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\\\呼吸法は『魔法』の始まり~その6


~おなかにある『気のエネルギーボール』の育て方~



さらに前回の続きであります。とうとう、腰とお腹の間あたりに「丸いエネルギーボール」がやってまいりました。これこそが『気のエネルギー』のトレーニングらしくなってきたという感じすね。


気のトレーニング業界では、このあたりを「丹田」などという名称があるのですが、ぼくはあんまり丹田というネーミングが好きではないのです。なんだかね(笑)。ですので「腰とお腹の間」という言い方をしています。


ついでに「気」というネーミングもあまり好きではなくて。それで『気のエネルギー』と呼んでいます。「気」も「丹田」も、語感が子音寄りのネーミングで、きついでしょ? ある武道の流派では、指導者がさかんに「気を出せー・気を出せー」と言いながら、怖い顔して稽古をつけていたのを覚えています。「気を出せー!」と言いながら、身体のチカラを抜けーーっ!・・なんて言うのですから・・・(笑)  


自分のお腹のあたりで丸いエネルギーボールを養いましょう。これはちょっと女性的なトレーニングになりますでしょうか。お腹の中を大切にしてゆくのですから母性が必要ですよ。今までは左右の空気からの気圧を受けて、お空からの気圧を地中に通すようにして来ました。地中からの反動(反作用)で下から揚がって来るエネルギーをお腹の中で受け取って、丸いエネルギーボールが出来ました(生まれました)。


この丸いエネルギーボールの原料は「空気」なのです。空気をちょっと圧縮させて濃厚にしたものです。身体の中に受け入れた空気の気圧を重ねてゆくと濃厚になってくるものです。そのために身体のチカラを抜いてゆくのですよ。チカラを抜いて身体の内側に空気圧を重ねてゆくのです。


それでは、このお腹の中の丸いエネルギーボールは、この先どうやって養ってゆけばよいのでしょうか? それは、まず「見てあげること」です。日頃自分の気持ちを外ばかりに向けないで、自分のお腹の中に向けて、「見てあげる」のです。自分の中に出来たエネルギーボールですからね。優しく愛して養って育ててあげたいものです。


愛情とはなんでしょうか? それは、見る眼を向けてあげること。見てあげること。視線を向けること。意識を向けてあげること。それは自分のおなかの中の『気のエネルギー』のボールも同じです。『気のエネルギー』は見られて養われてゆきます。


ある程度育ってくると、丸いボールの存在感覚が増してきます。ぽかぽかと温かくなって(時々熱い感じも)、意識を向けてあげると通じ合えるような気がしてきます。日頃の呼吸を、息を吐くときなどには、お腹の中のエネルギーボールに向けて吐いてあげます。外に吐かないで、内に向けて吐くのです。吐いたその息が、エネルギーボールに届きますようにと想いながらこのエネルギーボールを養ってゆきましょう。(続きます~)


「呼吸」のつくり方。

しらのゆきひと///呼吸のデザイナー


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