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#positivenippon

医療者の専門性は“評価・判断”から、“インスピレーション・スポットライト”へ!? オランダで見たこと、気づいたこと #ポジティヴヘルス

地域に健康な人が増えるために、医療者は何をするべきか 健診に引っかかった多くの人に説教をする 再検査をして、薬を出す 定期的に薬を取りに来れない人に文句を言う 結局合併症でこんなはずじゃなかったと言う患者を励ます そんな風な毎日を、現場の医者は送っていないだろうか?その活動は、地域に健康な人を増やしているのだろうか? ポジティヴヘルス発祥の地、オランダではどのように扱われているのか見てきた。 ポジティヴヘルスセンター視察とインタビュー オランダには、複数のクリニッ

ポジティヴヘルス〜対話の実践〜

ポジティヴヘルス、は新しい健康の考え方。定義、というよりはコンセプト。 ポジティヴヘルスでは、健康になるために必要なのは 専門職による評価、ではなく、本人主導の対話、だとされている。 その対話を促すためのツールがある。 それがこれ。 クモの巣、とかスパイダーネット、と呼ばれる。 一見して、6項目の評価ツールだとわかると思う。 これを、本人が記載する。 じっくり考えながらでも、直感的にでも良い。 書きあがったら、眺めてみて、自分でどう思うか。 良いな、と思うか。ここがもう

健康は“状態”でなく“能力”なのだ。ポジティヴヘルス。

病気や障害を持っているからといって、不健康なわけではない。病気や障害を持っていても、不幸とは限らない。 医学部で習ったような気がしていた 「病気や障害がない状態が、健康」という基本は、 地域や在宅で医療をやっていると、 それが真実ではない、ことに気づく。 「おうちパワー」なんです!とか、 心身二元論では、人の健康や幸せは表現できません、とか、 あげくはBeHappy!です、とか そんな言葉を使っては 生物医学的なアプローチだけでは、 人が生きる現場や、人生という複雑なも