【挑む！】京急、車両で運んだ新鮮な三浦野菜を上大岡駅で販売　「貨客混載」の実証試験を実施

京浜急行電鉄の車両

　京浜急行電鉄は３月２３日と２６日の両日、三浦半島で採れた野菜を同社の車両で京急久里浜線の終着駅である三崎口駅（神奈川県三浦市）から上大岡駅（横浜市港南区）まで輸送する実証試験を行う。沿線が誇る“貴重な資源”ともいえる新鮮な三浦野菜のPRするとともに、混雑の少ない時間帯で車両スペースを有効に活用できるかを検証する。

河田農園のキャベツ畑

　今回の実証試験は神奈川県三浦市にある「河田農園」で収穫されたキャベツとブロッコリーなどの“朝採れ野菜”を三崎口駅で受け取り、三崎口駅を１０時２６分に発車する京急車両に積み込み上大岡駅まで輸送する。１１時０４分、上大岡駅に到着した三浦野菜は同駅に隣接する京急百貨店の１階改札口前に設置した特設会場で販売するというもの。販売は京急グループのスーパーマーケット、京急ストアが担当する。販売時間は11時～18時だが、売り切れ次第で終了する。

販売場所の地図

　京急グループではこれまでにも京急川崎駅（川崎市川崎区）のホームや停車している車両で新鮮な三浦野菜などを販売。また、京急ストアの店舗内に三浦市産農産物の直売スペースを設けるなど、三浦半島の魅力を一丸となって発信してきた。今回の実証試験もその一環で、同社では「今後も沿線地域と一体となって、三浦半島エリアの活性化と新たな可能性を追求したい」と意欲をのぞかせている。

河田農園で育てられたキャベツ