「空気を読んでも」「偏らない」デジタルネイティブ世代の多様性

 音声コンテンツとして「人生100年時代の歩き方トーク」
https://open.spotify.com/show/4q33Q1bmQGRLX8KnNrrbcU?si=U_wJ7UL7QziRP67aXAj6-g
を始めたが、しゃべる練習と思って、同じ高校の後輩の大学生とRadiotalkで始めた「ヒーロー、あやめの世代間断絶トーク」も楽しく、収録日(土日の夜9時とか10時)が待ち遠しい。

https://radiotalk.jp/program/69566

 通常は午後9時にアプリ上で合流。6分間打ち合わせをして、本番。いつもあっという間に時間が過ぎて12分の打ち切りギリギリまで話して終了。終了後1分間の反省?タイムに、「あっという間だった」「来週もよろしく」と軽く会話して、終了。タイトルや、要約、キーワードなどを整えてアップする。9時25分には配信しているので、効率がいい。リスナーが我々以外に1人だけいることは確認しているのだが、それ以外にリスナーがいるのかどうか??

 商業放送だったら、間違いなくスポンサーから「広告効果が全くない」とお怒りのメッセージが来て打ち切りになるのだろうが、本人たちがやる気である限り、いくらでも続けられるのがありがたい。

 この「番組」のタイトルは、Facebookで、「都立○○高校OB/OG・世代間合流グループ」というグループを私が主宰しているのをもじって、自虐的に「世代間断絶トーク」とした。20歳の、これからメディアを目指すあやめさんと、40年以上メディア一筋で働いてきた64歳のヒーロー(私、名前をもじって)の会話は、世代間ギャップが露呈すること間違いなしと踏んだのだ。

 けれど、意外に話が弾んでいる。 

 当初は、メディア経験豊富なヒーローがあやめさんに、色々アドバイスしてあげるという構成を考えていたのだが、実は伝えるべきことはそう多くなく、むしろ教わることの方が多いと途中で気づいた。

 生まれた時からネット環境があるあやめさん。複数のSNSに加入、上手に使い分けている。いまどきの中高生は親に見られるかもしれないメインのアカウントでは、そつなく発信しているのだが、別アカウントではなんでも言い合える仲間と本音のトーク。人によっては趣味や仲間によってハンドルを使い分ける。

 でも、これって、まさに場ごとの空気を読んでうまく交流する賢い術ではないか。会社に入ると、実名でのSNSを禁じられることが多い。私の会社も初めは「禁止」。最近は、会社に登録して、公式メディアに書くのと同じ基準で発信しなければいけないという。まだ、SNSを自由に使えるところまでは行っていない。

 今日、clubhouseで、ブロガーの徳力基彦さんが語っていた。「日本は会社で働いている人が積極的にネットで情報発信しない」。日本のSNSではインフルエンサーのような人ばかりが目立つけれども、ビジネスパーソンももっといろいろ発信すればネットが豊かになると考えているようだった。

 ならばーー。ビジネスパーソンは実名では、穏当な発言をして、いろいろなハンドル名を使って、自分の好きな分野でもっと自由に発言したらいいのではないか。一つだけの名前、ハンドルで、空気を読んでいたら、不自由だし、ストレスも溜まる。若い世代の複数ハンドルでの発信はそれぞれの場で空気を読んでいても、いろいろな場所で発信するから、偏らない。多様な自分を表現していける。

 こうした「気づき」「学び」が若い世代から得られる。

 そんなことを感じた第5回。

https://radiotalk.jp/talk/489804


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