見出し画像

【レベルボールで安定感UP‼】ミュウ、ガラルジグザグマ採用型ゲンガーVMAXデッキ【全文無料】

はじめまして。けーし(@KCpokeka)と申します。
今回は、シティリーグシーズン4(11/20、26)、カードボックス青馬堂書店主催のBOX争奪戦大会「ガラルギャロップ杯」で使ったゲンガーVMAXについての解説記事を書こうと思います。

全文無料で読めますが、投げ銭形式にしてあります。
めっちゃ良い!と思った方は購入して頂けるとめちゃくちゃ喜びます!

シティリーグでは惜しくも3勝2敗で予選落ちとなりましたが、ガラルギャロップ杯では、けーし3位、デッキを共有していた、ふとしさん(@F_Takaku)4位という成績で終わることが出来たので、中々強いデッキになったと思っております。(下記ツイート)

また、こちらのガラルギャロップ杯は、会場も広く、個人的にはすごく楽しい大会でしたので、今後も機会ありましたら是非出たいと思いました!
皆さんもよろしければ参加してみてください!

初めてのnoteであること、また自分の考えを文章にしておくという備忘録的な面もあるので、所々至らない点、読みにくい点があるとは思いますが、最後までお読み頂けたら幸いです。

なお、このデッキは私のポケカ仲間のふとしさん(@F_Takaku
)との共同制作によるもので、お互いに意見を出し合いながら完成させたものであることを述べておきます。

※本文中に出てくるカード名について通称を使っております。
※本文中に出てくるカードについては、なるべくリンクを付けています。(漏れがあったら申し訳ないです)

■デッキ選択理由について

▼デッキを選択する際の思考

まず今回私がシティリーグに参加するにあたりデッキを考え出したのは、CL福岡が終わった後の事でした。理由は、当然ではありますが、大型大会の前後では全く違う環境になる可能性があったからです(例:CL京都のクワガノンデッキ)。
そしてCL福岡も終わったところで、自分がシティリーグで使うデッキをなるべく早く決定して、考察・練習する時間を確保したいと考えました。
理由は、これも当然ではありますが、どのデッキを持っていくにしても自分のデッキがやりたいことをある程度考えなくても回せるレベルにしておく必要があるからです。私の場合は不器用なので、そのレベルにするには多くの練習時間を割く必要がありました。

肝心のデッキ選択についてですが、私の中では、条件として大きく三つ挙げられます。

一つ目にデッキパワーの高さ。
これは言語化が非常に難しいですが、デッキとしての最低限の強さという感じです。勝ちパターンがしっかり確立されていて、ある程度再現性があるといったところでしょうか。

二つ目に環境デッキに対しての立ち位置の良さ。
これは非常に難しいです。これが完璧に分かったら苦労しません。
詳しいことは、以下の環境予想で記したいと思います。

最後に自分の手に馴染むか。
これも難しい話ですが、結局この理由は大きい気がしますし、私としては大事な要素だと思っています。要はデッキを回していて、楽しいかどうかということです。

この三つを考えた結果、今回はゲンガーVMAXというデッキを選択することにしました。

▼環境予想と決意

どういったデッキタイプが多いのかなと考えた結果、ざっくり下記の表のようになるだろうと考えました。下記の表は、デッキの強さというよりもシェア率だと思って頂けたらと思います。


Tier1 三神、ミュウ、白馬スイクン、黒馬
Tier1.5 クワガノン
Tier2 ゲンガー、ルカメタ、れんウー、テンタクル、リーフィア
Tier3 スピードザシアン、雷系、ハピチル、etc...
※シティリーグシーズン4 CL福岡後、11月ぐらい~のTier表


感覚的な話ですが上記の表は
Tier1   1~2回は当たる
Tier1.5、2   1回は当たるかもしれない
Tier3   1回も当たらない可能性が高い
という感じで考えていました。

そこで一番多く当たるであろうTier1のデッキを見た時に、白馬以外のデッキに対してゲンガーVMAXの性能が刺さっているなと思いました。

理由としては以下の通りです。

  • ミュウ黒馬に対して有利に戦える悪タイプである。

  • 三神ミュウ黒馬などのV・GXを並べるデッキに対して、パニックフィアーという技を有効に使える。

  • 前に出てくるVMAXやタッグチームのポケモンとの殴り合いにおいて、こちらは一撃で倒すことが出来る。

しかし蓋を開けてみると、シティリーグにおいて、私が思っていたほどあまり良い結果が出ていないというのが現状でした。

この結果については、マッチ運など色々要因があったとは思いますが、私の考えとしては、いちげきデッキの要求値の高さが大きな要因であると考えました。

「それならば自分で構築を練って、安定度を高めることが出来れば、ゲンガーVMAXは輝ける!!!」(ほんとは脳死で三神握りたいけど、Cマークのカードほとんど売ってしまったから、安めに組めるゲンガーで出るしかない!!!)

