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魅惑の「夜刀の神」伝承(常陸国風土記)と、角を持つ蛇のめずらしさ…


「蛇物語百」を作ろうと思ったきっかけのひとつが、2019年の夏に手に取った神道の解説書籍で言及されていた「夜刀神(やとのかみ/やつのかみ)」という蛇神の伝承でした。

この時はまだ、日本の思想史や民間説話の文脈のことなどまったく知らず、(蛇婿譚や異類女房譚のことも知らなかったです。記紀神話の三輪山神婚譚についてはかろうじてうっすら認識していたくらいで)

古代の日本人が、「蛇」という動物をややも一方的に制定したという言い伝えが残っているのが非常に興味深く思われて、そこからズルズルとこんなところまで来てしまったのです。

イロイロと調べているうちに、この「夜刀の神」という存在はそれなりに色んな学者さんたちの興味を引いている存在であることがわかってきました。

しかし、「角を持つ蛇」の伝承は、常陸(茨城)以外でそんなにないように思われて、…と思ったらアイヌの民話(ウウェペケレ)にはあったりして、そいう点でも興味深いなぁと思います。


現実には、角を持つ蛇は存在はするようですが、少なくとも現在の日本で野生している種類にはいなさそうです。

「蛇物語百」のほうでは、まだチャットノベル化していない「角を持つ蛇」のお話がいくつかあります。おいおいお知らせできるといいですね。


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