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看護師になるまでの話

今回は私が看護師になるまでの話で、看護師にこれからなろうとしている人向けの記事です。


私が看護師を志したのは高校生の時でした。
きっかけは母の病気。
私が小学生の頃から胃がんで入退院を繰り返すようになりました。
家族は心配をかけまいと私には病状のことは伏せていましたが、長い間家に帰ってこない母はきっと悪いに違いないと思っていました。


母が養護教諭、姉が准看護師でしたから私も自然と医療の道を意識するようになりました。
私は母の弱っている姿を見る勇気がなくて全く見舞いには行きませんでした。
ですからよくある話で「優しい看護師さんに憧れて」という理由でなったわけではありません。

ただ、母の死、人の死というものを受け入れられないままだった私はその死の理由が知りたかったのかもしれません。
あと手に職をつけて家族を安心させるために看護師になることを決めました。


幼い頃からなりたい職業があって夢に向かってまっしぐらなんて人はひと握りだと思います。
私も「とりあえず看護師になってみるか」って感じだったので。


看護学科のある大学を何個かと、念の為看護学校も受験しました。
その中で補欠合格した私立大学に入学を決めました。
大学のいい所はカリキュラムに余裕があるのと、実際働く時の給料が少しだけ高いところです。
あと保健師や助産師の資格も取れます。


大学2年までは基礎学習と年2回くらいの実習で、余裕があります。
実習も看護体験て感じでそこまで辛くないです。

大学3年からは地獄の病院実習です。
寝る暇削って毎日記録に追われます。

順調に実習が終われば大学4年では看護研究です。
そして卒業レポートを提出して認められれば晴れて卒業です。

ただし大学を卒業出来たとしても国家試験に合格しないと看護師にはなれません。
研究と並行して一応の就活と国家試験の勉強は大変でした。
付属の病院へ就職することに決めたので就活自体は大変ではなかったですが、やる事が多くて今考えるとよくやってたなって感じです。
私は保健師も併願しての試験だったので勉強をやってもやっても不安の毎日でした。


国家試験の合否が出るのは3月下旬。
卒業後に合格発表で、結果が出たら即就職準備で結構目まぐるしかったです。
これで不合格だったらどうするんだっていうプレッシャーとの戦いでした。


そろそろ国家試験の願書提出、本格的な試験勉強の方いると思います。
私が受験した頃とは出題傾向は変わっているかもしれないですが、真面目に勉強してれば大体の人が合格するので大丈夫ですよ。
困ったり不安な時は先生を頼るのが1番です。


今年はコロナの影響もあるし、自己の体調管理をしながらの試験は本当に大変だと思います。
私自身も医療従事者の端くれですが、この時代に今から医療従事者を目指すことは本当に志高いことで尊敬してしまいます。
自分なら今の時代こんな大変な仕事はまず選択しません。


大学の授業やテスト、実習をこなしてこれた人なら根性は身についているはずですので、自分を信じてラストスパート頑張ってください。

今度看護実習生が良い実習をするにはどうすればいいかを元臨床指導者の目線で書きたいと思っています。
興味がある方は是非そちらもどうぞ。

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