見出し画像

手を伸ばし、くうを煽ぎ、 暗転。

画像3


「何も持たない人が一番強い。失うものがないから。」

という考え方がシンプルで端的で極論で妙に美しく感じて
たまにひりつく程羨ましく思うんだけど
大切を両手いっぱいに抱えながら歩く人を愛しくも思うし、両手があるなら守ったり守られたりしたいとも思ってしまうからなあ。
何かを持つことによって弱くなったとしても、
誰かの、なにかの、特別になりたく思う気持ちを真ん中に突き立てて生きてきたような私は、たまにこんな新しい風を羨ましく思うくらいがいいのかもなあ。
そんで、色や形がなくとも愛情だけは侃々と湛えていて、惜しみなく注げるような心持ちでいたい、とか。
とかね、とりとめなく考えるこの頃。
よく突然考え込む系の人間です。
やいやい。


ギロチンメソッド第2回公演「善意の後継」
が、もうすぐ本番です✨

告知です!っていう告知があまり似合わない作品に感じていて、どう伝えるのがいいか迷っています。
だもんであんまり強く強く宣伝してるような雰囲気がないかもしれませんが、
めちゃくちゃ見に来て欲しいです実際。

声優をやって、ファンタジー舞台に立ってきたことの多い私が、今、このロジカルでシニカルな会話劇の中に立たせてもらうことに凄く意味を感じています。

今!という出会いが重なっていたりするんです。
ずっとずっと見たかったし出たかったギロチン。
竹田航の孤独とおかしさみたいなものを端々に感じる刺激的な台本。
リアリズムを追求するプロの演出家 八角さんとお会いしたことも、今でよかったなと思います。
演出1つでこんなに世界が鮮やかになることを知らなかったこの約10年が解かれていくような発見の日々です。
早く出会いたかったと思う反面、少なからず積み重ねてきていた経験があるから反応できることもあったのが結構嬉しかったりもして。
執着する指、拒絶しながら相手を背中で透過しているような多面的な表現にたくさん気がつく。
そういう新しい武器を体になじませるように、確かめるように触って動かして反芻したい。
おかげさまで今とにかくお芝居がしたい…!!!っていう状態です。


舞台としてはまだ何も始まっていないところですが山内さんとはまたやりたいですね、と八角さんが言ってくださって、
【片想いしてた人に告白する前に告白されたみたいな想像してなかった嬉しさ】があって、普通に挙動不審みたいな反応してしまったです。笑
わたしもまたご一緒したいー!!
うわあああー!!!!(挙動不審)


今回いただいてる役、なかなか濃いキャラクターです。
年々更新するんだけど、私にまたちょっとぐっと似てるキャラクターだなとも。
普段の私が言えないことをたくさん言ってくれるし、言えないところもちゃんと言えないところとか似てる。笑
自分のためって名目には腰が重いけど、仕方ないなとか言っちゃいながら誰かのためにすぐ立ち上がって頑張れるところとかその辺の言葉のチョイスを見た時に、なんだよもしかして当て書きだったりすんの?なになに?航くんなになに??わたし酔っぱらった拍子に色々価値観喋っちゃってたことあった?とかって思ったよね。

嘘だけど確かに居る、居るけど居ない、の体現が目標。どういう意味かは見て貰うしかない!
衣装も提案OKだったので甘えさせて貰って、頭から爪先までかなり、私なりのこの子のイメージを具現化出来てるのではないかと思います…!!
つけられている名前も作品の持つエネルギーの一部なのでまだ言いませんが、各キャラがどうしてこの名前なのか、は、見終わったあとの考察の材料としてはとても良いんじゃないかなあ!

