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料理初心者がお料理が趣味になるまでに踏む3つのステップ

こんにちはお料理趣味男、そやです。

調理師免許持ちで元ケーキ屋・料理好きな母親に育てられ、娯楽のない家に美味しんぼ80冊と料理人味平1巻だけがあったので、自然と料理をするようになり、なんだかんだ今も毎日自炊をしています。


料理がなんか好きになれない、そんなあなたが料理を趣味にできるまでにこういう道筋を通るといいんじゃないかなというのをなんとなくまとめてみようと思います。

料理ちょっとさわってみたけど、ハマるところまでいってない。レシピ通りに作れば作れるけど作業ゲーで楽しくはない、くらいのレベル感の人が読むとちょっとだけ人生がたのしくなるかもです。

料理が趣味の男というと、ローストビーフ作るとか、カレーをスパイスから作るとか、そういうのをイメージすると思うのですが、僕は全然そんなことはないです。何時間も煮込むのはちょっとめんどいですw

むしろ毎日のありきたりな自炊に、毎回ほんの少し新しい一工夫をして、その違いを楽しんでる、みたいなかんじで、一回の料理時間は30分を目指しています。

ローストビーフとかもたまには作りたくなりますが、そういうたまにやる趣味としての料理というよりは、趣味なので毎日自炊してもさほど苦じゃないな〜っていうかんじですね。

そういう状態になれたらいいな〜って思う人は読むといいかもです!


前置き長くなってしまったのですが、本編行きます!

料理が趣味になるとはどういうことか

料理が趣味になるとはどういうことでしょうか。

僕が思うに「料理という世界の中で気持ちよく動け、新しいことをする余裕がある」ということだと思います。

多くの趣味に共通していることだと思うのですが、ある程度できるので楽しい、という側面ってありますよね。

例えば新しくバレーボールを始めるとして、最初のうちはボールがコートにすら入らないわけです。レシーブも毎回失敗し、ラリーも続きません。

それに意識することがめちゃくちゃ多いわけです。レシーブするだけで腕は痛いし、サーブのフォームとか、ジャンプのタイミグとか、いろんな意識をすることがいっぱいで、楽しむよりは正しくやることで精一杯。

だんだん慣れてくると、バレーボールをプレーすること自体は当たり前にできるようになって試合としては成立していて、その上でさらに良くするために新しい取り組みや改善をしていくというフェーズにやってきます。

そこまでくるとやっていて気持ちいい趣味と言える段階なのかなと僕は考えています。

もちろん始めたばかりの頃の段階もそれはそれで楽しいのですが、上手くできないストレスも大きいです。
球が全然コートに入らないとチームの足を引っ張ってしまいますし、流石に心から楽しいとはいいづらいですよね。

ストレスが大きいと、毎日やる趣味としてはなかなか過酷です。

これはお料理も一緒で、毎日やるならストレスなく自由にプレイできる状態まで早く持っていき、とりあえず適当にやっててもゲームが成立する = そこそこ美味しい及第点の料理が作れるようになるとよさそうですよね。

では、お料理で気持ちよく動けるようになるには、何ができればいいんでしょうか?

