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ある日の人工知能との会話(形容詞と比較対象について)

「大きい」という言葉は必ず比較級の意味を持つと思いますが、絶対的に大きいという、比較対象のない大きさは存在し得るのでしょうか?

 「大きい」という言葉は、一般的に比較級の意味を持ちますが、文脈によっては比較対象がなくても存在しうる場合があります。たとえば、「地球は大きい」という文で比較対象は明示されていませんが、それでも「大きい」という言葉が使用されることがあります。しかし、より正確な表現をするためには、「地球は他の天体と比べて大きい」というように比較対象を明示する方が望ましいです。絶対的に大きいという状況は、ある程度抽象的な概念であるため、具体的な言葉や文脈によって解釈が異なることがあります。

でもそれは「私の想像よりも」とか「普段の活動範囲が全体にとってごく一部でしかないから」などの意味が省略さているのではないですか?

 はい、一般的に、「大きい」という言葉は、比較対象が省略されている場合でも、その文脈で明らかになるような暗黙の意味が含まれていることがあります。たとえば、「このハンバーガーは大きい」という文脈では、比較対象は明示されていませんが、通常は一般的なハンバーガーや同じ店で販売されている他のハンバーガーと比較されることが暗黙のうちに含まれていると考えられます。同様に、「地球は大きい」という文脈でも、一般的には他の天体と比較されることが暗黙のうちに含まれていると考えられます。しかし、このような省略された意味は、常に正確ではなく、曖昧さを残すことがあります。

では、そのような省略さえもないような、絶対的に「大きい」という表現は存在しますか

 絶対的に「大きい」という表現は、物理的に測定可能なものに限定すれば存在します。たとえば、地球の直径はおよそ1万2千キロメートルあり、これは他の天体と比較しても非常に大きいと言えます。同様に、太陽の直径はおよそ139万キロメートルあり、これも他の恒星と比較して非常に大きいと言えます。しかし、このような場合でも、絶対的な「大きい」という表現は、相対的な比較に基づいていることに注意する必要があります。たとえば、太陽が地球よりも非常に大きいと言えますが、宇宙全体と比較すれば、太陽もまた小さな天体の1つにすぎません。

ならば、bigという原型は存在せず、biggerもしくはbiggestしか存在しないのではないですか?

 「big」という単語は、比較級の形である「bigger」と最上級の形である「biggest」の派生語ですが、原型としては存在します。英語の単語には、原型の形で使用されるものや、派生語の形で使用されるものがありますが、「big」は前者の例です。例えば、「This is a big house.」という文で、「big」は原型として使用されています。ただし、比較的に大きいという意味で使用される場合は、通常「bigger」という比較級の形が使われます。同様に、最大のものを示す場合には「biggest」という最上級の形が使われます。

でもそのbig houseも、何かと比べて大きいわけで、実際にはbigger house than somethingですよね

 確かに、「This is a big house.」という文の場合でも、暗黙的に比較対象があると考えることができます。例えば、同じ近隣にある他の家や一般的な家のサイズと比較することが考えられます。しかし、この場合でも、文脈から比較対象が明確には示されていないため、原則的には「big」は原型の形で使用されていると言えます。つまり、英語の単語「big」は、比較対象が省略されている場合でも使用することができますが、通常は比較級や最上級の形を使って相対的な大きさを表現することが好まれます。

であれば、this is a big house という文において、何も省略されていないとしてたら、それは何を意味する文になるのですか?

 「This is a big house.」という文に比較対象が省略されている場合、一般的には、その文脈から推測できる比較対象があると解釈されます。例えば、その場所にある他の家や、その地域の一般的な家屋のサイズと比較することが考えられます。しかし、文脈から比較対象が明確には示されていないため、この文は単に「これは大きい家です」ということを伝えていると解釈されます。つまり、この文は、比較対象が省略されている場合でも、その場所や地域において大きい家であるということを伝えるために使われます。

その場所や地域においてという省略すらないとしたら、そのbigは何を意味しているのですか?