と短絡的に考え、前述のポケカ仲間のふとしさん(@F_Takaku)に相談し、本気で考察を始めました。

■ゲンガーVMAXデッキについての考察

▼ゲンガーV・VMAXの強み

ゲンガーV・VMAXの強みは、相手のポケモンを一撃で倒す技を持っていることと、進化元のVの状態でも戦える性能があることだと思います。

まずはゲンガーVMAXというカードを見てみましょう。

上技のパニックフィアーは、わずか2エネでVポケモンを一撃で倒すことができる可能性があり、前述のとおり、三神ミュウ黒馬のようなデッキに非常に効果的です。

下技のキョダイマルノミについては、一見すると3エネ250ダメージのデメリット付きという技ですが、ヘルガーの特性等で、いちげきエネルギーを複数付けることにより、以下のような環境で活躍している様々なポケモンを一撃で倒すことが出来る技になります。
250 ほとんどすべてのVポケモン
270 タフネスマントが付いたVポケモン(スイクンザシアンなど)、タッグチームのポケモン(ミュウミュウモクナシなど)
290 三神、フルメタルウォール状態のルカメタ
310 ウィークガードが付いたミュウリーフィアサンダース
330 ほとんどすべてのVMAX

次に進化元のゲンガーVの性能も見ていきましょう。

最初にも述べましたが、VMAXデッキにおいて、進化元が戦えない性能であることが多い中、こいつはVポケモンとしてかなり戦える性能を持っています。

上技のくろいまどろみは、40というダメージですが、いちげきエネルギーによって、60ダメージになります。
これによりどんどんよぶをした後の相手のメッソンを倒したり、他のHP60ラインのポケモンを倒すことが出来ます。
また、ねむりにすることが出来るので、コイン次第ではありすが、どうしようもない盤面でも1ターン貰えるという展開も中々良いです。

下技のペインバーストについては、いちげきエネルギーを付けることにより、210、230、250、270のダメージを出すことが出来ます。
現実的には250ダメージまでかなとは思いますが、それでもVポケモンを一撃で倒す性能があるので、充分です。

上記のように、進化元のVでも戦える性能をしているおかげで、進化するのかしないのかという選択をすることが出来ます。つまり3-2-3、1-2-2-3というようにサイドをズラして取らせることが出来るので、VMAXでしかまともに戦えないデッキにおける3-3で取られて終わりという展開を避けることが出来るという点でゲンガーVは優秀であると思います。

▼問題点

さて、ここまでで、ゲンガーの技の強さが分かって頂けたかと思います。

技はコスパ良いし、ヘルガーの特性でエネ加速も出来るし、いちげきエネルギーのおかげで、打点も伸びるしで強いことばっかりだと思い、実際にデッキを何個か組んで考えてみました。(※最後に「このデッキが完成するまでに生まれた没デッキ達」という章で、ざっくり紹介する予定です。)

しかし一人回しや、環境デッキとのスパーリングをさせていく中で気づいたことがありました。それはこのデッキには多くの問題点があることです。以下の通りです。

  1. VMAX主体のデッキであることから、後攻になった時に弱い。

  2. エネルギーを付けるためには、進化ポケモンのヘルガーを複数枚入れなくてはならないため、事故の原因になる。

  3. HP320ある顔している癖に、ヘルガーの特性で、ダメカンが乗っていくので、実質300~280ぐらいの耐久しかない。

  4. 技のエネルギーに無色タイプが含まれていない。
    このことにより、悪以外のタイプのアタッカーを採用しにくく、キャプチャーエネルギーウィークガードエネルギーなどの強い無色エネルギーを採用することが出来ない。

  5. パニックフィアーを打てる展開が少ない。
    対戦相手の熟練度も上がっていて、うかつにV・GXをベンチに出して貰えないのとうらこうさくで回すデッキが増えていることからパニックフィアーで相手のポケモンを倒せる展開になり辛く、キョダイマルノミを打つしかないので、技のエネ要求が以外と高い。

