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     ぐうたらのあなぐら

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日常で思ったこと自由に書きます。ここはぐうたらのあなぐらです。
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2024年5月の記事一覧

春の残り物とらっきょう壺

春の残り物とらっきょう壺

連作随筆 前編

「甘酸っぱい春の残り物」(仮)



今日はとっても良い天気、こんな日は何かしでかしてやろうという気になってくる。
さてどうしたものかしらんと、その前にシャワーを浴びて体を綺麗にする、ギター弾いて、ぽんぴろぴんと歌う、トマトジュースを飲んで、さあ出立。
柔らかい日差しに満ちた往来に出る。
そうだ、味噌屋に行こうといことで自転車を走らせる。空気の抜けた少し頼りない車輪をころがし

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呼ばれて飛び出て偽イラハイ〜最果ての雨の中から〜

呼ばれて飛び出て偽イラハイ〜最果ての雨の中から〜

呼ばれて飛び出て偽イラハイ〜最果ての雨の中から〜(仮)

顛末記



立派なホタルイカだなあ、酢味噌でいただくのが好物なんだなあ、なんて。此処は富山、薬売りの街、米騒動発端の地、寒ブリがうまくて黒部ダムがあって立山連峰があって、ホタルイカミュージアムがあって、、。
はじめて歌いにやってきた。ここ問屋町、問屋さんの町ということで大きな倉庫がずらりと並ぶ、その一角に家具屋、そこで歌わせてもらった。

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めくってしまえ金色の日々

めくってしまえ金色の日々

めくれる金色の日々(仮)

酔っ払いながらほぼ回らない頭で買ってきたカップラーメンには手をつけず、冷蔵庫に入れたままだったビールと手付かずのスナック菓子で、お腹のわずかな隙間を埋めてしまう。
もう一缶、のっぽのがあるなあ、でもどうしようかな、なんて考えていると大きな眠気がやってきて、寝床にごろん。それが昨夜。

今は近所のスーパーマーケット、お昼。
昨日無駄に買ってしまったラーメンをそのまま昼飯に

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お外にむかってうちうち内々に

お外にむかってうちうち内々に

人様に創作物を披露するようになって10年程になる、、かもしれない。
記念日があるわけでもなんでもなく、ただなんとなくだけれど、おそらくそう。
十代限定のバンドオーディション用に拵えた曲を大学の同級生であるバンドメンバーに聴かせた時がはじめではないかと自分では記憶している。
まだ10年そこそこしか経ていないことに驚く。
僕は小さい頃から創作することが好きだったから、もっと長い事続けた気になってしまっ

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