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第3回20代104会議、3回目、投資思考 「人生はすべて投資」~あれがあったからこうなった~

今回は、投資思考「人生はすべて投資」~あれがあったからこうなった~と題し、世界的クリエイティブ・ディレクターの倉成英俊さんと、90年代を代表するシンガーソングライターでおなじみの相川七瀬さん、お二方に、人生における投資について語ってもらいました。今回、“積立王子”こと中野さんは、人生を投資思考で分析する役でのご登場! モデレーターは藤沢久美さんが務めます。

倉成英俊さん

倉成さんが、これまでいちばん投資したことは、「紙飛行機」。その背景について、人生を振り返りながらお話してくれました。

倉成さんの小学生時代からの夢は「発明家」。大学は工学部機械工学科に入学するも、22歳の時、キャチコピーの制作に興味を持ち、コピーライターの学校に入学、大学院は中退。そこから彼の「発明人生」が始動。入社した電通では、クリエイティブ局に配属され、多数の広告の企画制作を手掛け、多数の賞を受賞する等、華々しい活躍をされました。

3年目を迎えた時、あまりの忙しさと、自分の企画がなかなか世に出ないもどかしさから、自分で何か、発明してやろう、と作ったのが、飛行機型のポストカード。同期とお金を出し合い、デザインから出展・営業・販売を自身で行いました。その後、「会社を辞めます」と言うと、上司が引き留めるために海外留学制度を承認してくれ、好きだったバルセロナのプロダクトデザイナーのところに働きに行くことに。帰国後、広告のスキルを拡大応用し、各社新規事業部の新プロジェクト創出支援や、APEC JAPAN 2010や東京モーターショー2011、IMF/ 世界銀行総会2012日本開催の総合プロデュース、佐賀県有田焼創業400年事業など、さまざまなジャンルのプロジェクトをリードしていきます。

倉成さんにとって、紙飛行機への投資は、“投資”というよりも、“投機”かも、とのこと。「なにがどうなるかわからないけど、植えてみたら、大きな木になった。振り返ると、この経験をきっかけに、これまでとは違う、人や物事や考え方と出会い、30代からのキャリア形成につながっていったのだと思う」と、しみじみ語ってくださいました。


相川七瀬さん

続いて相川さん。20代は、90年代を代表するシンガーソングライターとして目まぐるしい日々を過ごすも、自身は、忙しさから、満足にインプットすることもできない状態に悩むようになったそう。“少し休んで振り返りたい”と考えるようになったとき、「結婚」というタイミングを迎え、これまでのキャリアをストップすることになったという。

キャリアをストップされたことで、人生の投資としては、意味が無いように思えるかもしれないけど、結果、お子さんにも恵まれ、30代はよく遊ぶこともできて、とても充実した時間だったそう。そんな時、突然の幼馴染の死をきっかけに、時間について改めて、大切に使っていこうと強く感じた、ということでした。

「時間は一人ひとりに与えられた平等な資産」と、相川さん。子育てに仕事と忙しい中、お祭りの文化を守っていきたいと思ったことをきっかけに、神事に興味を持ち始めます。その後、2年半の準備期間を経て、2020年、45歳で、國學院大學・神道文化学部に入学しました。「新しいことにチャレンジするときに必ず制約になるのが、お金と時間、どちらかがかけていても成り立たない。しかも、チャレンジしたことが身になるまでには時間がかかる。踏み出すのを躊躇してしまうかもしれないけど、思い切らなきゃ手に入らない未来がある」と力強く語り、最後に、「皆さん、時間を能動的に生きて、これから自分に起きることに敏感になって、今という時間を大切に過ごしてください」とメッセージをくださいました。

“積立王子”ことセゾン投信 中野会長

中野さんは、「それぞれ価値を感じる時間は違う。お二人の話を聞いていると無駄だったなと思うところはない。投資と置き換えると、長期投資はすべて複利で上がっていくんですよ、しかも複利は再投資していくわけです。企業経営はすべからく複利。倉成さんは(紙飛行機に)投資をしたことをきっかけに、その後、時間をかけ、知見と高度な技術をじっくり形成(経験)しながら、新しい組織を創造している。きっかけはひらめきでも、長期でゆっくり成長していることから、長期投資と考えることができるのでは」と、とっても深い分析。「相川さんは、普通の中学生活を犠牲にして、若い時から行動している。でもちゃんと自分で将来を計算しているんですよ。そう考えると、これも投機ではなく、投資なんですよね」とこちらも、考え深い分析をされていました。

更に、「ひとつだけお二人の共通点をいうと、お二方とも世の中を感動させたいとか、喜ばせたいということが、行動のベースになっているんですよ。そういう意味で、社会貢献の投資をしていて、とても高度な投資家だと思います」と語り、藤沢さんが、「中野王子がいつもおっしゃっている、未来に向けての投資、社会を良くするための投資につながっていくんですね」とコメントされていました。

藤沢久美さん

このほかにも、「投資ってリアリティがないと、リスクコントロールできない」等、数々の名言が生まれる充実した内容となりました!質疑応答では 様々な質問があり、ちょっとここでは書ききれませんが、会場はとても活気にあふれていました。 次回の第4回も今回に負けず劣らずの素晴らしい回を予定しております。是非お楽しみに!

最後は皆で104(トーシ)ポーズ!


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