 もし「This is a big house.」という文脈がなく、比較対象もない場合、つまり、その大きさが絶対的なものであるという前提がある場合、その「big」は絶対的な大きさを表すことになります。ただし、このような文脈では通常は比較級や最上級の形を使って相対的な大きさを表現することが好まれます。例えば、「This is the biggest house in the world.」という文は、比較対象がない場合でも、その絶対的な大きさを表現するために使われます。

つまり、bigは常に何かしらの暗黙的な比較対象が存在するわけで、であれば、big自体が比較級として存在しているのではないですか?

 「big」は比較級の形を持っている単語ですが、それだけが存在理由ではありません。比較級の形であるからと言って、常に明確な比較対象が存在するわけではなく、そのような比較対象がなくても使用されることがあります。ただし、多くの場合、比較対象が暗黙的に存在していることがあります。そのため、「big」は比較級の形を持っているにも関わらず、必ずしも比較的な大きさを表現するわけではありません。

でも、純粋な大きい存在がこの世の中にはないですよね

 確かに、絶対的な大きさを持つ物体が存在することは物理学的には不可能です。物理学的には、ある物体が「大きい」ということは、必ず何か他の物体と比較した場合に相対的に大きいということになります。したがって、言葉や表現の文脈によっては、絶対的な大きさを意味する「big」が使用されることはありますが、それでも実際には、その大きさが他の何かと比較された相対的なものであるということになります。

話を少し変えましょう。このbigのように基本的に必ず暗黙的な比較対象必要とする形容詞はほかにありますか?

 はい、他にも多くの形容詞が、暗黙的な比較対象を必要とする傾向があります。例えば、"expensive"(高価な)、"cheap"(安価な)、"fast"(速い)、"slow"(遅い)などがあります。これらの形容詞は、必ずしも比較的な性質を持っているわけではありませんが、通常は比較されるものが暗黙的に存在していることが多いです。また、"tall"(背が高い)、"short"(背が低い)などの身体的特徴を表す形容詞にも同様の傾向があります。

ほかにも例はありますか?

 はい、他にも例があります。以下にいくつか挙げてみます。
 "young"(若い)や"old"(年老いた)など、年齢を表す形容詞は、通常は同年齢層の人々と比較して使用されます。
 "heavy"(重い)や"light"(軽い)などの重さを表す形容詞も、比較対象が暗黙的に存在することが多いです。
 "hot"(熱い)や"cold"(冷たい)などの温度を表す形容詞も、比較されるものが存在しないと、意味が曖昧になることがあります。
 "smart"(賢い)や"dumb"(愚かな)などの知能を表す形容詞も、比較対象が存在しないと、その程度が明確になりません。
 これらの形容詞は、文脈によっては比較対象が省略されることもありますが、一般的には比較されるものが暗黙的に存在していると考えられます。

これだけ様々な例があるのなら、すべての形容詞は暗黙的に比較対象を必要とするのではないですか?

 確かに、比較対象が暗黙的に存在する形容詞は多いですが、すべての形容詞が比較対象を必要とするわけではありません。例えば、"unique"(独特の)や"perfect"(完璧な)といった形容詞は、比較対象を必要としません。また、"beautiful"(美しい)や"wonderful"(素晴らしい)なども、必ずしも比較対象を必要としないことがあります。ただし、これらの形容詞も文脈によっては比較されることがあり、その場合は暗黙的な比較対象が存在することがあります。

「赤い」や「丸い」はどちらに分類されますか?

 「赤い」や「丸い」は、比較対象を必要としない形容詞に分類されます。例えば、「赤いリンゴ」という表現は、比較対象が暗黙的に含まれていますが、「赤い」という形容詞自体には比較対象が必要ではありません。同様に、「丸いテーブル」という表現においても、比較対象が暗黙的に含まれていますが、「丸い」という形容詞自体には比較対象が必要ではありません。

「赤い」という形容詞は暗黙的に「真っ赤」という状態と比較していませんか? また、「丸い」という形容詞は暗黙的に「真円」という形状と比較していませんか?

