ここ数年の自炊料理の変遷。おすすめの調理家電と買わなくてよかったもの。

なんか自炊する人の刺激になればな~というかんじのぼんやりnoteです。

こういう料理いいな~っていうトレンドの推移と、買っちゃったけどあんま使ってない調理家電、役に立ってる調理家電の話などをします。


中華鍋一強時代

一人暮らししてた時代は、1コンロだったし部屋も狭かったのでとにかく1つのフライパンだけで全部やるという謎の縛りでやってました。

木造2階建て2階に住んでいたときは、すべての調理を中華鍋でやってました。中華鍋なら鍋の機能もあるため、茹でるも炒めるも全て可能だろうと思ったためです。おそらく中華の世界ではそのような感じで使われてると思いますしね。

実際は炒めることが大半でした。テンポス(業務用調理器具の中古販売店)で中華でよく見る長くて強いオタマを買ってきて、心ゆくまでチャーハンを作りました。


しかしながら中華の料理人の如き烈火の鍋振りには、必ずといっていいほど伴うものがあります。

それは、尋常ならざる食材の飛び散りです。

どれほど研鑽を積んでもひたすらに飛び散るため、僕であり私は、YouTubeでプロの動画を研究し、どのようにして悲惨な飛散を防いでいるのか、その技量の芯たるを見極めようとしました。

結果として、中華の料理人は、烈火のごとく具材を飛び散らせながら調理しているということが判明。

ご家庭では鍋振るべからずと教訓を得、中華鍋一強時代は幕引きとなりました。


鉄フライパン一強時代

深め広めの鉄フライパン1つですべての調理をせんとす。

中華鍋一強時代から一切の学習をしないまま、次なる展開を迎えます。

このころは木造物件の2階から転居し、新天地、木造物件Bの1階に移り住んでいました。

この物件は、最奥の部屋に魔物が住み着いており、朝夕を問わずセンをズル音が廊下に響くという妖怪物件でしたが、その話はまた別の機会にいたしましょう。

さて鉄フライパン一強時代ですが、この時代は、ちょうど「シリコンバレー式最強の食事」にハマっていた時期でした。

詳細は出典である書にゆずりますが、要するに質の良い脂質であるグラスフェッドバターから油分を取り、後はお野菜をたくさん食べましょうという至って普通の食事法です。

この時代はお野菜を茹でることが飛躍的に増え、そしてそれにより鉄フライパンの欠点が顕になります。

結論から申しますと鉄フライパンは鍋ではないため、茹でには向いていないということです。

通常鉄フライパンというものは空焼きなどを経て、油で酸化皮膜を生成、コーティングしてくっつきづらくして使用します。

しかしですが、どうやら茹でに使うとこのコーティングは剥がれてしまうようです。

そしてもたらされるのがサビです。いくら洗っても無限にサビが浮くようになってしまい、どうしてもサビが出ない状態にできなかったため、鉄フライパンは現役引退を強いられました。

そして、一人暮らしには安いテフロン加工のフライパンで十分だという一周回って擦れた社会人のような思想に至ります。


暗黒時代

鉄フライパンの支配体制崩壊後、ここからしばらくの記憶は飛んでおり、おそらくあまり料理をしない時期があったのではと推察しています。

この空白の期間を仮に暗黒の時代と名付けましたが、単に忘れっぽいだけという説が濃厚です。


ホットクック革命

人生には3度の大きな転機が起こるといわれていますが、その一つがホットクック革命です。

ホットクックは、通常の電気自動調理器に比べ、中身を混ぜるという天才的機能がついた電気調理釜です。

僕はこの調理器具及びその活用方法を勝間和代氏経由で認知、学習しましたが、氏の功績としては間違いなく最大のものであり、イグノーベル賞に類する賞を授けたいとさえ感じます。