  6. キョダイマルノミを打たなくてはならないデッキの場合、次のターンに必ずポケモンいれかえ等を使って入れ替える必要があるため、連発し辛い。

  7. エネルギーやポケモン、いれかえ札など、リソースの管理を丁寧にしないといけないので、博士の研究やデデンネGXが使い難い。その癖、耐えるプランというのが取り辛いデッキなので、逆転することが難しい。

  8. リセットスタンプ、マリィなどの手札干渉に弱い。

  9. パニックフィアーで倒せない非エク系のデッキに弱い。

  10. いちげきエネルギーのサイド落ち。

挙げればキリがないですが、山のような問題点がありました。これらの問題点の多さによって、ゲンガーVMAXというデッキが勝てない原因になっていると知りました。
とにかく事故るし、殴り出しの要求高いし、事故るし、頑張って作ったゲンガーはすぐやられるし、事故るしで、やめようと思う事は何度もありました。

また、上記の問題点については、現状のゲンガーVMAXデッキでは、基本的にどんな型であれ、発生すると考えました。

さらに、これらすべてを完全に解決してデッキを組むことは不可能だと感じたので、我々は次のような指針でデッキを作ることにしました。

『ゲンガーVMAXのキョダイマルノミがしっかり使えて、なおかつ連発出来ること。』

上記の問題点の5でも挙げた通り、基本的にパニックフィアーは使えないものだと考えて、キョダイマルノミの方をしっかり使うことで、相手のポケモンを一撃で倒していくというゲンガーの強みを最大限に活かしたデッキにしていくことにしました。

その結果たどり着いたのが次のレシピです。

■使用レシピ

ここからは、シティリーグで使用したデッキから始まり、その後自主大会等に出ることにより、少しづつ変化した部分がありますので、理由も含めて記していこうと思います。また、今後追記される可能性もあります。

▼シティリーグS4(11/20、26)

ふとしさん使用(11/20シティS4)

画像1
Ln9QHL-41t0r6-L6LLnL

けーし使用(11/26シティS4)

SXXRyy-xNB3A3-MMRMSM

下の私が使った方のゲンガーが完成形です。後の章での採用カードの解説もこの下のデッキを元に解説していきます。
ただし、上のデッキも環境によっては刺さるので、どんなデッキを重くみるかということで変わると思います。

ふとしさんのシティリーグが終わった時から、特定のデッキを対策するのではなく、よりデッキを安定させた方が強いのではという考えが生まれて、レシピが下記の通りに変わりました。
変更点については下記に記載しますが、減らしたカードの詳しい理由については、「採用を見送ったカード」にて解説いたします。

◆増やしたカード
ヘルガーライン 2-2→3-3
しんかのおこう 1→2
ポケモンいれかえ 3→4
活力の壺 2→3
あくのとう 0→3
◆減らしたカード
ミュウ 3→1
マーシャドー 1→0
ポケモン通信 3→2
ツールジャマー 1→0
頂きへの雪道 2→0
基本悪エネルギー 2→1

▼3位、4位フィニッシュ‼ カードボックス青馬堂書店主催「第4回ガラルギャロップ杯」(11/28)

xxaY8c-1hMd8e-G88GxD

ボックス争奪戦で3位、4位になった構築です。
ポケギアの枠がそのままエール団のおうえんタオルになっています。
いちげきのほうこうで受けたダメージなどを回復することで、相手の打点ズラしに使えると思って採用しました。
実際使用したところ、そこまで有効に働いた場面が少なく、むしろポケギアが欲しいと思う場面が多かったので、終わったあとに前の構築に戻しました(笑)。

■採用カードの解説

■ポケモン17枚

・ゲンガーVMAXライン 4‐3
ゲンガーVは最初のターンに置きたいことと、VMAXせずに戦うこともあるので、4枚採用しました。
VMAXは2回出来れば十分なので、サイド落ち等考慮して3枚の採用です。

・ミュウ(ふしぎなしっぽ) 1

このデッキの潤滑油です。

特性によって、確定ではないもののグッズを持ってこれるので、使用用途は多彩で、デッキのほとんどすべてのカードに触れることが出来ます。
序盤はボール系で盤面の強化。中盤から終盤では、活力の壺を持ってきたり、キョダイマルノミを打ったゲンガーがハイド悪エネルギーで逃げてミュウに入れ替えて、いれかえを探しにいってキョダイマルノミを連発するという動きも強いです。

また、後述するポケギアを採用することによって、実質サポートにも触れるようになっており、安定度を更に高めてくれています。

枚数に関しては、枠の都合の面が大きいですが、一体でも場に出せば、特性は何回でも使えるという点と、レベルボールで触れることも出来るので、最低限1枚の採用としています。
ただ、スタートして強いポケモンではあるので、枠があれば複数枚採用することも、かなりありだと思います。

