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手術終わった

先週、予定通り、2泊3日の入院と手術を終えた。
あんなにビビりまくっていた全身麻酔の手術だけど、ひとことで言うと「寝て起きたら終わってた」これに尽きる。

私の病名は子宮内膜ポリープだったけれど、子宮系の手術はだいたいこの流れだと思うので、参考になればと思う。

人生初めての入院と手術、一体どんなものか好奇心もあったけれど、戸惑うことも多く、最後はやはり「健康が一番」と感じたのだった。

2泊3日の入院を時系列に書くと(長くなります)

1日目 10時
入院受付窓口に行く
手続きを終え、病棟に到着
すると、担当の看護師さんが待っていてくれた。

「追加料金でテレビ無料の特別室もありますけどどうしますか?」と聞かれたけど、お金に余裕のない私は即答で「普通の4人部屋で良いです」と答えた。でも結果的に、部屋には私しかおらず、実質個室でラッキーだった。

昼前に外来で術前診察とのことで、時間まで病室にいてくださいと言われたけれど(パジャマでもいいですよと言われた)入院したこともなく、まだ朝だったので、ベットに横になることも躊躇され、どうしたら良いかわからずベッドに腰掛けていた。

時間になり内診して、子宮の状態をチェックし、子宮頸部を広げるタンポンのようなものを入れる。
いつものベテランの先生ではなく、一緒に手術をする若手の先生だったせいか、いつもより痛かった。

また、取ったポリープの病理の結果が10日くらいで出るので、と、次の診察予約も入れた。

外来の診察が終わり、病室に戻る。
昼ごはんの後、同じような手術で入院する方へのオリエンテーションをやります、また、15時にシャワールーム予約してます、とお知らせされる。

看護師さんに「他の皆さんはパジャマ着てますか?」と聞いたら「さっき、お一人着てるの見ました」とのことだったので、パジャマに着替える。

そして昼ごはん。

15時頃シャワーを浴びる。シャワーの時間は30分以内
シャワーが終わると麻酔科医が回診に
「何か疑問はありますか?」と聞かれたので、こんなこと聞いたら恥ずかしいかなと思いつつ「もしかして麻酔から覚めなかったらどうしようって心配なんですけど大丈夫ですか?」と少しの勇気を出して聞いてみると、先生は笑いながら「絶対そんなことはないです。手術が終わって麻酔の投与を終えると、身体が薬を分解していくので、目が覚めないということは全くないので安心してください。」と言われた。

昨年の秋に通っていた婦人科のお医者さんから「全身麻酔で手術」と言われてからずっとモヤモヤしていたのはなんだったんだろうもう思うほどあっさりスピード解決した。

シャワーの後、点滴の針を刺す。
今の点滴の針は金属ではなく、柔らかい材質のもので、4日間つけていても大丈夫なものだそう。私が点滴をしたのは、30年くらい前。医療の進歩を感じる。

メンタルの主治医、漢方内科の先生など、いろんなお医者さんに全身麻酔が怖いと気持ちを吐露していて、その度に「大丈夫」と声はかけてもらったけど、麻酔科医の説明が一番明解だった。専門だから当たり前か。笑。きっとこの先生は同じような疑問に何万回と答えてきているんだろうなと思った。

手術は控えているけど、その病気のせいで動けないとか言うわけではなかったから、基本元気だし暇だった。テレビカードを買ってまでテレビを見たいわけでもなかったから、スマホでゲームをやっていた。今の時代、スマホがあって良かったと思う。

晩ごはんまでは時間があるし、そうはいっても病院食は期待できないだろうし、22時以降絶食になること、また、売店が18時に閉まるので、ふらっと売店に出かけ、食べたくなった時に備えて森永の焼きプリンを買ってきておいた。することがなかったのと、小腹が空いていた気がするので、プリンをすぐ食べた。

そんなこんなで手術における最大の不安が取り除かれ、何もなかったように晩御飯を食べた。

晩御飯を食べた後もすることがないことは変わらず、スマホをしていたように思う。そのうち、やることがなさすぎて退屈にだった。

ダラダラすることに抵抗があったけど、一応私病人だからダラダラしてもいいんだと気づき、食事の後はダラダラというかリラックスしていた。

何か食べたくなったとしても売店は閉まってるし、食べ物もないし、晩御飯の後、何か食べたくなることもなかった。もちろんアルコールも全く欲しくならなかった。

いつもなかなか寝付けないのが悩みだったはずなのに、環境とは不思議なもので、やることもないし、ということで、消灯前に自室の電気を消して寝た。

安定剤と思しきものを処方されたのもあると思うけど、周りが気になって眠れなかった時のために持参した耳栓も使うことなく寝付くことができて良かった。

2日目
朝が苦手な私なのに、緊張のせいか日の出共に目が覚め、6時起床 出された胃薬を飲む
それ以降、水分摂取禁止
脱水予防の電解質の点滴開始
10時から手術だったけれど、8時前?から準備が始まる
手術着に着替える、血栓予防の着圧ストッキングをはく、など
2、30分前に看護師さんに連れられて歩いて手術室へ
(入り口は自動ドアで、本当にドラマで見るような手術室だった)
手術室に入ると、執刀医、麻酔科医、看護師(全員女性)さんがいて、雑談
麻酔科医を女性にしてくれたのは、病院の配慮なのかなって思う(大学病院はその辺はあまり配慮してもらえなかったので、病院を移って結果良かった)
私のメガネケースを見て「かわいいですね~」とか、執刀医がアンパンマンのキーホルダーを持っていたため「かわいいですね~」「そうなのよ、小児科医みたいでしょ~」という、女性っぽい会話
ひと段落ついたところで手術開始
手術台に寝かせられ、マスクの上からプラスチックのマスクをかぶせられると「頭ふわっとしてきましたか?」と聞かれ「まだです」と答え、その直後「あ、ふわっとしてきました」と答えた後、すぐに意識がなくなる。

