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     ぐうたらのあなぐら

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日常で思ったこと自由に書きます。ここはぐうたらのあなぐらです。
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2021年10月の記事一覧

ぱくぱくもぐもぐあんぽん譚

ぱくぱくもぐもぐあんぽん譚

缶詰の蓋で右手の薬指を切ってしまった。

スウと皮膚の間を通すようなあの感覚。
紙で切ったときに近い感触があり、「あ、やってしまったな」と思った時には、指の切れ目から綿がぽろぽろと落ちくるはずもなくしっかりと血が垂れてきてすぐさま水で濯いだ。

おとと。
傷口がぷっくりと腫れて数日の間薬指に気を使いながら過ごすこととなってしまった。

数日後、指に気を使ってない自分に気がついた。見てみると傷口は塞

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青で渡って、赤でとまって、黄であくび

青で渡って、赤でとまって、黄であくび

夕方、急に冷え込んだ京都の街を歩いていた。
平日なのにもかかわらずそれなりの人で賑わっていた。
僕と同じように信号待ちをしている人が20人はいたと思う。
信号待ちをしている間、「やっぱり新品で買わなくても古本屋を一通り探してから買えばよかったんじゃないか」と先程丸善で買った本についてせこいことを考えていた。

そんな中信号が変わった。

かと思ったが違った。
一緒に信号待ちしていた人の幾人かが渡っ

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あとは風まかせ

あとは風まかせ

あらゆる文学作品や、あらゆる楽曲の歌詞によく風が吹く。
僕の曲の歌詞にもよく「風」が登場する。
なぜこうも風が吹くのだろう。
僕はなぜだかわからないけれど「風」が吹いている作品に心惹かれる。

風は目には見えないし、どこからやってきて何処へむかっているのかわからない。
自分含め人はそんなものに何を感じとって言葉にしているのだろう。
風は雲をあちらからこちらへと運ぶし、波を生み匂いを運んで木を騒つか

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