 「赤い」という形容詞は、通常は暗黙的に「真っ赤」や「非常に赤い」という状態と比較されることがありますが、必ずしもそうとは限りません。例えば、「赤いリンゴ」や「赤いバラ」といった表現は、周囲のものと比較しているわけではなく、その単独の色を表現しています。

 一方、「丸い」という形容詞に関しては、一般的には「真円」という形状と比較されることが多いですが、必ずしもそうとは限りません。例えば、「丸い石」「丸いボール」といった表現は、周囲のものと比較しているわけではなく、形状を表現しています。

「丸い」石は「角張っている」石とくらべてより丸いという風には考えられませんか?

 そう考えることもできますが、「丸い」という形容詞自体は比較級や最上級の形を取らないため、暗黙的に比較対象があるわけではありません。ただし、「より丸い」という意味を表現する場合は、比較級の形容詞を用いることで可能です。例えば、「これよりもっと丸い石が欲しい」という文では、比較級の「もっと丸い」が使われています。

英語で「丸い」という形容詞はありますか?

 英語で「丸い」という形容詞は "round" という言葉が使われます。ただし、"round" は厳密な意味で「円形の」という意味であり、「球形の」や「丸みのある」という意味も含まれます。例えば、「a round ball」は「丸いボール」を意味しますが、「a round face」は「丸い顔」という意味になります。

丸いを表す英語のroundの比較級は何ですか

 「round」には比較級形はありません。形容詞の「round」は、明確な比較級形を持たない、絶対的な意味合いを持つ形容詞です。ただし、「more round」といった表現が使われることもありますが、これは非標準的な形であり、正式な英語として認められているわけではありません。

比較級を持たない英語の形容詞はほかにもありますか

 比較級を持たない英語の形容詞はいくつかあります。たとえば、unique(ユニークな)、perfect(完璧な)、complete(完全な)、equal(等しい)、universal(普遍的な)、などが挙げられます。これらの形容詞は、それぞれ独特な意味を持ち、比較級の必要がない場合があります。

それらは形容詞なのですか? それ以外の文法的な分類をされているわけではないのですか?

 そうですね、それらの単語は形容詞として分類されることがありますが、厳密に言えば、形容詞ではなく「不変化詞(invariable words)」とも呼ばれることがあります。これは、数や比較度合いに応じて変化しないことを示します。例えば、「unique(ユニークな、唯一無二の)」や「absolute(絶対的な)」、「perfect(完璧な)」などがこれに当たります。

absoluteは形容詞ですか?

 はい、"absolute"は形容詞としても使われます。例えば、"absolute power"(絶対的な権力)や"absolute truth"(絶対的な真実)などのように用いられます。

he is absolute.という言い方はしますか?

 一般的に「he is absolute」という表現は用いられません。 "Absolute"は形容詞であるため、名詞または名詞句に修飾語として使用されることが一般的です。例えば、「absolute power」、「absolute truth」、「absolute control」などです。

he is funnyという言い方をすると思いますが、funnyの品詞は形容詞ですか?

 はい、"funny" は形容詞です。

ではなぜ、同じ形容詞のabsoluteは、he is absoluteという風に使用されないのでしょうか?

 「he is absolute」という表現は、英語として正しくはありません。単独で使う場合は、absoluteは形容詞としては使用されず、通常は「absolute」という言葉が名詞として使用されることがあります(例:the absolute truth)。
 また、形容詞として使用する場合は、比較級や最上級として用いられます。例えば、「absolute」の比較級は「more absolute」であり、最上級は「most absolute」です。

perfectの比較級としてperfecterという表現は存在しないのですか?

 一般的な英語では、"perfecter" という表現は存在しません。"Perfect" は完全な状態を表す形容詞であり、そのような状態よりも一層完全な状態を表現するための比較級が存在しないためです。代わりに、"more perfect" という表現が使われることがあります。

それは比較級なのですか?

