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極彩色への愛

 辛かった大学3年生の時、原田ちあきさんと戦慄かなのさんに個人的にめちゃくちゃ助けられた。SNSと極彩色の「悪さ」があまりに素敵で、努力のかたまりのようなお二人は私のアイドルでミューズだった。

 二人の素敵さは、その言葉の鋭さにあると思う。別に他人を攻撃するような鋭さではなくて、真摯でありのままなそれぞれの言葉はむしろとても優しい。イラストレーターとアイドルでジャンルも全然違うし、別に一緒に記事にしなくて良かったのだけど、心惹かれたのが同時期だったから。

 曇り空の海をモチーフにした寂しげな水色とか、濃紺と輝く夜の明かり、みたいな色が好きな私にとって、ちあきさんの極彩色も、かなのちゃんの極彩色も、それぞれに意外な世界だった。そして、孤独な就活やらに必死で息が詰まりそうになっていた私にとって、彼女達が綺麗な毒で彩ってくれた日常は生きるに値するものに見えた。

 ちあきさんもかなのちゃんも、どんどん変わっていく。私は置いて行かれているのではなくて、二人が見せてくれた景色を好きだった自分のこと、それに救われていた自分のことを忘れない。これからも二人のことをきっと好きで、心の底から推しです。本当にありがとう。

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