・ヘルガーライン 3‐3
ヘルガーの採用枚数については、悩みました。
3-2、2-2など色々悩んだ結果、私が持ち込んだあくのとう型ゲンガーデッキにおいては、ヘルガーが立てやすくなることと、枚数を増やしてもあくのとうのコストに出来るという点から、3-3の採用となりました。

雪道型の場合は、ヘルガーがかさばってしまった時にどうしようもないので、最低枚数の2-2の採用となっています。

・ガラルジグザグマ(かんしゃくヘッド) 1
どの大会でも一番活躍したカードです。

打点調整カードであり、主に対白馬で使用することを想定しています。
はくばバドレックスVMAXに対して10ダメージ乗せることで、いちげきエネルギー3枚のキョダイマルノミ310ダメージと合わせて一撃で倒すことが出来る点で採用しました。
他にも三神に対して、いちげきエネルギー1枚のキョダイマルノミ270ダメージと合わせることで一撃で倒すことが出来たりと何かと便利です。

実際に大会でもその動きが有効に働き、タフネスマント付きのハピナスVや、ゲンガーVMAXに対しても、一撃で倒すことで勝利出来たので、かなりの活躍を見せてくれました。進めてくれたふとしさんに感謝。

げんきのハチマキとの違いについては、それぞれメリットデメリットがあると思います。
ポケモンのどうぐであることから、ミュウで直接持ってこれる点や、いつでもプラス10ダメージになるという点は強いのですが、大きな理由として、こちらはダメージを与えた後のターンでレベルボール等で持ってきてサイドを回収出来るので、その点でこちらの方が都合が良いと判断しました。

・デデンネGX クロバットV 1-1
ポケモンによるドローサポート枠としてまとめて解説します。
デデンネGX2枚やクロバットV2枚を試したこともありましたが、最終的にはデデンネGXからクロバットV、またはその逆で一気に山札を掘り進めて、いれかえ、ボス、活力の壺などを引いて勝ち切るという流れが出来るので、それぞれ1枚ずつの採用となりました。

■グッズ20枚

・クイックボール レベルボール しんかのおこう ポケモン通信 3-3-2-2
ここで解説すべき、このデッキの特徴的な部分としてはレベルボールが3枚採用されている点です。
主な理由は最初のターンに確実にデルビルを置くためです。このカードのおかげでこのデッキが最初のターンにしたい動きである「ゲンガーにエネ手張り、デルビルベンチに置く」が、かなり達成しやすくなっていると思います。
また、ミュウガラルジグザグマに触れられる点も良い点です。

クイックボールの枚数については、このデッキ自体気軽に切れるカードが少ないのと、枠の都合から、最低限3枚の採用になっています。

ポケモン通信としんかのおこうの枚数に関しては、ふとしさんの構築と違いますが、簡単に言うと、デデンネやクロバットにも触れるポケモン通信を重くみるか、進化ポケモンを持ってくる事を重くみるかによって違いが出たところなので、皆さんのプレイスタイルに合わせて試して頂ければと思います。

・ポケモンいれかえ あなぬけのひも 4-1
いれかえカードについては、コンセプトでもある、キョダイマルノミを安定して連発するために、出来る限りいれました。
3-1だったり、いれかえだけ3だったりしましたが、必要な時にしっかり使うにはしっかり入れた方が強いです。

あなぬけのひもについては、最も意識したのは、ミュウVMAXデッキに採用されているラティアスのダイナバリアの存在です。
ダイナバリアを連発されるとこちらはかなり苦しいので、それをどかすために入っています。
他にも最後の詰めの場面で使ったり、ガラルマタドガスをどかしたりすることも出来て、器用な一枚となっています。

・活力の壺 3
いちげきデッキには必須のカードです。
枚数に関しては、元々2枚にしていましたが、あくのとうを入れたことによって、余っても捨てられるということで3枚にしました。
また、3枚にすることで、リソース管理がかなり楽になったので良かったです。

・ポケギア3.0 2
ミュウが入っているから入れているカードという面が大きいです。
このカードからサポートに繋がるので、ミュウが実質サポートも触れるカードになる点が強力です。
そうでなくても、サポートに触りやすくなるのでデッキの安定につながっている点と、デッキが少なくなってきたときに、ポケギアを使ってボスの指令を持ってきたりと中々便利なカードで入れて良かったと思います。

