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2021年12月の記事一覧
「複数のキャラが似たような行動を取る」という描写によって、彼らが同じ気持ちを抱いたこと・抱いていることを暗示する ~特撮ドラマ「仮面ライダークウガ」の場合
◆概要【「複数のキャラが似たような行動を取る」という描写によって、彼らが同じ気持ちを抱いたこと・抱いていることを暗示する】は「キャラの感情などを暗示する」ためのアイデア。 ◆事例研究◇事例:特撮ドラマ「仮面ライダークウガ」 ▶1 本作の主要キャラの1人・桜子(若い女性)。 彼女は、 ・Step1:五代(主人公)の友人である。また、大学院で古代文字を研究している。 ・Step2:その縁で、五代がクウガに変身して怪物と戦うようになってからは、「古代文字を解読することで
決意表明の舞台を「炎上する教会」にすることで、そのキャラが「赦し・癒しは不要!私はどうなっても構わない!!」と覚悟を決めていることを暗示する ~特撮ドラマ「仮面ライダークウガ」の場合
◆概要【決意表明の舞台を「炎上する教会」にすることで、そのキャラが「赦し・癒しは不要!私はどうなっても構わない!!」と覚悟を決めていることを暗示する】は「キャラの感情などを暗示する」ためのアイデア。 ◆事例研究◇事例:特撮ドラマ「仮面ライダークウガ」(第1-2話) ▶1 本作の主人公は、五代(20代の青年)。 彼は第1話で特別な力を得た。このスーパーパワーを使えば怪物をぶちのめし、人びとを守ることができるだろう。 が、1つ大きな問題がある。五代は心優しい青年であり、
ごく普通の人が「敵と戦うための特別な力」を突如授かった。当初彼は個人的な事情からその行使を躊躇していたが、やがて人びとのために力を使おうと決意する
◆概要【ごく普通の人が「敵と戦うための特別な力」を突如授かった。当初彼は個人的な事情からその行使を躊躇していたが、やがて人びとのために力を使おうと決意する】は、ストーリーのひな形の1つである。 ポイントは、【個人的な事情から躊躇していた → だがやがて、皆のために戦おうと決意する】という展開だ。要するにこれは滅私奉公の物語であり、このキャラは自己犠牲精神の持ち主なのだ。 そして、私たちはそんなキャラを好きにならずにはいられない。多くの読者・鑑賞者は彼に感情移入し、彼の戦い
一見すると第四の壁を破って鑑賞者に語りかけているように見えるが、じつはそうではなかった ~特撮ドラマ「仮面ライダークウガ」の場合
◆概要【一見すると第四の壁を破って鑑賞者に語りかけているように見えるが、じつはそうではなかった】は「メタフィクション、第四の壁」に関するアイデア。 ◆事例研究◇事例:特撮ドラマ「仮面ライダークウガ」(第1話) ▶1 本作の主人公は、五代雄介(24歳の青年)。 ・Step1:第1話冒頭、五代は唐突に鑑賞者に向かって語りかける。曰く「いきなりだけど俺さ、辛い時笑顔でいられる男ってカッコいいなって思ってる」。多くの鑑賞者はギョッとしたはずだ。一体何が始まったんだ!? ・S