起業と研究の共通項について

今、メルカリが博士課程進学の支援制度を開始することがニュースになっています。
https://jp.techcrunch.com/2022/01/28/mercari-r4d-phd-support-program/

私自身、大学院に行って修士課程を修了していた経験があります。その後、2021年4月からにいがたヘルスケアアカデミーで新潟県の医療課題を考え解決策を考えるプロジェクトを参加していました。
その中で学術研究もビジネスも似通っている部分がたくさんあると思っていましたので、このメルカリのニュースを機会に自分の考えをまとめておきます。

  • 課題設定:研究もビジネスも課題を深掘りして課題設定する。まだ解決されていない課題なのか、既に行われている研究、ビジネスで同じものがないか。同じ(ような)ものあれば、その問題点はどこか、解決できていない課題はないか。課題設定を間違えるとゴールに辿り着けない点も研究とビジネスでは一緒。逆に課題をちゃんと設定できれば、ゴールにかなり近づく。

  • 同じ車輪を2度開発すること:同じ車輪を2度開発することは無意味であるとされている。したがって課題設定ができたとしても解決策を考える際に類似の方法が既に開発されていないか、入念に調べておく必要がある。既に解決されている課題ではないか。

  • 実現可能性を考える:どんなに人類を救う課題が設定できても解決方法が実現可能な手段でなければ意味がない。研究もビジネスも実現できてこそ意味がある。逆説的だが、まだわかっていないこと、解決方法がないこと、先人たちが挑戦したけど実現不可能だったのかも知れない。

  • 役に立つ成果ほど評価されること:研究もビジネスも課題を解決する度合いが大きいほど評価される。役に立つ研究であれば多くの人に引用される。スケールするビジネスの多くは、多くの人の課題を解決している。

つまり、研究もしくはビジネスをスタートのどちらかを経験したことがあれば、もう一方に挑戦しやすくなり、繰り返すほど相乗効果があると考えています。
私はビジネスマンこそ積極的に修士課程や博士課程に行くべきと考えておりますが、研究とビジネスって縁遠い世界に感じている方もいるかもしれませんので、参考になると嬉しいです。


今後、学び直しの機会を与える会社が増えていくことを期待しています。

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