■サポート11枚

・マリィ、博士の研究、エリカのおもてなし 4-3-1
まずドローサポートは8枚は必要だと思っていて、その配分をどうするかを考えました。
博士とマリィの配分については、このデッキがリセットスタンプを入れていないので、手札干渉をしたいという点と、リソースの管理をしたいという点で、マリィの優先度が高くなりました。
エリカのおもてなしについては、前述のリソースの管理という観点から、博士の枠を一枚替えて入れました。

・ボスの指令 3
2枚だったり3枚だったりしましたが、3枚に落ち着きました。
あなぬけのひもの際にも話した通り、ダイナバリアが面倒くさいので、裏を呼んできて勝つ道を取る事があります。その場合、サイド落ちや道中捨ててしまうことも考えると、3枚はないと達成出来ないと考えたので、この枚数になりました。
後は一応先行を取った際に、先行2ターン目で相手が裏で育てているVポケモンを、ボスで狩るという展開もあります。

■スタジアム3枚

・あくのとう 3
ふとしさんのシティから一番変更があったカードです。
雪道型からあくのとうに変えたのは、単純にデッキを安定させるためです。
このカードを入れることによって、ヘルガーラインや活力の壺が増やせたり、他のいちげきのカードでいらないものを捨てて2ドローできるので、かなり使い心地が良かったです。

■エネルギー9枚

・いちげきエネルギー、ハイド悪エネルギー、基本悪エネルギー 4-4-1
エネルギーについては、とにかくキョダイマルノミを打つデッキであることから、ハイド悪エネルギー1枚、いちげきエネルギー2枚以上付いているゲンガーを作りたいと思っていたので、それぞれ4枚採用しています。
ただそれだけだと最初の一ターン目の手張りが難しい場面が増えてくると思い、基本悪エネルギーを採用しています。

エネルギーの総合枚数は本当に最低限という感じです。枠があれば基本悪を増やして、より手張りの安定度を高めるのも良いと思いますが、エネルギーは多すぎても事故の原因になるので、難しいところです。(出来る事ならいちげきエネルギー6枚ぐらい採用したいです。)

■採用を見送ったカード

・ガラルマタドガス(かがくへんかガス)
今回のデッキのコンセプトとは違うので入ってません。
入れるとうらこうさくに強くなりますが、進化ラインが3ラインになることで、安定度が下がるため、有利対面でゲンガーの攻撃的な強みを活かし辛いと感じて採用を見送りました。
これを入れるなら全く違う形に変える必要があると思います。

・ミュウ(ベンチバリア)
主にれんげきウーラオス、クワガノンに対しての対策カードですが、正直このカード一枚あったところで、勝てるようにはならないと判断したため、採用を見送りました。
上記2デッキに当たった時は、ほぼ諦めるしかないです。

・ツールジャマー
ルカメタデッキへの対策札として入っていたカードなので、そこを重要視する場合は入れても良いかなという一枚です。

・おおきなおまもり、エール団のおうえんタオル
どちらもゲンガーを守るカードですが、枠の都合上採用を見送りました。
あったら強いとは思うのですが、やはりデッキを回すためのカードではないため、優先度は低くなってしまいます。

・頂への雪道、マーシャドー(リセットホール)
ミュウや黒馬、三神などに対して、相手の動きを妨害する防御的な使い方や、ルカメタデッキのザマゼンタVや、ジュラルドンVMAXに対して使うことでこちらの攻撃を通すための攻撃的な使い方をしたり、色々と便利ですが、難しい役割を持つカードです。
マーシャドーは、こちらの雪道を通したい場合に使うので、雪道型なら入れたい一枚です。レベルボールで触れる点も良いです。
今回は、白馬デッキを重要視していたので、採用を見送りました。


上記の他にもうらこうさくのラインが入った形や、ジュラルドンVMAXが入った形など色々な型があるので、環境に合わせてカスタマイズするのも面白いデッキだと思いました。

■このデッキの目指したい動きと環境デッキに対しての動き

▼目指したい動き

ここまで読んで頂いた方ならだいたい分かると思う+難しい動きはないので、かなりザックリと書きますので、ご了承ください。

結論からいうとゲンガーVMAXを育ててキョダイマルノミをし続けることが出来れば、かなり勝ちます。
そのためにあくのとうや、ミュウで必要なパーツやポケモンを持ってきましょう。
後攻の場合はどのデッキとやっても辛いですが、ミュウを前に出して終わることで、デルビルもゲンガーも守ることが出来るので、大事になってきます。