すなわち、具材をぶち込み、その総重量の0.6%の塩をぶち込めば、自動的にうまいおかずを一品作ることができるという魔法具なのです、これは。

この魔術の時代に、すでに世に失われた本物の魔法を見ることができます。

これまで様々な調理家電と出会ってきましたが、その中で最も便利な調理家電の一つはホットクックで間違いないでしょう。

なんかよくわからんけど美味い鶏肉、蒸し野菜などを作るのに大変重宝します。炊飯器、ホットクック、ホットクックの3台を横に並べることで、最低限文化的で健康な毎日を効率よく送れることは疑いようもなく、まずいコンビニ飯に精神を蝕まれている方にはぜひとも購入を検討いただきたい家電です。

いろいろあって今は手元にありませんが、近年1〜2人用のホットクックが発売されているので、それが少し安くなったくらいのタイミングでメルカリで購入したいなと考えています。


もと取れてるか怪しい&正直あんま使ってない調理家電

ようやくときは現代、というか今住んでいるマンションに移ってからの話になります。ここ2年ぐらいですね。

純粋な意味で普通のマンションに0から1人で住むのがほぼ初めてだったため、興味の赴くままに様々な調理家電を購入しました。


まずは正直あんまり使ってないものから紹介します。


低温調理器

使うと美味しいんだけど、使うのが結構めんどくさいですね。本当に毎日使っているレベルのひとは利便性を十分すぎるほど享受していると思うのですが、いかんせん水槽が邪魔なので出しっぱなしにするわけにもいきません。

低温調理を頻繁に行える人がいるとしたら、万里の長城が如き長大なキッチンをお持ちか、極端に偏った調理スタイルのどちらかでしょう。

また、低温調理に向いている食品というのは基本的に塊肉です。塊肉を日常的に摂取するのは中流階級には不可能であり、どうしてもハレの日の料理になってしまいます。

また、理論上大丈夫ではあるものの、衛生面の心配もゼロではなく、日をおいて食べるのははばかられます。冷凍すれば良いのですが、そもそも冷凍して再解凍するというプロセス自体がめんどくさいため、どうしても足が遠のいています。

また、調理が最低1時間、長いと8時間とかかかるため、パッと思いついてやるには敷居が高いです。


そういうわけなので1万円くらいで買い取ってくれる人がいたら譲ります。700円くらいの豚の塊が超うまい高級肉塊に変身するので、感動は相当にあります。


コーヒーロースター

つまりコーヒー豆の焙煎機です。

生豆をいれると、15分ほどで焙煎した茶豆にしてくれるという家電です。

焙煎済みの豆の味の旬が一瞬で過ぎ去るのにたいして、生豆の賞味期限はほぼ無限です。そのため、安く豆を多く仕入れて、自分のペースで焙煎して飲む、ということができます。

また、生豆で複数種類買ってきて、自分オリジナルのブレンド珈琲を作るということも可能でしょう。

電動グラインダーを持っているようなガチ勢におすすめな一品となっております。

僕自身も珈琲はそれなりに好きなのですが、どうしても胃痛や腹痛に襲われがちなため、近年は自分で淹れることはあまりしなくなってしまいました。

よって出番が減っています。

自宅で焙煎したいけど、手で焙煎するとすっごいカス飛び散るし火傷のリスクもあるんだよな、と思っている人におすすめです。

こちらも希望があれば1.5万円ほどで譲ります。元値は2.2万です。

https://www.lithon.co.jp/product/cooking/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC-rt-01/


ヘルシオ ウォーターオーブン

これもちょっとやりすぎ感があります。オーバースペックでした。

お菓子を作るのは比較的好きなので、もっと作るかなと思っていたのですが、キッチンが狭く、意外とその気になりません。

パンをフワッフワに温めるのと、焼き芋を作るのにはとてもいいです。焼き芋は日持ちもするし、軽食代わりにつまめて、調理工程もせいぜい水洗いくらいしかすることがないので、旬の季節にはとても良く作っています。美味しいですね。