「完全なもの」を示す形容詞として、perfectは完全な状態であるため、比較級を持たず、完全なものの中での相対的な比較をする場合は、比較的完全なという表現が使用されます。

今までのやりとりをまとめてください

 以下は、今までのやりとりのまとめです:
 形容詞の多くは比較級を持っており、暗黙的に何かしらの比較対象が存在することが必要となっています。例えば、「big」や「tall」などが挙げられます。
 一方で、「赤い」や「丸い」などの形容詞は比較級を持たず、暗黙的な比較対象が必要とされません。
 形容詞によっては、比較級を持たないものも存在します。例えば、「unique」や「absolute」などが挙げられます。
 「perfect」については、比較級の形はありますが、普通は比較級として使用されることはありません。
 以上が、今までのやりとりのまとめとなります。

もうすこし詳しく

 このやりとりでは、英語の形容詞についての様々な側面について探求してきました。まず、形容詞の中でも比較級が必要なものとそうでないものがあることを確認しました。比較級が必要な形容詞は、その性質を比較対象として評価するために必要です。代表的な例として、"big"、"small"、"tall"などがあります。
 しかし、すべての形容詞が比較級を持っているわけではありません。 "absolute"や"unique"などは、自己完結型であり、比較対象がないため比較級を持ちません。また、"funny"などは、形容詞であると同時に名詞としても使われることがあるため、注意が必要です。
 このように、形容詞は比較級を持っているものと持っていないものがあります。また、形容詞自体が比較の対象となる場合や、比較対象となるものがない場合もあることがわかりました。

序盤の暗黙的な比較対象の話が入っていないですが?

 申し訳ありません、確かにその部分が欠落していました。私たちの会話で最初に議論したのは、「big」のような形容詞が比較級を持つかどうかでした。その後、暗黙的な比較対象の話に移り、形容詞が常に比較対象を必要とするかどうかについて話し合いました。それから、形容詞が比較級を持つ必要があるかどうかについて話し合い、例として "perfect" を挙げました。

このような、形容詞が暗黙的に比較対象を持つのではないかという点や、逆に比較級が存在しない形容詞があるのか、などという点についての先行研究はありますか?

 形容詞が暗黙的に比較対象を持つという点については、英語の言語学者であるジョージ・レーコフ(George Lakoff)が提唱した「心理言語学」の理論の一部である「比喩」に関する研究があります。比喩とは、言葉の意味を理解する際に、暗黙的にある事物と比較することによって意味を作り出すという認知プロセスのことです。この理論においては、形容詞も比喩の一つとして捉えられ、暗黙的に比較対象を持つとされています。
 一方で、比較級が存在しない形容詞に関する研究はあまりありませんが、比較級が存在しない形容詞があることは言語学の基本的な知識の一つとされています。また、形容詞によっては、比較級の代わりに「more(より)」を用いて比較する形式が用いられることもあります。

more やmostすら使用しない形容詞はありますか?

 英語の形容詞の中には、比較級や最上級を形成するために "more" や "most" という語を使用しないものもあります。例えば、"unique" や "perfect"、"dead" などが挙げられます。これらの形容詞は、その意味が独自であるため、比較級や最上級を使用する必要がないとされています。ただし、一部の人々は "more unique" や "most unique" のように、これらの形容詞に比較級や最上級を適用することを許容しています。

英語話者が、he is more deadと言った場合、それはどのような意味になりますか?

 英語の表現としては "he is more dead" は一般的ではありません。 "dead" は比較級を持たない形容詞であり、通常の使用法では「死んでいる」という状態を表現するだけです。しかし、話者が強調したいときや皮肉を込めている場合には、"more dead" のような表現を用いることがあります。例えば、「彼はもう死んでいるのに、彼の行動はますます愚かになっている」というような文脈で使われることがあります。しかし、この表現は非常に強調された表現であり、一般的には避けられる傾向があります。

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