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「犯罪都市 NO WAY OUT」を観ながら寝た

「犯罪都市」「犯罪都市2」「悪人伝」を続けざまに視聴した私は絶賛韓国映画ブーム、もといマ・ドンソクブームの真っただ中である。偶然にも「犯罪都市3」が劇場で公開中だったので、これはきっと運命だと期待に胸を膨らませ、いそいそと映画館へ向かった。

IMAXでの鑑賞料金2600円なんて気にもならない。マ・ドンソクに敬愛を込めて、あるいは小腹を満たすために、ポップコーンも買った。

(犯罪都市3のポスターの前でポップコーンを抱えるマ・ドンソク)

ハードルは上がりきった状態である。

しかし、いざ蓋を開けてみると、主人公を取り巻く部下が代わってしまったからか、日本人役の日本語がネイティブではなかったからか、理由はわからないが最後の30分はほとんど寝てしまった。

映画がつまらなかったわけではないが、ハマれなかったのは確かだ。そして、往々にしてこのようなことがある。

私は自他ともに認める映画好きだが、何を隠そうめちゃくちゃ映画館で寝ているのだ。ただ、寝てしまった自分がその映画を評価するのはおかしいという考えのもと、Filmarksで点数はつけないことにしている。途中で寝たということは、寝ていなければその映画は面白かったかもしれないという可能性が残るからだ。

同様の映画は、最近であれば「マーベルズ」「ザ・クリエイター/創造者」「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」などが挙げられる。

さらに言えば、「ワイルドスピード/スカイミッション」ですら寝てしまった。ホブスが腕力でギブスを内側から破壊するシーンで目が覚め、何が起きているのか理解するのに時間がかかったのを覚えている。

全く面白くなくて爆睡した映画はさておき、例に挙げた映画は、どれも「好きなジャンルなので期待していたが、あまりハマれなかった映画」とまとめることができる。

とにかく大事なことは、「面白くなかったわけではない」ということだ。そう思い込まなければならない事情があるのだ。

極端な言い方をすると、そのような作品を「寝てしまうほどつまらなかった映画」とも表現できる。だが、もしそうなのであれば、「ワイルドスピード/スカイミッション」より「弥生、三月」の方が面白いということになってしまう。

それはダメだ。絶対に避けなければならない。

だから私は、見逃してしまったシーンに、その映画の良さが詰まっていた可能性を残しておきたい。もし再度視聴して面白くなかったとしても、それは初見という新鮮な体験を過去の自分に奪われてしまったからだと思い込みたい。「犯罪都市3」はきっと、「ある閉ざされた、雪の山荘で」より面白いはずなのだから。

蛇足だが、私が映画館でアルバイトをしていた時、「近くの客のいびきがうるさいのでなんとかしてほしい」と言われたことがある。

隣に居た社員に、どのように声掛けをするべきか確認してから場内へと向かい、お客さんを起こして寝息を注意した後に、「もう一度同じようなことがあれば、退出していただくことになります」と釘を刺した。

これは映画館に限った話ではないが、客同士で注意をすると揉め事となってしまうリスクがある。困ったことがあればスタッフに伝えるという手段を覚えておくとよいかもしれない。ベテランっぽい人に伝えれば悪いようにはならない。

私が映画鑑賞中に遭遇していないだけで、おそらくいびきをかきながら寝ているお客さんは一定数存在する。

私が誰にも迷惑をかけていないことを祈るばかりだ。

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