包丁・調味料・火加減の感覚

その結論がこの3つです。

包丁・調味料・火加減の感覚。
この3つの感覚があれば、レシピを見ずとも、冷蔵庫のもので適当に及第点の料理が作れるようになります。

まず包丁です。
包丁を使っていて、怖いと思うことは有りませんか?
包丁は手を切るリスクがありますから、最初は怖くて当たり前です。

つまり包丁は慣れるまではストレス源なのです。

料理にはほぼ必ず包丁が登場し、その度に「やだなぁ」と思ってしまっていては、趣味としては成立しません。

僕が思うに、包丁が怖くなくなるには、包丁を弱い力で使えるようになることです。

強い力で刃物を扱うのには多少なりと恐怖を抱きます。

たとえば、僕が今もちょっと怖い、かぼちゃという食材があります。

硬いので、どれだけ包丁使いがうまくなっても(まあ僕はたいして上手くないですが)多少力を入れる必要がありますよね。葉物野菜みたいにシャクッと切るのは無理です。

皮を切るときに力をかけるので、ガンッ!バコォ!となる可能性があり、事故ったらやだな〜と思います。


包丁初心者は、もっと柔らかいものを切るときでも、強い力を使いがちです。なので怖い。ストレスになるのです。

これを避けるには、包丁で押して切るのをやめ、刃を動かしながら切ることです。

包丁の刃は、指でまっすぐ押しても切れません。刃の上で滑らせるから切れるのです。

柔らかい野菜は押し切りでも一応切れてしまうので、結果が得られている以上、なかなか辞められないのですが、

YouTubeで一度包丁の使い方、みたいな動画をみながら、フォームをそのまんま真似してみてください。

すると今までより遥かに弱い力で包丁が使え、包丁が自在にコントロールできるようになります。

切るために必要な力が小さくなり、その分コントロールに気を使うことができるからですね。


弱い力で包丁が扱えるようになってくると、普通に食材を切っているだけでもヤレてる感が出てきて、食材のカット自体も楽しくなってきます。


次に調味料の感覚です。

調味料の感覚とは、どのくらい調味料を入れたらどういう味になるかを想像できるようになることです。

たとえば「この量の炒めものだったらこの量の塩をいれたらちょうどいいはずだ」というかんじですね。

これができるとレシピがいらなくなります。適当に醤油ドボドボ、酒ドボドボ、みりんドボドボ、はい完成。

ここまで来ると料理はだいぶ楽です。スマホを開くことなく感覚で料理できます。


この感覚を鍛えるのに最もいいのは、愚直ですが、入れる前に想像してから入れる→味見するを繰り返すことです。

入れすぎると戻れないので、何回かに分けて入れる想定で、一旦薄めに付けてみるのがいいと思います。

人間不思議なもので、1週間も真面目に取り組めばそこそこ使える感覚になってきます。


まずは塩や醤油といった塩分の強いものを入れるときだけ細心の注意を払いましょう。

調味料感覚の最優先は塩分です。人間が美味しいと感じる塩分%は大体決まっており、入れすぎると本当に食べられない味になります。

甘みは好みなので、多少前後しても食べられなくはなりません。
あとみりんは大して甘くないので適当でOKで、砂糖はみりんよりは甘いので気を使って入れようねくらいの感じです。
肉じゃがとかで、みりんと砂糖が両方入る場合があるとおもいますが、僕はみりんは適当に入れて、砂糖で調整しています。


酒とかはほとんど影響がないのでマジで適当です。料理酒は塩分が入ってますが、そんな変わらないです。コショウも同様。

適当でもいい調味料とそうでない調味料があります。適当でいい調味料に気を使う必要はありません。


あと考え方のヒントとしては、1口分で考えることです。

フライパン全体で考えると結構難しいのですが、一口分の味の付いてない炒め物があったとして、そこにどのくらい醤油や塩をかけたらちょうどよくなるかって簡単に想像できるんですよね。

お肉だったら、これにどのくらい塩振って食べるかなぁとか、それくらいは誰でも経験があり、想像力が養われています。

フライパンの中を一口分 x N個に分割して、一口分をN回入れるというイメージでやるとうまくいきます。

この方法は大鍋とかで作ってる汁物とか煮物だと一口に分割するのが難しく使えないので、それはそれとしてやる必要がありますね。


いつもこの鍋でこの量の味噌汁を作るから、味噌はだいたいこの量、とかそういう覚え方でも別に構いません。あくまでレシピみずに感覚で作れるようになるのを目指しているので、それが達成できればなんでもいいと思います。


そして3つ目が火加減の感覚ですね。

これは最も簡単な言葉でいうと「どのくらいの火なら焦げないか」になります。

初心者からすると、焦げは最大のストレスです。当たり前ですけど、食べられなくなっちゃうからですね。
そこまでの工程のすべてが無駄になるので、最も避けたいことの一つです。