その後、まったく意識なし
ドラマの「手術を始めます」みたいな会話も全く聞こえなかった。

そして「あいうえおさん、終わりましたよ」と言われ、目が覚める。
手術後、担架で病室に運ばれるらしいけれど、目が覚めたのは手術室なのか、病室なのかは覚えていない。

その後はとにかく眠かったのと、身体が熱かったので「熱い熱い」と連呼していたのと、途中から下腹部が痛くなり「痛い痛い」を連呼していた気がする。そして、痛み止めの筋肉注射を打たれる。打つ前に「筋肉注射なので痛いですけど我慢してくださいねー。」と言われたけれど、お腹の痛みの方が強くて、注射の痛みなんて大したことなかった。

その後もとにかく眠っていた。
「よく寝たなー。」と思って目が覚めた時、正確な時間は覚えていなかったけれど、午後の3時か4時くらいだったような。

熱い熱いと言っていた時にすごく汗をかいたせいか、喉が渇いていたので、看護師さんが来た時に「水飲んでいいですか?」と聞いて、飲んだ気がする。(自力で飲んだ)

そして、看護師さんから「そろそろ歩きましょうか」と声を掛けられたのではいと答えた。手術中は尿の管をつけられていたので、それを取ってもらい、看護師さんに助けてもらって起き上がり、少し歩いたところ、特に問題がなかったので、そこからは自由に歩き回れるようになった。

まず最初に行ったのがトイレだった。おしっこをした時、少しピリッと痛みがあったけど、回を増すごとに痛みは和らいでいった。

その日は朝から何も食べておらず、お腹が空いており、晩御飯まで時間があったので、持参したキットカットを食べた。(付き添いがいない場合は食料を持っていくことをおすすめする。)

ちなみに意識が戻って最初にしたことは、メルカリで推しのアクリルスタンドの値段検索だった。笑。手術前から相場感を探っていて「安いのが出ていたら買わねば!」という気持ちだった。その次にやったことは、ヤフーニュースの検索。手術が始まってから眠っている間のニュースが気になったのだ。特に大きいニュースはなかった。

あと、印象的だったのは、ベッドの横に目をやると、袋に入った下着があった。でも、麻酔が効いていて、下着を外されたことも全く覚えていなかった。

そしてその後やっと家族に連絡。医療従事者の妹には「もう自力で歩いてるよ。」と伝えたら驚いていた。

晩御飯までまだ時間あるし、することないなぁと思いながらネットサーフィン。本を持ってきたのに結局読まずじまいだった。売店に何か買いに行く気力はあまりなかった。

17時過ぎに執刀医が回診に来た。「元気そうでよかった。予定通り明日退院ね。」と短い会話をして終了。

そして待ちに待った晩御飯。前日の晩御飯以来の食事なので、24時間ぶりの食事。昨晩は胃をからにするためか少なめの食事だったけど、今晩はお肉も入ってて量も普通に戻っていてテンションが上がった。モリモリ食べた。

手術を決める時、主治医から「手術の日に帰りたかったら帰ってもいいですよ」と言われたけど、「一人暮らしなので手術直後に一人で過ごすのも心配だしな」と、一泊病院で過ごすことを決めた。

実際のところ、夕方でもまだ眠気が残っていたし、今考えてみると、手術の日当日に、荷物を担いで駅まで歩くのも不安だし、ちょうど帰宅ラッシュ直撃の時間帯だったから、やはり帰ることにせず良かったと思う。

そしてまた、夜が来て、早めに寝た。病院の壁は真っ白だし、周りも静かで刺激がないからか、退屈で眠くなった。消灯前に自分で部屋の電気を消して寝た。

ただ、病院のベッドが柔らかすぎたのか、腰が痛くて何度も起きた。それ以外は大丈夫だった。

3日目 10時 退院
この日も早くに目が覚め、朝ごはんまでに時間があったので、病棟のテレビを見に行って、自販機で買ったコーヒーを飲んだ。2日ぶりでもっと感動があるかなと思ったけど、自販機のせいか思ったほどではなかった。笑。
朝ご飯の後、また回診があって、体調のチェック。改めて医師から退院を告げられる。

病棟を出る前に、会計に行って、入院費の支払いをしてから、病棟に戻って、忘れ物がないか確認をして、退院した。

長期の入院でもないので、おめでとうございますって雰囲気でもなかった。私の病室にはこの日から入院する人が来ていた。

病院を出た後は、特に配慮が必要な体調でもなかったので、炎天下の中2泊3日の荷物を担いで、電車に乗って家に帰った。

こんな感じ。一人で入院するってどんな感じかなと思っていたけど、病院の人たちが皆親切にしてくれて、何の不安もなく過ごすことができた。医療従事者の皆さんは偉大。

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