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人材紹介の闇…禁じられた「転職お祝い金」の実態

「転職お祝い金」って、違反行為だったって知ってました?

私はかつていろんな仕事をしたことがあって、よく転職祝い金をもらってました。

当時は特に問題なかったけど、今では禁止されてるんだってね。

知らなかったです。

ということで今、この「お祝い金」が社会問題になってるようなんです。

いったいこの制度の何がダメなんでしょうか。

悪質な人材紹介業者

近年、介護、医療、保育といった分野で労働力の不足が社会問題となっています。

そんな状況の中、企業と求職者を繋ぐ人材紹介業者は大きな存在です。

しかし中には、悪質な行為を行っている業者が存在しているという指摘も出ています。

働き手に対して「お祝い金」を提供する、という行為が問題視されているのです。

この行為は一見すると求職者に有利に思えますが、実は2021年4月に職業安定法に基づく指針で禁止されています。

詳しくはこちら↓

職業紹介事業者の皆さまへ
https://www.mhlw.go.jp/content/000747063.pdf

「お祝い金」のカラクリ

お祝い金で業者が稼ぐカラクリは、次のようになっています。

業者は、働き手をある施設に紹介。



働き手がその施設に勤務して数カ月経過したタイミングで、
「職場に不満があるなら転職先を紹介します。
 成功したらお祝い金を出しますよ。」
と持ちかけ、別の施設を紹介。

働き手はその転職が成功した際に「お祝い金」数万円を受け取れるので、メリットがあります。

一方業者は、新しく紹介した施設から紹介手数料を得ることができます。

一般的に、人材紹介業者に支払われる紹介手数料は、年収の3割前後が相場とも言われています。

要するに、業者は働き手に対して「お祝い金」をエサに転職させ、紹介手数料を荒稼ぎしているというのです。

「お祝い金」の実態と悪影響


2021年4月以降、このような行為は、全業種において禁止されました。

しかし、違反した業者に対する罰則は特に設けられていません。

2021年度に厚生労働省が調査を実施したところ、数件の違反が確認されました。

全国老人福祉施設協議会の田中雅英副会長は

「今も違反行為はなくならず、お祝い金欲しさに
 職員がすぐに仕事を辞めてしまうことも多い」

と、この問題が悪影響をもたらしていると述べています。

内閣府の規制改革推進会議でも「お祝い金」については問題視されてきました。

今後、違反業者の違反行為については、厳しい罰則を設けるべきではないか、と指摘されています。


介護、医療、保育の人手不足は、仕事内容がキツいわりに給料が低いというのが原因のひとつだと思うんだよね。

それなりに満足できる給料をもらえていたら、「祝い金」につられて転職することはないだろうし。

となると、やっぱり国がもっとこの業界に対して支援する必要があるってことだよね。

てことは、もっと増税しないといけない、って結論になっちゃうのかな。。。

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