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MBAホルダーが薦める絵本2000選(205冊目)

【題名】まゆとブカブカブー

【作者】富安陽子 (著), 降矢なな (イラスト)

【評価】★★★★☆(78点)

1,ワイルドやまんばむすめ

 まゆちゃんは、毎回豪快な姿を見せてくれます。雨の中、散歩にいくと。そこでお母さんのやまんばからのアドバイスが

「みずたまりを みつけたら、できるだけどろはねが あるように とう゛ぃこむんだよ」

 さすがワイルドかあちゃん。いつも一緒に遊びにいく、きつねくんはお留守番みたいです。なぜなら、やまんば母さんが仕込んでいる赤ワインを飲んでいるから。やまんばかあさんは、色々なものを家でつくっています。なので、山の生活も快適みたいですね。

2,ブカブカブーとは??

 途中にげてきた、いたちとすれ違います。

「あかい ぼうしの ブカブカブーだよ」

 という断片的な情報を残して。未知なるものを判断するときには、的確な情報が必要です。ビジネスにおいても、戦いにおいても情報が一番重要。情報をとれないときは、索敵、隠密偵察、強行偵察などをおこなうわけですね。

 索敵はその字のとおりで「敵のありかと兵力を探り出す行動」強行偵察は、威力偵察ともいい、隠密で偵察することの対義語。小規模戦闘をしながら、敵の様子を探る。

 現代ビジネスにおいては、索敵、偵察からのフィードバック、改善のループスピードで勝負することが多いように感じます。これは、市場の変化が激しいため、市場に商品をあててみて=強行偵察、その反応から素早く対応するという感じです。

 ということで、みちなるもの「ブカブカブー」の情報をあつめる、まゆ。つぎはウサギから情報を得て、カラスから情報を得て、ブカブカブーに近づいて行きます。「こっちをにらむ」とか「うかうかすると、 くわれる」という、かなりネガティブな情報が集まっているのですが、まゆはひるみません。というか、まゆはとても強いので、怖いものはないんですよね。。。。

3,ブカブカブーの正体

 それらしきものを見つけて、話しかけます。まずはコミュニケーションを図るというのはスタンダートな打ち手。SF映画で、宇宙から宇宙人がきても、とりあえずコミュニケーションをしてみようとしますからね。

 返事がないので、ブカブカブーの帽子を取ろうと飛びかかります!なんか、これもSF映画でコミュニケーションを試みたが、反応がないので攻撃する!という流れに似てますねw


で、とびかかたけっか、結局、キノコだったみたいです。なんだ、キノコおちか!と大人は思ってしまいますが、子供たちは読みきかせていると、ブカブカブーが怖いみたいで、わくわくしながら聞いていました。


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