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【新人薬剤師】おすすめの本紹介

こんにちは。
だいぶお待たせしてしまい、申し訳ありません。

今回は、新人薬剤師向けの本紹介をさせていただきます。
と言いつつも、私も今年薬剤師になったばかりの新人なので、まだまだわかりやすい本を探し途中なのですが・・・

今年の3月から6月に買った本の簡単な紹介と、おすすめ度を星(★)最大5つで紹介していきたいと思います。

私は現在、病院薬剤師として働いていて、『実際に現場で使える!!』と思ったものが高評価(★★★★★)になります。
予めご了承ください。

1. 薬の比較と使い分け100

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児島悠史【著】/羊土社
価格:3,800円(税別)
おすすめ度:★★★★☆

実際に現場でよく目にする同種同効薬を「作用、効果、適応症、副作用など」を比較しながら、具体的に解説してくれています。

この本を読むことで、薬の特徴がよくわかるようになりますし、新人薬剤師で何か本を使って勉強を初めてみようと思った時に手にすると、学生の時とは違った視点を持つことができるので、いいきっかけになると思います。

ただ、今年の5月にじほうから発売された『同種・同効薬の使い分け』は、体系的に学ぶことができるため、全体像がわかったり、具体症例も載っていたりするため、より臨床寄りかなと思いました。
病院薬剤師には、『同種・同効薬の使い分け』の方がおすすめかなと思います。

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※こちらの本は、薬剤部においてあったので休憩中によく読んでいました。購入するか迷っていたのですが、やっと購入する決意が固まったので、購入しました。
7月5日現在で在庫が残りわずかということなので、購入を考えている方はお早めに。

2. 医学論文の活かし方

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児島悠史・上田昌宏【編著】/金芳堂
価格:3,200円(税別)
おすすめ度:★★★★☆

この本は、30個の論文について、論文の読み方を丁寧に解説し、その論文の活用方法についても詳しく書いてあります。
適宜、用語の解説も記載されているので、ちょっとした疑問も解決することができます。

初めて医学論文を読む方にとてもおすすめの本です。

3. 処方管理学

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太田伸・下枝貞彦 他 /南山堂
価格:3,500円(税別)
おすすめ度:★★★★★

この本は、具体的な症例(30例)を使って、基本的な事項(薬理作用、情報収集のポイント、処方解析のポイント、処方監査のポイント)について、Q&A方式で具体的に記載してあり、薬剤師として考えなければならないことがよくわかるようになります。

よく用いられる代表的な治療薬のまとめ一覧もあるので、とても便利です。

また、問題演習もできるため、ただ読んで終わりではなく、きちんと理解できているか確認する事ができます。

4. 子どもの処方箋が来たときの薬局業務が120%わかる本

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石川洋一【編集代表】/じほう
価格:3,100円(税別)
おすすめ度:★★★☆☆(薬局薬剤師には★5つ!!)

この本は、子どもの病気(急性中耳炎、風邪、溶連菌感染症、喘息など)、薬を嫌がる子どもへの対応方法、保護者対応の方法、調剤時の注意点など具体的に説明してくれています。

子どもの病気では、具体的な症例をあげて、処方監査の方法、情報収集すべきこと、服薬指導のポイントなどを詳しくわかりやすく記載されています。

本のタイトルにもあるように、『薬局』で役に立つことがたくさん書いてあります。
病院薬剤師でも役立つことはたくさん書いてありますが、少し物足りなさを感じるかなと思います。
※川崎病やネフローゼ症候群など入院加療が必要な病気については、あまり載っていないので、他の本が良いのかなと思います。

5. 処方がわかる医療薬理学2020→2021

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中原保裕/Gakken
価格:3,600円(税別)
おすすめ度:★★☆☆☆

この本は、ア○ン薬局が新人薬剤師におすすめしている本ということで、買ってみました。
フルカラーで見やすく、疾患ごとの治療薬のポイント、疾患ごとの治療薬一覧(分類、一般名、商品名、投与経路、効果、作用機序、主な副作用、アドバイス)もあるので見やすいのです。

ただ、私自身この本を上手く活用しきれていなくて、少し放置気味でした。
そう言った理由があって、おすすめ度が低いのですが、各疾患に対しての治療薬のポイントを確実におさえることができるので、初学者にはいいのかなと思います。

6. 注射薬・輸液の配合変化 Ver.2

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赤瀬朋秀・中村 他/羊土社
価格:2,600円(税別)
おすすめ度:★★★★★

この本は、病院薬剤師にとてもおすすめです!!
まず、巻頭にカラーで配合変化の具体例が10個写真付きで載っています。
薬剤師国家試験で配合変化について学んできていると思いますが、実際に写真付きだとより実感がわきやすくて、印象に残りやすいなと感じました。

また、私は文字ばっかりだと少し抵抗を感じてしまうのですが、この本はイラストや図、実際の添付文書、医薬品の写真などが豊富に使用されているので、勉強してみたくなりました(笑)

基本の知識がよくわかり、実務に役立つ情報(薬剤混合方法、投与手順設計、医療機器の取扱い、薬剤の安全管理など)が満載です。

さらに、演習問題もあるので実践力が身につけられるのでおすすめです。

7. 輸液・栄養剤選択の考え方

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佐々木雅也【監修】/羊土社
価格:2,800円(税別)
おすすめ度:★★★★★

この本は、とてもおすすめです!!!
サイズも白衣のポケットに入るサイズで、業務中にさっと確認する事ができます。

病態別での輸液の選択方法について、ポイントが表にまとまっていて(エネルギー、たんぱく質、脂質、水分、塩分、その他)、さらに処方例も具体的に記載されているので、とてもわかりやすいです。

さらに、巻末の付録に輸液一覧があるので、各輸液の比較がしやすいです。

注射調剤時や医師からの問い合わせの時にこの本1冊あれば、輸液に関しては怖いものなしかな・・・って個人的に思っています。

最後に・・・

簡単にですが紹介させていただきました。
だいぶ私の主観が入った紹介だったのですが、少しでも参考になれば幸いです。

4月から大体1か月ごとに調剤室→注射調剤・監査→抗がん剤ミキシング・監査を行っています。
まだまだ病院薬剤師の業務は網羅していないので、その都度つまずいたら私を助けてくれる本を探していきたいと思います。

何か「これがおすすめだよ!!」という本があったら教えていただきたいです。

今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

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