感性の受動体が閉じられて、
やがて、何も学ばなくなってしまう。
言い訳や理屈ばかりたけてきて、口から出るのは、
こんな質問ばかり。
「いくらするの?」
「何の役に立つの?」
「どんなメリットがあるの?」
そして、やがてお金持ちになり、湖のそばに豪華な別荘を建てると、
失われた子供時代の幸せを懐かしむように、
安っぽい色付きのセメントでできた白雪姫と7人の小人たちを、
その庭に並べるというわけだ。



会社に揉まれて気づいたらワクワクが減った。
少しは気持ちがラクになりそうな本。

タイトル ムナーリのことば
著者 ブルーノ・ムナーリ

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