見出し画像

私が防災士になるまで③

 みなさま、こんにちは!
3月に入り、年度末独特の雰囲気を肌で感じるようになりました。
卒業や入学など、大きな環境の変化が近づいてきて、ワクワクソワソワ…
暖かくなってきた気温と相まって、春になったんだなと、私もワクワクしています!

今回は「私が防災士になるまで」の最終回をお届けします!
防災士になろうと決心し、申し込んだはいいけど、コロナで中止…。
救命救急講習の受講と、事前レポートを経て、ようやく研修講座当日を迎えることになりました!
当時の私の緊張感も合わせて楽しんでお読み頂けたら嬉しいです。

いよいよ研修講座当日!!

 8月某日…いよいよ研修当日の日がやってきました。
研修は2日間にわたって行われます。
そして2日目の最後に資格試験が行われます。

 研修は多くの方が受講されていました。
年齢層も幅広く、学生さんと思われる方からご年配の方まで様々でした。
レポーター根性がうずき、周りの方に防災士を目指すきっかけを聞いてみたくなりましたが、コロナ禍での開催だったので、周りの様子を記憶しておくだけに留めておきました…。

 研修そのものは防災や災害の専門家の方々が、防災教本を元に講義を行ってくださいました。
正直、教本の事だけなのかなと思っていましたが、講師の方が独自に資料を用意して授業を進めて下さいました。
気象予報士や地震を研究されている先生など、それぞれの項目に特化された先生方が自身の言葉で、教本以上のことを教えて下さったのがありがたいなと感じました。

 特に印象に残っていたのは気象予報士の先生のお話でした。
授業の内容は「気象災害・風水害」。
実際、過去に発生した台風を参考にしていました。
「動きが遅い台風」「線状降水帯による台風の特別警報」「台風が連続で発生した時の影響」など…
台風にも様々なタイプがあることを知りました。
また、台風から遠い場合でも、去った後でも、突風や竜巻・局地的な激しい雨など気を付けなければいけない災害なのだと学びました。
気象についても基礎的な知識を持ち合わせていれば、命を守るための「備え」につながるのだと思いました。

 そのほかの講義でも、実際に被災地でボランティア活動やアフターケア、防災啓発の活動を積極的にされており、自身が体験して感じたこと、被災された方の言葉を語ってくれました。
災害発生当時の避難所やトイレ事情など、あまり表立って語られない部分を包み隠さずお話して下さいました。
先生方が実際に体験して語られた言葉は、防災士を目指す私の胸に深く刻まれました。
私自身は被災地でのボランティア経験がありません。
実際にボランティアをされたり、被災者とお話された先生方の言葉というのはとても重たく感じました。

 結果、集合研修で学べたことが教本以上に沢山あり、とても充実した研修講座でした。
試験に向けてのモチベーションがここでも一気に上がりました!

いざ資格試験へ!

 研修2日目の最後は資格試験です。
50分間の試験時間で、30問3択の試験内容です。
8割(24問)の正解で合格となります。

 事前に対策問題集も配られますし、研修当日も休憩時間中にスクリーンに問題を映し出してくれたり、試験対策に優しい対応をして下さっていたので、とてもありがたかったのを覚えています。
 試験問題自体も難しいものではなく、事前レポートと受講内容をしっかり理解して、試験対策の問題集もある程度読み込んでいれば、自信をもって回答できるものでした。
試験は50分ありますが、終わり次第試験官に提出をして帰れるものだったので、多くの方が、30〜40分程度で回答を終えて帰られていました。
私自身も回答を見直してもまだ時間が余っていたので、早めに帰った一人です。
2日間朝から夕方までしっかり学び・受験をしたので、とても良い疲労感に包まれていました。
さぁ、あとは結果を待つのみ…!!

防災士資格取得試験~合格まで

 防災士の研修講座・資格取得試験が終わって10日ほど経った頃…
ついに試験の合否が届きました!!

試験を受け終わった後、不合格だったのでは…との不安にずっとかられていました…。
そしてその結果は…

【note18】合格証書

見事合格でした!!
こんなにドキドキしながら郵便物の封を切るのは久しぶりでした!

そして9月末、防災士の認証状と防災士証が届き、晴れて防災士の資格を取得しました。

画像2

防災士の資格を取得して感じたこと

 防災士の資格は無事に取得しましたが、車の運転免許証と違い、特にこれが特別できるようになる!ということはありません。
あくまで災害や気象に関して最低限のことを学んだにすぎないのです。

資格を取得しても、せっかく得た知識はどんどん記憶から薄れていきます。
防災士の資格を取得したことで、これからさらに防災の知識を学びながら、周りの方々にも得た知識を広めていきたい。
そう強く感じました。

時間とお金をかけて取得した大事な資格です。
生かすも殺すも自分次第…。
これからも資格を取得したときの新鮮な気持ちを忘れずに、自分自身も備え、周りの方々にも広めていければと思っております。

防災士の資格について気になっている方に、少しでも参考になれば幸いです。

防災士証(かおあり)

東日本大震災から11年

 そして本日は3月11日。東日本大震災が発生した日です。
あれから11年経ちました。
日本は災害大国です。
風水害、火山噴火、地震など、様々な災害と隣り合わせに生きてきました。
どんな災害に対しても大切なのは「命を守るための備え」だと私は思っています。
「生き延びるために」何もない今この瞬間に何が出来るのか。
どうかご家族とお話して、備えになることを一つでも実践してもらえたら嬉しいです。

(執筆:山岸朋子)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?