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【健康経営】NTN、「禁煙宣言」を発布

 ベアリング(軸受)大手のNTNは4月1日、2023年度に従業員の喫煙率を20%以下にすることを目標とする「NTN禁煙宣言」を発布した。NTNはかねて喫煙に関する健康リスクから従業員を守る施策に取り組んでおり、今回の禁煙宣言もその一環。受動喫煙を含む喫煙の健康リスク低減に向けた取り組みを加速し、“健康経営”を推進していく考えだ。

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禁煙に向けカウンセリングを受けるNTNの社員

 禁煙宣言では、①ヘルスリテラシーの向上②喫煙者への禁煙アプローチ③受動喫煙の防止の3点を重点推進項目として掲げている。①はたばこに関する健康知識や情報活用の向上を図り、禁煙意識の動機付けを行う。②は従業員の喫煙状況を把握し、禁煙への関心度に応じた働きかけや医療支援を積極的に行うという。③では受動喫煙の防止策として、喫煙場所(屋内は完全禁煙)を削減し、受動喫煙の防止や喫煙しにくい環境づくりを目指すという。  具体的には、研修などを通じて喫煙による健康リスクについて全従業員で理解を深めていくほか、オンラインで受診できる禁煙外来の費用をNTN健康保険組合で一部補助するといった施策を展開する。

 NTNの禁煙への取り組みは歴史が古く、04年に本社・営業拠点の就業時間内禁煙を実施した。4年後の08年には本社ビル敷地内で全面禁止としたほか、NTN健康保険組合と協業で独自の禁煙支援制度「禁煙チャレンジ制度」を設立した。20年には同社グループの国内全事業場の屋内喫煙場所を撤廃した。

 NTNの禁煙チャレンジ制度は産業保健スタッフによる面談指導や禁煙補助薬を提供するというもので、禁煙に成功すると、電子ギフトや食品などと交換できるポイントがもらえる。今後は非喫煙者でも禁煙活動に参加できるよう制度を見直す計画で、具体的には禁煙挑戦者が卒煙する際に支援した従業員にもポイントを付与する制度にする予定だという。


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