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メディア編集者が記事構成について語る!

「ライターの社会的地位向上を目指すコミュニティー」として2021年4月に発足した#106members
2021年10月16日に開催した#106ライター勉強会は、弊社メディア「gokui」が発注した記事のライター・はっしーさんが作成した構成に#106members コース作成者の後藤がフィードバックし、知識を共有する会を開きました。
構成力のレベルアップを目指したい方は要チェックです!

■スピーカープロフィール

後藤拓
ONEWORD株式会社』共同創業者・取締役|開成→慶應SFC→個人事業主→ONEWORD創業|企業のメディア運営支援| 当コミュ二ティ主催者

【このページでわかること】

・ライターとして覚えておきたい構成の手順
・ユーザー思考の連想方法
・編集サイドが考えるSEO構成

ライター・はっしーさんが構成で工夫した点は?

・スクールで学んだ手順で作成
・キーワードの方向性は上位表示を参考に
・SEOライターさんに読んでもらうことを考えた

今回の記事構成は、キーワード「クラウドソーシング 稼げない」で作成しました。スクールで学んだ手順で作成したので、最初にペルソナをイメージしました。

見出しを作るうえで難しかった点は、 情報量が少なかったことです。リサーチをして上位表示をチェックした際、「クラウドソーシング 稼げない」の検索ボリュームはあるのですが、周辺キーワードが少なく苦戦しました。

そこで、事前に後藤さんに相談し、「自分の体験談を入れる」というアドバイスをいただいたうえで構成を作りました。

上位表示の記事で最も多く見られた見出しとしては「クラウドソーシング 稼ぐコツ」です。その他にも、「稼げない 理由」も散見されました。

大見出しのキーワードの方向性は、上位表示の記事によく載っている見出しを参考にしています。ここでも、スクールで学んだ「大見出しは中見出しよりSEOに与える影響が大きい」を意識しながら作成しました。

大見出しを作成し、中見出しで実体験を交えて情報の厚みを出すような意図があります。

大見出しの意図としては、ユーザーの一番の疑問を持ってくるようにしていました。中見出しは、メディアの意図を考えてSEOライターさんに読んでもらうことを考えて作成しています。

ユーザーがこの記事を読んだときに、「自分が考えているように見てくれればいいな」と構成を練りました。

後藤からのフィードバック

・メディアの意図を考えている
・周辺キーワードにかかわらず一次情報を入れる
・尖った記事にして上位表示を狙う

当社が運営するメディア「gokui」としては、ターゲットをライターに絞らなくても大丈夫です。

この「クラウドソーシング 稼げない」の周辺キーワードが少ない理由に、クラウドソーシングでライティングの案件を受注している人が多いことが考えられます。「クラウドソーシング=ライティング」と考える人が多いので、ライター向けの記事にしても一定のニーズには応えられそうです。

流れとしては、クラウドソーシングがなぜ稼げないのかを書き、そのなぜに対する答えを書かかれた構成ですね。さらに「稼ぐためにどうするか」という次の行動につながる要素が入っているのがいいですね。

上位表示の構成にある見出しには「クラウドソーシング 儲からない」が多いため、漏らさず構成に組み込まれているのもSEO的には最適解だと思います。

つまり、この記事を上位表示するためには、「稼げない理由」と「稼げる事実」を網羅することが重要です。そういったメディアの意図を考えたすばらしい構成ですね。

今回は周辺キーワードが少ないため、経験談で独自性を出していたと思いますが、周辺キーワードがあるときも一次情報であるライター自身の経験談をもとに書いていくとよいでしょう。

周辺キーワードはヒントとして「何を主張したいか」を考えて記事を作っていきます。何かに特化したいわゆる「尖った記事」になることで、上位表示もされやすいでしょう。

その点でも、はっしーさんの構成には体験談が盛り込まれているので、メディアとしてもありがたいです。

あとは、ブログの見出しの読みやすさとしては、見出しにナンバリングをしてあげるものいいと思います。

ライターに特化している記事なので、タイトルにも「ライター」をいれてしまっていいと思います。上位10サイトのタイトルを見ると、Webライターをタイトルにしている記事もランクインしています。

網羅的には書かれていなくても、尖った記事でもニーズに合っていれば「特別枠」として表示されることもあります。

SEO構成の手順を知ろう

上位記事の傾向を確認する

まずはブラウザをシークレットモードにしてキーワード検索し、上位10サイトの傾向を見ます。そこから、どのような方向性だと上位表示するのか考えていきましょう。

今回の「クラウドソーシング 稼げない」では、網羅的にクラウドソーシングについて取り上げます。競合記事に似ているものが多ければ、独自性を加えられないか検討するとよいでしょう。

その場合、自分が持っている知識を言語化する作業が大切です。キーワードに付随することを自分なりに思考し、論理的に説明できるまで落とし込むようにしてみてください。

ユーザーの検索意図を考える

記事の方向性を考えたら、次にどのようなユーザーがそのキーワードで検索しているかイメージを膨らませます。

今回のキーワード「クラウドソーシング 稼げない」を検索するユーザーは以下のように想定できます。

・これからクラウドソーシングで仕事しようと考えている
・思ったように稼げていない
・直接契約をするか迷っている

ユーザーの求めることを疑問形で考える

ユーザーの意図が何となくつかめたら「どんなトピックを知りたいか?」「ニーズはどのようなものか?」など、ユーザーについて想定することすべてを疑問形に直しましょう。

「稼げるかは主観の問題?」と想定した場合の思考論理を考えると、「クラウドソーシングは稼げない→どんな人におすすめか→クラウドソーシングで稼ぐコツ→クラウドソーシング以外で稼ぐコツ」の流れがスムーズでよいと思います。

大見出しを作るポイント

大まかに内容を組み立てていき、記事の見出しを作っていきます。そのときに大見出しが1つだとわかりにくいと感じたら、項目を分けて論理展開するように検討してみましょう。

また、中見出しを使ってひとつの見出しのなかで分割して組み立てるようにするのもおすすめです。

今回の大見出しで注目してほしいワードは「理由」です。ユーザーは理由だけを知っても解決性が低いと満足しません。「それは本当なのか?」の1つの要素として「理由」があると考えて中見出しを設定していきます。自分の経験から分析をしてオリジナリティを出すと、情報としての価値が高くなるでしょう。

ただし、これはメディアごとに使い分けたい表現となります。当メディアは人格がない記事としてユーザーが求める「答えを突き詰めたい」というユーザーの思考から採用しました。

個人ブログや小規模のメディアの場合ですと「稼げない人の特徴」など、ユーザーが自分ごとになるようなワードを選ぶとよいでしょう。

記事に深みを与え価値を出すためには、ひとつの事柄を深堀りしたり、自分で使った経験談を加えてみたりするのもおすすめです。ほかにも、クラウドソーシングで稼げている人の声をTwitterでピックアップするのもいいでしょう。

また、キーワードの「稼げない」にとらわれすぎず「稼ぎ方」と置き換えても大丈夫です。実際に案件を受けたときのマインドセットを追加するなど、解決方法だけでなく自分の経験から作っていけばオリジナリティが出るでしょう。


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