サイドの取り方については、サイド1残しはリセスタ勝負に持ち込まれて負ける可能性が高くなるので、なるべくサイドの取り方は3-3、2-2-2などで取っていきたいです。
また、リセスタ対策にもなるので、なるべくヘルガーは2体立てたいです。
ゲンガーデッキは、リセスタで捲られがちなので、この二つはかなり大事なポイントだと思います。

▼環境デッキに対しての動き

・三神系統 有利
オルタージェネシスGXの返しに一撃で倒せたらほぼ勝ちです。
さらに、パニックフィアーの存在から相手はデデンネクロバット等が出しづらいので、そういった点でも有利です。
ただし、エネルギー付け替えからガラルサンダーVで捲られる場合があるので、こちらのVの数は注意しましょう。
ガラルサンダーVの特性はVポケモンだけなので、クロバットとデデンネどちらかを出さなければいけない状況であればデデンネを出してください。

・ミュウVMAX 有利
パニックフィアーでサイドを取っていける上に弱点なので、先行でも後攻でも有利です。
ダイナバリアが面倒くさいので、ボスの指令とあなぬけのひもの枚数を気にしておきましょう。
またパワータブレット3枚からゲンガーがいきなり倒れたりすることもあるので、ゲンガーはしっかり2体準備しておきましょう。

・はくばスイクン 不利
キョダイマルノミしか打たせて貰えないので、いれかえが重要です。
また、はくばを一撃で倒せたら、かなり勝機があるので、ガラルジグザグマのサイド落ち確認は必ずしましょう。
基本的に相手がベストムーブをしてくるとかなりキツいので、マリィで手札を流したりするのも大事になってきます。
終盤、いい感じにサイドを取っていっても、雪道スタンプで負けるという流れが非常に多いので、ケア出来るところはなるべくしていきましょう。

・こくばバドレックス 有利
弱点+パニックフィアーが使えるので、戦いやすいです。
また、こちらはタッグチームにも強いので、サイド3-3のプランが取りやすいです。
注意点としては、マリィナイトウォッチャーにはすこぶる弱いので、ヘルガーをしっかり立てておきましょう。オロヨノも悪弱点なので、殴れれば勝てます。

・クワガノン 無理
当たったら負けです。
相手は4回攻撃すれば勝ち、一方こちらは6回攻撃しないといけないので、単純に間に合わないです。
無理過ぎて語ることは無いです。

・れんげきウーラオス めちゃ不利
クワガノンほどではないですが、ほぼ負けです。
いちげきのほうこうを使うとゲンガーVMAXが300になるので、しっぷうづきや、ひゃくれつラッシュで倒されるところがきついです。
当然キョダイレンゲキもきついです。
マリィで相手を事故らせましょう。

・ルカメタ 微不利
ルカメタ→ザシアン→ザマゼンタのようにサイドを取れると良い感じです。
ザマゼンタが辛いので、ゲンガーVを安易に進化させてはいけません。
また、エネを割られるので活力の壺やいれかえ、ハイド悪エネルギーを大事に使いましょう。LOされる可能性もあります。
相手は手札を溜め込むので、マリィを毎ターン打ちたいです。
ちなみに雪道型であれば、ツールジャマーもあるので、微有利ぐらい取れそうです。

・リーフィアVMAX 五分
あちらはガラル鉱山くさむすびで300点出してくるので、そこは厳しいです。
なので、ハイド悪エネルギーが重要になってきます。うねりの扇を2枚連続で打たれることはないはずなので、ゲンガーにハイド悪エネルギーを2つ付けましょう。
リーフィアのHPが310なので、キョダイマルノミで一撃を狙える上に、相手はVMAXでしか戦わないデッキなので、3-3プランも通しやすいです。

・テンタクル 五分ぐらい?
脳内だけなので、かなり浅いことしか言えませんが、ヘルガーラインが3-3で入ってるので、こいつらでカラマネロやジメレオンを殴っていきましょう。
後はマリィも刺さりそうなので、うまく使いたいです。

■簡易対戦レポート

▼11/20(土)バトコロ高田馬場 (80人)

ふとしさん 3勝2敗

1回戦 ○ 後
黒馬 6-0
ゲンガーvmaxがムキムキになって相手のポケモンを倒し続けた。特に言うことなし。

2回戦 ○ 先
ミュウ 6-0
デデンネスタートするも、先行でゲンガー手張り+雪道までいける。
相手はゲノセクトスタート、ミュウ出して手張りカミツレで終わり。
返しに穴抜けでミュウ引き出して倒してそのままテンポ取れて勝ち。

