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【挑む!】東急バス、貨客混載事業を開始

  東急バス(東京都目黒区)はこのほど路線バスで乗客と一緒に荷物を輸送する貨客混載事業を稼働した。横浜市青葉区内を運行するバス路線で、沿線で製造された食品を販売店舗まで輸送するサービスを4月1日に開始した。新たな収入源を確保することで路線バスの生産性向上を図るのが狙い。また、環境負荷低減に向けた取り組みの一環として総交通量削減による二酸化炭素排出量削減を目指し、サステナブルな美しい社会づくりに貢献していきたい考えだ。

路線バス内に積まれたパン

 第一弾は同社のバス路線沿線にあるパンの製造・販売を手掛けるプロローグ(神奈川県横浜市)と連携し、同社が運営する常時250種類のパンを製造・販売する店舗「パンステージ プロローグ」のパンを運ぶというサービス。路線バス「た41系統(たまプラーザ駅〜虹が丘営業所)」の「保木」停留所から「たまプラーザ駅」まで輸送し、同駅近くの店舗「プロローグ パサージュ」で販売する。

 同事業の立ち上げに先立ち2021年12月16日~22年3月31日までの約3カ月半、実証実験を実施した。コロナ禍で利用者が減少している路線バスの新たな収入源となったほか、店舗側も輸送に伴う人員・時間の節減に加え、製品輸送中の事故などのリスク低減につながるなど両社にメリットがあると判断。さらに、地域経済の活性化が期待できるとし、本格稼働に踏み切った。


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