長年の宿題① コートのボタンつけ
今日ひとつ、長年の宿題を片付けた。
それは何かというと、コートのボタンつけ。
たぶん5年以上着ているコートのボタンが取れていたのだけど、放置して何年経っていただろう。
一番上のボタンだったから、マフラーをしてしまえば隠れてしまうし、などの後付けの理由により、なかなかやらないでいた。
このコートを着る時期になり、出かける時に「コートのボタンがない」ことに気づいて「帰ってきたらやろう」と思って出かけるのだけど、帰ってきたら、コートをハンガーにかけてクローゼットに仕舞ってしまうとその時点できれいさっぱり忘れ、また次の機会に思い出しては忘れ、シーズンが終わる、というのを繰り返していた。この繰り返しが2、3年あったのではないかと思う。
今シーズンに入って約1ヶ月、同じことを繰り返していたのだけど、断捨離していたら、スペアのボタンが入っている袋が出てきた。
「あー、(ボタンつけ)やらなきゃな。」と思い、忘れないように袋からボタンを出して、目につきやすいところに置いておいた。
それからボタンが毎日視界に入ること、数週間。ボタンを見るたびに「やらなきゃ」と思うけど、実行に移さないこと、また数週間。
ある日、別の用事で裁縫セットを使うことがあり、「裁縫セット出したから、そのついでにコートにボタンをつけよう。」と思い、床に裁縫セットを置いておくこと、数日。
そして、目につく場所に置かれていたボタンと裁縫セットがほぼ同時に視界に入り、やっと「そろそろやろう」という気持ちになって、今日ボタンをつけ終えた。
ボタンを付け直したら、他のほつれも気になり、そこも手当てした。糸の色が少し濃かったけど、ボタンを閉じてしまえば人からも見えないところだから、まっいいか。
せっかく条件が整ったので、ついでに他にも手当てする箇所がないかチェック。他は大丈夫だったので、そのままハンガーにかけてクローゼットにしまった。
やってしまえば10分もかからない作業だとわかっているのに、やるまでが本当に長かった。でもやった後、気持ちは清々しかったし、薄汚れたコートも愛おしく思えた。
物を大切にするって、着ている自分のことも大切にしているように思えて、心が満たされた。
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