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韻という概念のないままラップを始めた話 〜「韻」を知ってからのドク〜

2011〜12年ごろ、YouTubeでふと過激な動画が見たくなり

なんの気なく「自殺」と検索をかけました。
そこで目に飛び込んできた
この曲

MV『自殺幇助ソングと自殺撲滅ソングを同時に』

https://youtu.be/AyVHcyRT08g

(一回消されたらしくリンク先は自殺→自粛表記に変えられている
うける)

当時は普段ラップの曲を聴くことはなかったのですが、
何故だか耳に残って何度か再生したのを覚えています。

これがMCドクガエル誕生の種が撒かれた瞬間でした。

それから紆余曲折あって(また今度書きます)
(今日書きたいのはそれじゃない)

ドクは2016年1月から突然ラップを始めました。

知識はほぼゼロでした。
そもそも「韻を踏む」ということも知らずいきなりサイファーに参加しました。

そんでもなんとかなったのは周りの皆様の助けがあったからだろうなぁ…

3〜4回?サイファーに参加したくらいのころ
「なんかドクのラップとみんなのラップがちょっとちがう」ってことに気づいて調べてみたら

なんと他のラッパーの皆さんは韻を踏んでいました。

なんで気づかなかったのかは謎です。
つっこみがなかったのも謎です。
多分サイファー来るくらいだからそんなこと知らないわけないだろとみんな思ってたと思います。

それから少しずつ練習しました。

辞書を順番に読んでくと自動で韻が踏めるとか、
今までボーッと聴いてたラップの曲も全部韻踏んでたとか
色んなことに気がつきました。

そこからはもうのめり込みました。
韻を踏むのが楽しすぎて、ラップするのが楽しすぎて毎週サイファーに通うのが生きがいになっていました。

少しずつラップの知識も増えていき、上達していくと、感覚で
「あ、今のは踏んでる」「これは踏んでない」
とかわかるようになってきて

今まで気がつかなかったたくさんの韻が分かるようになって見える世界が一変しました。

今まで何百回何千回も聴いてきた曲も、韻やフロウ、アクセントといった知識があるのとないのとでは全く違うものに聴こえました。

あれもこれも踏んでるやんけ!!


幼少期車の中でめちゃくちゃ聴いてた
ウルフルズ「かわいいひと」より

「かわいいひと♪

長生きしよう♪」

とか!!

三木道三のlifetime respectのRSPの女編が流行ってて好きになって
気になって聴いた原曲の

「一緒に料理したり 映画見たり♪

愛のあるS○Xに精ェ出したり♪」

とか!!(ラップ始める前に聴いてたときは本当に一緒に料理して映画見て愛のあるS○Xで精○出すんだなとしか思ってなかった)

あの懐かしきインターネットコンテンツ、
空耳フラッシュの「もすかう」2番の

「メガネ仕入れ店♪

えーマジでいいでんねん♪」

とか!!!!(これめっちゃ最近気づいた)
(原曲だとなんて言ってんだろ)


めっちゃ感動しました。

世の中知らないことばっかりだったんだなって。
知識が増えるとその分見える世界が変わるんだなって。

今ではバンドの活動がメインになり、ラップはあんまりしなくなってしまいましたが、
この感覚を得られたってだけであの時勢いまかせでもラップを始めて本当に良かったと思います。

しかし韻も小節も分かんないのにいきなりフリースタイルを始めたドクガエル、何かに取り憑かれてたとかかもしれません。

MCドクガエルラップ史は今度また気が向いたら書きます!

人生どう転ぶか本当分かんないですね

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