見出し画像

【挑む!】錦市場商店街と村田製作所、新型コロナウイルス感染リスク低減に向けた実証実験を実施

 京都錦市場商店街振興組合(京都市中京区)と大手電子部品メーカーの村田製作所は、錦市場商店街で二酸化炭素(CO2)濃度の見える化による同商店街内の新型コロナウイルス感染リスク低減に向けた実証実験を開始した。錦市場商店街の入り口に人流センサを設置して人混みを検知し、CO2濃度との相関を確認することで、安心して買い物ができる快適な商店街づくりを目指す。

画像1

京都錦市場商店街内に設置したCO2濃度などを測定する機器

 新型コロナウイルス感染予防の対策に「適切な換気」がある。その指標の一つにCO2濃度があげられている。しかし、CO2濃度は環境による変化が大きいため、正しいCO2濃度を測定するのは難しいとされる。また、正しいCO2濃度を測定できたとしても、明確な安全基準がないことが課題となっている。

 今回の実証試験では村田製作所の空間可視化ソリューション「AIRSual(エアジュアル)」を活用する。エアジュアルはCO2濃度をリアルタイムに可視化し分析を行うもので、錦市場商店街のアーケード内の複数ポイントに設置しCO2濃度をモニタリングする。エアジュアルは環境に応じた設定が必要ないため、簡単に正しくCO2濃度を測定することができる。また、過去や当日のCO2濃度の増減の傾向をAI(人工知能)などの最先端アルゴリズムにより分析できるため、定量的な根拠に基づく換気が可能になるという。計測結果は錦市場商店街事務局で確認でき、基準値に達すると屋根を開けて換気する。今後、測定したCO2濃度を可視化して、商店街の来街者が確認できるようにする。また、実証実験の結果は感染予防ガイドブックの作成に役立てる考えだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?