ただ、さすがにちょっとそれのためだけに4.5万もするオーブンはいらなかったかなと。

ある程度勘で作ったり、ほっといても美味しくなるホットクックのような使い勝手を期待していたのですが、まだそこまでの領域には到達していないようです。適当に作ると焦げや生焼けが頻発してしまいます。

おそらく正しい使い方は、レシピごとに推奨されている調理メニューを使用することだとおもうのですが、そんなめんどいことやってられるかというのが正直な気持ちです。

料理は上達すると勘で作れる範囲が広がっていくのが一つの楽しみだと考えているので、その点ではあんまり合致しませんでした。かといって電子レンジとしての機能はあるので、引き続き使っていきます。


パンチェッタの変

パンチェッタというのは、豚肉を塩漬けにしたものです。

これを燻製すると、ベーコンになります。要するにベーコンの成り損ないなのですが、これがカンタンでとても美味しいです。

豚の塊を買ってきて、フォークで穴を開け、全体に適当に塩をして、ペーパーでくるんでタッパーに入れて冷蔵庫にほりこみます。

そして2日おきくらいに取り出してペーパーを変え、1週間したらタッパーの蓋を外して乾燥期間に入ります。このころになるともういつでも食べれるので、ちょんちょんと切って使っていってOKだと思います。

大体の食品は水を抜くとうまくなりますが、豚肉も例外ではなく、非常に美味しくなります。

しかも、塩漬けにしているので購入から3週間位までは余裕で日持ちします。冷凍していない日持ちする肉が冷蔵庫にあるというのは、相当便利です。

冷凍しない前提だと、最も賞味期限が短い食品は肉、魚です。
肉だけを買いにスーパーに行くことが一体どれだけあるか。まあそういうときってだいたい肉以外のものもついでに買うんですが、肉を買う必要がなかったら出かけなかったわっていうこと、ありませんか?

そういうときにパンチェッタがあるととても便利です。


同様の常温日持ち肉ポジションに、生ハム(原木)も存在しています。これはまあまあ場所を取り、つまり邪魔です。ちょっと匂いもあります。

それらに耐えられれば最高のタンパク質とエンターテイメントをもたらしてくれますので購入を検討してみてください。周辺機器ごと買うと1万を超えますが、原木単体なら意外と数千円で購入できます。安い。


煮物時代

煮物は最強の料理かもしれない。大抵の煮物は日持ちします。
また、さつまいものみ、大根のみ、人参のみ、の煮物が存在しており、つまりあまりがちな野菜を単体で消費できるのが煮物なのです。

煮物のつくりおきがあると最高なのが、いつでも手軽に1品2品ふやせるということです。すると、米を炊いて、味噌汁をつくって、もう一品炒めものでもでも作れば、立派な晩御飯の完成です。あとは煮物を添えれば豪勢な夕食になります。早炊きの米が出来上がるまでに全て準備できてしまうんですね。


とくにおすすめの煮物は人参の甘酢煮です。

人参は根菜の中でもまあまあ固く、包丁で切るのが億劫ですよね。また葉物野菜に比べてだいぶ火の通りが遅いので、炒め物にするのもちょっと具合が悪い。

かつ味に特徴があるため、どんな料理にでも入れられるわけではありません。なにか使いたい料理のために買ってきたけど、余ってしまった。濡れたペーパーでくるんでビニ袋に入れて保管とかしないと、すぐシナシナになってしまう。

そんなときにおすすめなのが甘酢煮です。酢が入っているのでかなり日持ちします。作るのもカンタン。茹でこぼして、調味料入れてひと煮立ちさせるだけです。


こいつのおかげですっかり煮物に味をしめ、しばらくは煮物をいろいろと展開していこうとおもっています。


おわりに

もうちょっと書くことがありそうな気がしますが、お腹が空いてきたので終わります。さて今日は何作ろうかな〜

鶏肉があった気がするので、解凍してスープにでもしますかねえ。


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