ハロウィーン・パーティ読んだ

つい先日、ポアロ実写化作品代3作目になる「ベネチアの亡霊」を見に行った。

なかなかに面白かった(原作のポアロを知ってると多少の違和感はあれど)ので、折角なら原作を読むかと思ったが、ベネチアの亡霊という作品はない。なんのことはなく、原作は、「ハロウィーン・パーティ」という題で刊行されていた。

で、ここからが小説の感想になるのだけど、これがもうビビるくらい映画と展開が違う。

いや、展開とかいうレベルですらないかもしれない。そもそもの話自体が違う。ハロウィーンパーティーが開かれることとアップルボビングとかいう日本人には馴染みの全く無い謎レクリエーションが登場すること以外は何もかも異なってる、といって差し支えなかった。

それはそれとして、話自体は面白い。
クリスティ作品によくある回想型推理で、事件が起こった村で過去に起こった色々なことを繋ぎ合わせて、現在の事件を紐解く内容だった。

まぁ確かに、これをそのまま映像化するのは無理がある。というか、ポアロ作品をそのまま実社化したら、画的には恐ろしくつまらないだろうなとは思う。基本的にはポアロがほっつき回って色んな人から話を聞くだけなので…。また、被害者が子供であるのも映像化的には厳しい。

恐らく、今回のポアロ映画は殆どオリジナルのものをやろうということになっていたけど、何かを下地にしているという格好は欲しかったので、ハロウィーン・パーティという扱いやすい要素を持ったこれを原案にしたのだろうなと考えている。

その結果としてアガサっぽさは大分消えたけど、堅実に面白い脚本になったという…。それを差し引いても、実写ポアロはちょっと生き生きとしすぎだとは思うけど。

全然関係ないけど、実写ポアロを思い出すと同時にスト6のJPというキャラが重なってきた。
次作のポアロが、犯人に向かって杖を振り回してぶん殴るタイプの映画だったらそれはそれで見に行きたいかも。

嘘だわ。そんなこと無いわ。

次の実写化は五匹の小豚でお願いします。





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