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【棚主インタビュー企画第2弾】美術と沖縄ならココ!bookspot Nahfaさん

学生スタッフとして100人の本屋さんに携わっています、海庵と申します。
インタビュー企画第2弾として、美術と沖縄に関する本を集められている棚番号97番のbookspot Nahfaさんにお話を伺いました。

1.棚主とは

100人に約30センチ四方の棚1マスを借りていただき、100人がマイクロ書店オーナー(=棚主)になる仕組み。それが「100人の本屋さん」です。

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2.100人の本屋さんの出会い

〇本日はbookspot Nahfaさんと100人の本屋さんとの関わりを中心にお話を伺いたいと思います。よろしくお願い致します。
よろしくお願いします。

〇初めに自己紹介と棚主歴をお願いします。
棚の名前ではbookspot Nahfaとして棚主をしています。出身は沖縄、今は会社員をしていまして、棚主歴は100人の本屋さんのオープンと同時期なので1年半ぐらいです。

〇次に棚主になった経緯を教えていただいてもよろしいでしょうか。
きっかけは、クラウドファンディングを見ていた時に100人の本屋さんを見かけて、興味を持ったのでクラファンをしてみたことが始まりです。その時に返礼品として棚主の権利を頂いたのでやるかどうか迷っていたという感じでした。

〇吉澤さん(店主)との出会いもクラウドファンディングがきっかけだったんでしょうか。
そうですね、まだ棚主になるか迷っていた時に、たまたま松陰神社前商店街のイベントに来た際に吉澤さんが出店をされていたので、私から「クラウドファンディングやりました。」というお話をしたことがきっかけです。その後100人の本屋さんや棚主についての説明会があるという案内をしていただいて、ぼちぼちやってみようかなという感じで始めました。

3.本棚を自身の表現の場に

〇続いてbookspot Nahfaさんの棚にはどのような本を置かれているのでしょうか。共通のテーマなどがあれば教えていただければと思います。
美術と沖縄に関する棚にして、定期的にテーマを変えてセレクトしています。今は沖縄県産本特集っていう感じにしてます。沖縄県は県内だけで流通しているような本が多いのですが、そうした「県産本」のなかで面白そうなものをピックアップして置いてます。

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〇そのテーマにされたのはなぜでしょうか。
私の出身が沖縄ということと、美術が好きで過去に美術関係の仕事もいしていたことが理由です。今は全く違う仕事をしていて、美術や沖縄に関する事からはしばらく離れていたんですけれど、好きな本を置けるという場所があるんだったら、自分の興味関心の表現の一環としてやってもいいかなということでこのテーマでやってます。

〇実際にお仕事として美術に携われていたんですね。美術展では今までどのようなものを扱われていたんでしょうか。
写真や工芸品などの展示やワークショップの運営などに携わっていました。

4.bookspot Nahfaさんイチオシ本

〇ではその中でおすすめの本をご紹介していただいてもよろしいでしょうか。
一冊目がこちら、「空白の移民史」です。
東北、沖縄は戦前に海外への移民した方が多い地域なんですが、沖縄で移民というと主に、ブラジルやハワイへの移民が一般的にイメージされます。
例えば90年代には沖縄のローカルのテレビで移民した方やその2世、3世にスポットを当てた番組があったんですが、そこに出てくる人もブラジルやハワイからの方がほとんどでした。
ですが、この本に書かれてあるのは、ニューカレドニアです。個人的に沖縄の移民のなかでもニューカレドニアに移民していると知らなかったというのと、それぞれいろんな人のことを丁寧に追っているところが面白いと思っています。
もし手にする事があれば読んでみていただきたいです。

もう1冊が「おばぁタイムス」という地元の新聞に連載されている四コマ漫画がのコミックです。
おじいとおばあの、とぼけた感じのゆるっとした四コマなんですけど、あるあるっぽいところもあれば、そんなことはないだろっていうこともあります。少しクスッと、でも少し共感できるので地元で人気があります。
よかったら見てみてください。

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三木健(2018)『空白の移民史ーニューカレドニアと沖縄ー』琉球プロジェクト
大城 さとし(2014)『おばぁタイムス6』沖縄タイムス社

5.棚主主催イベントも開催

〇棚主を始められて、良かった点を教えてください。
沖縄から東京に引越してきて、仕事以外の知り合いを増やしたいなと思ったので人との関わり、接点としていいかなと思います。
100人の本屋さんを通してたくさんの方とお知り合いになれました。ここが人と会うハブみたいな場所になっているのは、こちらに参加してみて生活がプラスに変わったところだと思っています。
この間も別の棚主さんが棚主さん同士の交流を図れるようなイベントをしていたり本を売るだけではなく、場としての自由度の高い場所だと思うので人との交流もしやすいのかなと思ってます。

6.大人から子供まで楽しめる古本屋さん

〇では最後に、100人の本屋さんに少しでも興味がある方であったり、棚主になるか迷われている方にひとことメッセージがあればお願いします。
そうですね、棚貸し本屋さんってあっちこっちに増えてきてはいると思うんですけど、割と手に取りやすいっていうところで小説、文学作品を置いている方が多い印象があります。
でも、100人の本屋さんの場合はそこに限らず色んなジャンルがあるんです。資料的な世田谷の歴史とかそういう本もあったりするので、世田谷にも色んな歴史があるんだなっていうことも知れつつ、他にも色んな本を読めたりもします。
最近cmで耳にするようになった「ソバーキュリアス」についてもオープン当初から専門の棚を作られている方もいらっしゃいますし、お子さんがやられている本棚があったりと、人を選ばないのでまずは気軽に来てみたらいいんじゃないかなと思います。

7.もっと話を聞いてみたい、紹介された本を買いたい方は100人の本屋さんへ!

〇営業時間
月・火 おやすみ
水~日・祝 12:00-17:00
臨時休業につきましてはこちらをご覧ください

〇アクセス
東急世田谷線松陰神社前駅歩いて50歩、ファミマの2F。

鉄道でお越しの場合
下記いずれかの駅で東急世田谷線に乗換、松陰神社前駅下車
東急田園都市線三軒茶屋駅
小田急線豪徳寺駅(世田谷線山下駅へ)
京王線下高井戸駅

バスでお越しの場合
‣渋21・渋22・渋23・渋24・渋26・渋52・反11
松陰神社前バス停下車、松陰神社通り商店街を松陰神社方面へ向かい、踏切超えて50歩ファミマの2F
‣等13
世田谷区民会館前バス停下車、合同庁舎角を東に曲がり、松陰神社通り商店街に出た左角ファミマの2F

100人の本屋さん 地図

1540023 東京都世田谷区若林4-25-14コーナー松陰2F
070-8438-2636

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