最初は、フライパンが温まったら強火をやめるということを意識しましょう。
入れたものがジューというくらい加熱されていたら、大体の場合そのあとは中火が適しています(ガス火の場合)

厳密には、食材を入れたタイミングで温度が下がるので、ジュージュー言わなくなったり、極端に下がったなと思ったら、また温まるまでは強火で、ジュージューいい始めたら中火にしましょう。

勘違いしないでほしいのは、強火が扱えないから中火にしているのではなく、中火が適した火力だから中火にしているということです。
なので変にプライドを発揮して「いや俺は強火でやってみせる!」みたいな気持ちになる必要はありません。


中華の炒め物とかは強火のイメージがありますが、あれは油通しとかで予め中温(180度前後。フライパンはもっと熱い)で火を通しているものを最後に調味料で和えてるだけだったり、炒めるときにも油をいっぱい使っていて油経由で火が通っていたりします。

なので少なめの油でやる家の炒め物はまた話が違うと思います。


さて焦がさないで加熱できるようになったら、どのくらい加熱したら食材にどのくらい火が通るのかを覚えるようにしましょう。

これは特に意識しなくても、毎日やってたらだんだんわかってくると思います。このくらいの火でこのくらいほっとくとこうなるんだな〜、このぐらいの秒数で一回揺すってやらなきゃな〜っていう感覚です。

この感覚が得られると、火の通りが遅いものを先に炒めながら、横で次に入れる野菜を切る、とかができるようになります。


楽しい自炊の世界へようこそ!

包丁・調味料・火加減。

この3つの感覚が得られると、もうだいぶ気持ちよくお料理ができるようになっていると思います。

冷蔵庫にあるもので適当に美味しくおかずを作れるんじゃないでしょうか。

バレーボールでいうと、平均くらいのプレーが普通にできるレベルです。

ここまで来ると、じゃあ今日は大根の切り方を2種類にして食感の違いを作ってみようかなとか、YouTubeでみたあのレシピを作ってみようとか、肉が柔らかくなる方法ってやつを試してみようかなとか、いろいろ試行錯誤できて楽しくなってきます。


料理の魅力はマジでここです。

プラスワンの工夫をするのがとても簡単なんです。

ちょっと美味しい醤油を買ってみたり、使ったこと無い異国の野菜を試してみたり、魚もさばいてみようかなとか、やったことない調理法や、YouTubeでシェフが教えてくれた一工夫を入れてみたり。

「使ったこと無い食材をつかってみる」だけでも無限に近い選択肢があり、一生かけても終わりません。

醤油だけでも牡蠣醤油があったり、土佐の甘い醤油があったりと、ほんの数百円でできる実験発見があまたです。

食材だって旬があります。季節が移り変わるだけでも、新しい刺激が勝手にやってきます。

春菊美味しいな〜。鍋はやっぱ春菊や!
え、何だこのレシピ、マ、マヨネーズ和え!?嘘だろ?
うっわ旨いやん!天才か!

そしていつしか旬が過ぎ去り、忘れたころにまた旬がやってきて、うわ!春菊の季節だ!マヨネーズ和えまたやりたいな!アレ、七味掛けても美味しいかもな〜!やってみよ!

みたいな感じですね。お料理の楽しさって。


何よりいいのは、せいぜい30分か1時間しないくらいで作れるってことと、作ったものが美味しくて、お腹を満たして幸福感を与えてくれるってことなんですよね。

ね、お料理って最高の趣味だと思いませんか。

いいですよね〜


終わりに

っていう話でした。

こんなのプロのシェフがみたら「調味料適当でいいわけねえだろ!」とか言われちゃいそうですが、僕たちはプロじゃなくて趣味で自分を満足させればいいだけなので、適当でいいんじゃないかな〜って思います。

さて、そろそろごま油買わなきゃな〜
味噌も次は赤味噌かおうかな〜好きなんですよね〜赤味噌。

ほなそろそろ買い物いくんで、またどこかで!

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