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姉から突然連絡が来て、とんでもない展開になった話


私と姉は淡白な関係だ。

けして仲の良い姉妹ではない。
かと言って嫌い合っているとか言う訳でもなく。
子供頃から全く興味がないのだ。
お互いに。
本当に姉妹かってくらい合わない。
趣味や洋服の好みも一切合わない。面白いくらいに。


私の姉は真逆のタイプ。
もっと言うと陰と陽の性格。
もちろん私が陰。

姉は明るく友達も多く、モテるタイプだった。
顔とか声は変わらないのに。どうやら不思議な魅力があるようだ。社交的でもある。
更に持ち上げておくと、一家の中で一番優秀だった。
結婚して子育てしながらフルタイムで働いている。一番親孝行、優等生である。

それに対して私は卑屈になることもなく、
合わないなーとやや遠巻きに見ていた。
ある意味姉がしっかりしてたから(孫問題)
気にすることもなく、自由人でいられた。



私はオタクだったからアニメ漫画ゲーム、声優に夢中だったが、姉は芸能人とかファッションが大好きだった。ドラマもしょっちゅう見ていた。

全く話は合わないし、オタクな私を毛嫌いバカにしていた節はあった。
別にそれはそれでもいいやーと私は私の道を自由に進んでいた。

年も少し離れていたので、程なくして姉は実家を後にして接点もなくなった。たまに実家に戻って来たら普通に話す程度。


そんな姉だが、結婚出産を期に少し柔らかくなった。
愛する夫、自分の子供と接することで、妹に対しても優しさが出てきたと言うべきなのか。良いことだ。

とは言え関係性は特に変わらなかった。

連絡先は交換したものの、基本やりとりはしない。
私から連絡しても数日返ってこないのがざらだ。

やりとりもいわゆる業務連絡。
離れて住む両親の話をするくらいだった。


そんな関係性の姉からの連絡にやや緊張がはしる。
何かあったのか?

一抹の不安を抱きながら、文章を読むと

なんと



なんと





先日猫飼いました🐈🐈🐈🐈🐈🐈🐈



と画像付きで報告もとい……自慢された。

しかも二匹……だと。




ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ

うそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。

何それ、めちゃくちゃ羨ましい。


と私はしばらく送られてきた猫ちゃん画像を眺めていた。
幸せな気持ちに浸った。
あどけないニャンズ達姿に涙が出てきた。

カワイスギル。

そう、実は私と姉の数少ない共通点

猫好き

だったのだ。

子供頃実家では飼えず、祖父母の家に行って猫を愛でるのを毎回楽しみにしていた。

いつか飼うとは思っていた。

だが子供が小さいからまだ飼わないだろうと。


あー、先越された。私が先に飼う予定だったのに。

「まだ二か月の子猫だからね。子猫のうちに遊びに来れば~」

的な内容で締められていた。

ああ、私も猫ちゃん早くお迎えしたい。


うん、その為には

まず、子猫に会いに行こうか。

サクっと行ける距離ではない。
片道4時間はかかる。
でも行く気は満々である。


猫はいつだって幸せを与えて、人間関係さえも良好にしてくれる橋渡しの存在。

姉との溝も少し埋まる…かな。


振り返ると私にとって、猫を過ごす時間が多分一番人生で幸せな時であったから。








あ、それと、余談。

姉は私がコメダ珈琲好きと最近になって知り、驚いていた(実は近所にあると言う羨ましい住まい環境)


定番メニュー。姉の方でもいつか行けたらいいな。



そのサポートが励みに力になります。1杯のコーヒーが飲める幸せを実感出来ます☺️