3回戦 × 後
れんウー白馬 0-6
マリガンのタイミングでれんウーが見える。終わる。
相手:相手白馬手張り、メッソンメッソン
こちら:ミュウスタート、ゲンガー手貼り、デルビルで返す。
相手:白馬進化、れんウーベンチ、ボスダイランス。
その後ゲンガーがワンパン耐えて捲るプランも取れず、ずるずるやられる。

4回戦 ○ 後
ヨクバリス 6-0
相手:メッソンメッソンでエネ無し終わり。
こちら:ミュウスタート、デルビル、ゲンガー手張り。
相手:博士からヨクバリス手張り終わり。
こちら:ヘルガー進化でゲンガーに3エネ。ボスからペインバースト。
その後も相手の動きが鈍く2‐1‐1‐2で勝ち。

5回戦 × 後
白馬 3-6
相手:フリージオからスタート、スイクン、メッソンをベンチに出しスイクンに手張り。
こちら:デルビル①からスタート、デデンネからベンチにデルビル②、ゲンガー①を置く。手張りはゲンガー①にいちげきエネ。
相手の方がうらこうさくボスから早く殴り初めてテンポを取られる。(スイッチャーではなくボス軸)
最後のターン
こちら:場にミュウ、ベンチにいちげきエネ2のゲンガvmax、ヘルガー
手札はいれかえ、ボス、クイック。
山札約20枚に壺が2枚あり、引ければ勝ち。(クロバットはサイド)
→引けず。入れ替えでvmax前にして適当にパニックフィアー。
返しでうらこうさくからボスで負け。
結果的に取られたのは順にデルビル、ゲンガーvmax、ミュウ、ヘルガー。


▼11/26(金)バトコロ高田馬場 (62人)

けーし 3勝2敗

1回戦 × 先
ミュウ 5-6
こちら:前ゲンガーいちげきエネ手張り、デルビルエンド
相手:初手VIPパス2枚でミュウゲノゲノラティ。ピオニーで扇といにしえの墓地。エナジーミックスで裏のミュウにウィークガード。
こちら:サポはマリィ。いちげきエネ手張り、ヘルガーでゲンガーvmaxのパニックで前倒す。
相手:ミュウ進化からパワータブレット1枚の後、ピオニーでタブレット、はちまきからゲンガーvmaxが飛んで、次のターンでゲンガーvmax用意出来ず。最後はボスで負け。

2回戦 ○ 先
ハピチル 6-0
デデンネスタートするも、相手のタフネスハピナスをあなぬけからゲンガーvmaxのガラジグ込みマルノミでワンパン。
その後チルタリス出てきたが、ヘルガーで殴ったりして勝ち。

3回戦 × 後
クワガノン 3-6
マリガンのタイミングでクワガタが見える。終わる。
後1マリィを打つことが出来たが、飴、ツイン、レベルボール持っててダメ。
一応裏のジメレオンを倒すルートを取ったが、それならヘルガーで倒していけば良かったと反省。その後特に何も起きず投了。

4回戦 ○ 先
ゲンブラ 6-3
先攻ゲーで勝ち。
マルノミで前のゲンガー取る、殴ってきたブラッキー取る、殴ってきたゲンガーvmaxをガラジグ込みマルノミで取って勝ち。
こちらの動きが強かった。

5回戦 ○ 後
黒馬 6-2
相手はゲンミミスタートで先2ボスホラーハウス。こちらは相手のトキワを使いながら、トレーナーズを減らす動きが出来ていて、こちらのゲンガーがポルターガイスト耐える。
その後vmaxがサイドに2枚落ちていることに気づき、慌てて前のゲンガーでペインバースト打つ。ゲンミミを倒してサイドからvmax救出。
ミュウミュウ出てきてマリィされるも、相手がオロヨノサイド落ちだったため、裏のゲンガーvmaxしてマルノミで倒して勝ち。

▼11/28(日)第4回ガラルギャロップ杯 (28人) 予選 3-1(5位) トナメ 3位

1回戦 ○ 後
ドラパルトvmax 6-1
お相手あまり動けずゲンガーで殴り続けて勝ち。

2回戦 ○ 後
白馬スイクン 6-3
こちらのマリィでお相手が、事故気味に。順当に前を倒していって、最後はガラジグからマルノミで白馬取って勝ち。

3回戦 ○ 先
雪道パルスワン? 6-0
パルスワンの送電から、ライライが出てきてタンデム打たれるも、こちらのゲンガーがマヒになるが、いれかえマルノミで取る。
その後弱らせていたパルスワンVMAXをボスで呼んで勝ち。

