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物が溢れてる人と才能と病気

ゴミ屋敷問題 よくテレビで迷惑行為といって取材されてます。
なぜ迷惑かは、
景観が悪い、汚い、臭い、薄気味悪いので近所だと困る(不安かな)
同調圧力 似たような家にして欲しい

理由は十人十色なので、これに限らずですが、なぜゴミ屋敷になってしまうのかについて考えてみました。

捨てられない、ゴミでも。異常所有欲。コレクターだから。人は勝手なもので、自分が放つ異臭は異臭と思いません。

科学的には色々と精神分析とデータ収集である程度のエビデンスが出てきているかと思うのですが、私が勝手に思ったのは、超完璧主義の方が自分が思い描く整理整頓の理想像を実現できないために、諦めて何もしない、何もしなくなる、例えば20%の達成度が続いて自責になるので、手もつけなくなるのでは、と思ったりしました。

私は80%くらいの達成度でも「とりあえずやろう」という思考にかえてしまったのでゴミ屋敷ではないのですが、10代の頃は「正直、無菌室に住みたい」というくらい潔癖でした。とにかくほこりですら嫌、染みがついたら立ち直れず、髪の毛にうねりがあったらそれをずっと気になって、ストレートではなくわざと無造作ヘアにしてました。洋服を一度来たら、気持ち悪くて洗濯、洗濯機も1度使ったら買い換えたいーーという人間でした。結果、何もできなくなるんです。全てが後回し。

人生で一番充足感があったのは、個室入院している時だったのですが、無駄なものをおかず、目に入るものを全て把握できる充足感を味わえました。しかしながら、インテリア的センスのなさに怒りを覚え、配色のダサさに苛立ちが隠せませんでしたので、その病室に永住することは難しいかと思います。

さて、今回もDSM-5 でみてみましょう。
Hoarding Disorder  という疾患が上がっています。
People with hoarding disorder have persistent difficulty getting rid of or parting with possessions due to a perceived need to save the items. Attempts to part with possessions create considerable distress and lead to decisions to save them. The resulting clutter disrupts the ability to use living spaces (American Psychiatric Association, 2013).
ものが捨てられない、所有欲に固執するために捨てることができず、ごちゃごちゃして生活空間を使いこなせない。

ゴミ箱がいつも空の人、爪や髪の毛をキープする人、使った絆創膏のパッケージを洗面所に捨てずに置いている人…
人間誰しも片鱗はあります。疾患にまで発展する場合はその「程度」なのでしょう。全てが捨てられない。

しかし、もし捨てられないものを仕分けして並べていたとしたら、、、
それはアートであると、クリエイティブダイレクターあたりに見初められるかもしれませんね。