※※役名が公式発表になったので追記※※
私は、エンサー という役を賜りました!
相方は增井豪演じる グラマー。
そして加藤雄太くん演じる アート とも深く関わります。
関わりは深いけどシーンの共有は実は1カ所だけ。でも3人並んだ時の心地よさが結構あります。
衣装も少し合わせたりしました!
エンサー、グラマー、そしてアート。
この3人の掛け合いにキャラクターとして求められるものがかなりギュッと詰め込まれているなあと思いながらやってます!
ご注目ポイント٩( 'ω' )و 
一番緊張してお腹痛いシーンは10場です。わかんなくていいです。笑

※※追記終わり※※

稽古終わりに
航くんに、りっこやっぱいいね達者だねって、言ってもらえて、
いや、〜のやり取りの場面とかまだ描いてる全然やりたいことがシーンに乗り切ってないんだごめんでもありがとうがんばるって言ったら、
もっと良くなるの?!やばいね楽しみって返ってきて、
確認しながらそっと、やっと差し出したものを丁寧に受け取って貰えてて嬉しいなあって
人間関係もきっとそうだ、相手の大切を、大切に受け取ることから信頼が広がっていくよなあって。
稽古嬉しいことばっかりか。ばっかりです。


告知のくせに内面的なことばっかいうじゃんて思いました?
実はね、言えることが少ないんです。
どういう世界のお話で、とか
何が目的で、とか
誰のための物語か、とか
極論言うと、ないんです。…いやあるけどね?
感じ方や場面の意味を含めて、全部視聴者に委ねる型っていうのかな。

誰が主人公なのかは、共感と没入の仕方にもよるかもってくらい。
私の演じる彼女が、メインヒロインのように思う人もいるでしょうし、いるのが正解で、名前も忘れるような取り巻きに見えても正解です。
(※といいつつメイン寄りのキャラです)

正義も悪も 理性も論理も、二律背反を常に内包しているのが人間だと思うのですが、まさに人間を描いたようなお話です。
とある、人 の お話。
それはあなたかもしれないし、あなたの嫌いな人かもしれないし、今少し気になっていて手をつなぎたい人かもしれないし、わたしでもあります。


この作品が今年最後の舞台観劇という人もいるかもしれないんですが、案外ふさわしい作品かもしれないって思います。
めちゃくちゃ真正面から浴びたら、今年分の膿が出せるような作品、です。
一緒に、年の瀬迎えてもらえるようだったら、
ついでにメリークリスマスと良いお年をでハイタッチでもしましょうw

今年も生きられたのは、ハイタッチして見送るあなたがいたおかげだと思うので、
また来年、あけましておめでとうできたらなお幸せです🐈

画像1

ギロチンメソッド 第二回本公演
「善意の後継」

【出演】
竹田航・三浦記志・八木翔也・生島誠人
大村俊輔(劇薬混入団すくらっち)・加藤雄太
木幡良樹・澤島祐介(劇団虚幻癖)・篠原ありさ
褚(やさしい味わい)・maica・增井豪(ALT)
山内里紗(C.C.C / ALT )・山本悠樹・若林辰也

【公演会場】
オメガ東京
〒167-0043
東京都杉並区上荻2-4-12
TEL:03-6913-9072

▶︎最寄り駅 
JR中央線(快速) 荻窪駅 徒歩11分

【公演日時】
2019/12/26 (木) ~ 2019/12/29 (日)
12月26日(木)19:00
12月27日(金)14:00/19:00
12月28日(土)14:00/19:00
12月29日(日)13:00/17:00

【チケット料金】
前売、当日とも3,500円
▶︎ご予約 https://ticket.corich.jp/apply/103589/009/

*乳幼児のご来場はご遠慮いただいております。
*上演時間は90分を予定しております。

作・竹田航
演出・八角数計
舞台監督・アンディ本山
音響・香田泉(零’sRecord)
音楽・小日向孝太
照明・伊藤将士(株式会社ラセンス)
総合美術・一人
運営制作・さいとうみき
当日制作・田中希奈
制作協力・赤星雨(やさしい味わい/八角家)

企画・主催 ギロチンメソッド
お問い合わせ guillotine_method@yahoo.co.jp

画像2

最後までみてくれてありがとう♡🐈

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?