4回戦 × 後
ドガスゲンガー ?-6
初手何もなくデデンネで回す展開に。マリィなどで妨害するも、何も起こらず2-2-2で取られて終わり。

予選3-1 5位でトナメ上がり。
ふとしさんも3-1で3位でトナメ上がり。

トナメは8人中4人ゲンガーデッキというとんでもないことに(笑)

トナメ 
1回戦 ○ 先
三神ファイヤー 6-0
相手のオルターの返しに、こちらゲンガーvmax出来ずにまどろみで眠らせる。そのまま起きず、次のターンペインバーストで倒す。
その後あなぬけからザシアンをvmaxで取って勝ち。

2回戦 × 後
ドガスゲンガー(今大会優勝者) 0-6
こちら初手からデデンネで回す展開で、さらにゲンガーもおけず終わり。
その後ゲンガーが置けるも、相手の盤面が完成していて、何も出来ず負け。

3位決定戦 ○ 先
ゲンガー(ふとしさん) 6-4
初手からデルビル2ゲンガー2置ける。
相手のマリィでかなり事故ってしまい、デデンネを使わされる展開に。
ただ相手もゆっくり動いてきていて、ミュウ-ヘルガー-ヘルガーと3枚サイドを取れる。
最後はエネがカツカツの中、何とかいちげきエネを3枚つけ、相手のゲンガーvmaxをガラジグとマルノミで取って勝ち。辛勝でした。

■おまけ:このデッキが完成するまでに生まれた没デッキ達

おまけとして自分たちのデッキの変遷を少し綴りたいと思います。

始めはCL福岡のドガスゲンガーを見て、そこから考え始めました。
その方のnoteがあるので、載せておきます。

このnoteを参考に組んだのがこのデッキです。

caxJ8G-X8qLBd-xx4xY8

レベルボールはこの頃から入っていました。デルビル、ドガース、マーシャドーに全部触れるので、最初のターンが安定するなと思って入れました。

これはこれで中々良かったのですが、左手対右手でやっていると、我々が多いと思っていて有利が取れていると思っていた三神に対して勝率があまり良くないということに気づきました。

理由として、普通のゲンガーに比べるとオルターの返しに三神を取るのが難しくレイまで打たれてしまい、そのまま負けるというパターンが多かったためです。

これではダメだと思い、デッキを練り直していたところ、このデッキは単純にマリィ雪道が強い→マタドガスの枠チラチーノで安定感が上がるのでは?と思いました。

そしてそれがCL福岡のジュニアの優勝構築がほとんど一致していました。

引用:https://www.pokemon-card.com/info/003192.html#JR

自分が考えているものとほとんど同じでしたが、やっぱりベンチバリアミュウとマーシャドーは必要では?と思い作っていったのが下のレシピです。

nHNnLL-PqnDvu-gL6LnL

そしてチラチーノのラインが、結局進化ポケモンだから重たいというのと、はくばスイクンとずっとスパーリングをしていて全然勝てないということになりました。
そこでガラルジグザグマやツールジャマーを入れることで、対策をすることにしました。ツールジャマーを入れることで、ルカメタも対策出来て一石二鳥で良いねと考えました。
そうなると、デッキのほとんどのカードに触れるのでしっぽミュウのほうが使いやすくて強いということになり、下のレシピが出来ました。

4x8xxD-FCWEwU-x48x84

そしてここから、キョダイマルノミを打つのにいれかえが欲しいという事や、ベンチバリアミュウはあっても負けるからいらない等があって、レシピ紹介で出したしっぽミュウ採用型雪道ゲンガーが出来上がりました。

この間一か月ぐらいほぼ毎日のように連絡を取り合って考察していたので、最終的に自分たちの納得がいくデッキが出来て嬉しい気持ちとシティリーグで勝てなかった悔しさがあったので、今度公式大会に出る際はまたデッキを考察して優勝したいと思っています。

■おわりに

本記事を読んで頂きありがとうございました。最初に述べたように初めてのnoteであることや、うまく言語化が出来ているか怪しいところ、考察が浅い部分もあるかとは思いますが、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

また、質問や感想等あれば以下のTwitterアカウントのDMに送って頂ければと思います。答えられる範囲でお答えいたします。
また、それによって追記することもあるかもしれません。
・Twitter けーし(@KCpokeka

改めてまして、ここまでお読み頂きありがとうございました。


・画像の引用元
ポケモンカード公式ホームページ
https://www.pokemon-card.com/

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?