MBAホルダーが薦める絵本2000選(1冊目)
5歳と2歳の息子を持つ父親です。
子供たちに本を読ませようと、2週間に1回 地元の図書館に行き、絵本を20冊借りて読み聞かせております。上の子が1歳のころから続けているので、ゆうに2,000冊は超えています。(2020年12月現在)
絵本を読みながら、「社会の仕組み」や「リーダーシップ」、「組織論」、「戦略論」を息子に伝えられないかと考えています。
みなさんも、絵本を通じてMBA的要素をお子様に伝えてみませんか?※楽しめるのが大前提です!
【題名】11ぴきのねこ
【作者】馬場のぼる
【評価】★★★★★(85点)
【感想・寸評】
1,とらねこ大将のリーダーシップについて
彼は、ビジョンを示し、ガンガンに部下をエンパワーメントするわけでは無いんですよ。実に、ソフトなリーダーシップを発揮する。欲望丸出しなのに、なんとなく「しょくん!」って言ってまとめる。他の猫たちも信頼してるんでしょうね。
この本でも車の運転をしている絵があるのですが、部隊のリーダーは運転しません。大将は状況を把握して指示をださなければいけないので。でも、彼は運転をします。。その献身的なリーダーシップを子供に伝えたい!何もしないやつが「しょくん!」とか言っても反乱が起きるのが世の常です。
それから、「成果は等分」と彼は考えているようです。捕った魚はみんなで食べる。とらねこ大将だけ多く食べることはしない。リーダーとしてのリスクを、大きくとっているわけではないからだと思いますが、それがとらねこ大将的リーダーシップ。
ちなみに、大きな魚に飛びかかるシーンがあるのだが、とらねこ大将は2番手である。先頭のねこちゃんは、完全に魚の口の中に飛び込んでおり、ファーストペンギンの難しさを体現しています。ニャゴニャゴニャゴ。
2,力を合わせる重要性
みんなで力を合わせて、欲望を満たすというこの構図。ある意味会社と一緒です。それぞれが自主的に動いているように見えます。つまりティール組織(笑)11匹の猫はティール組織を実践できているのです。それぞれが特殊能力をもったプロに違いない。。。。
しかもですよ、ピザ2枚分ぐらいのチームが一番動きやすいと、ジェフ・ベゾスが言っていて、6枚切り×2枚=12名≒11匹。ベストではないですか!!(注:一般におなかいっぱいになる人数ということで、4~6名と言われていますのであしからず)それぞれのメンバーに役割があるのだ。ニャゴニャゴニャゴ。
3,欲望に忠実
ゲットした獲物を「みんなにみせる」という意思決定をします。ここでいう「みんな」とは誰のことなのか?!想像力が膨らむところ。子供に「みんなとは誰だと思う?」と問うたところ「ほかの猫たちだ」との答えが。この問いが子供の想像力をかきたてるんだと思います。
この誰かに見せて自慢する、というマズローの5段階欲求でいうところの、「承認欲求」を満たそうという意思決定をしながら、「生理的欲求」に負けて全部食べてしまう。おぉ猫たちよ。やはり高次の欲求には到達できなかったか。息子たちよ。生理的欲求に負けずに、我慢を覚えてくれ。自分を律すれば、すてきな人間に成長できる。ニャゴニャゴニャゴ
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