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社会人になって創作活動ができなくなった私が、再びペンを取るまでに考えたこと5選

これは「昔は創作活動が好きだったのに、社会人になってからできなくなった!」という悩みを抱えていた筆者が、立ち直るまでに何を考えていたかの記録です。

こんにちは、せんりと申します。
趣味で絵や小説をかいている、オタク社会人です。

……という自己紹介をしてしまう程度には創作活動が好きで、創作活動のためだけに生きているような人間です。

しかし、実は親元を離れてから5年ほどの期間は、創作意欲がまったく無くなり、楽しみも無くなり、人生が完全に虚無ってしまうという地獄を味わいました。

創作したいはずなのに、なぜか意欲が続かない……

今回は、そんな私が悩みから解放され、再び創作活動ができるようになるまでに考えたこと・やったことをまとめます。

■仕事や家事で忙しい……?

最初に思ったのは「時間、無くない?」ということでした。

やっぱり、親元を離れての初めての一人暮らしは大変です。慣れるまでは、仕事と家事だけで時間と体力が無くなります。

毎日の満員電車。帰ったら家事。少し休んでお風呂。そしたらもう眠い。朝起きたら弁当作って、また満員電車……

でも、こんなの社会人なら当たり前ですよね。一人暮らしデビューして最初の数ヶ月なら仕方ないにしても、この程度の状況でずっと「時間が無い」と言うのはあまりに怠慢です。

他人と比べるのは良くないですが、実際もっと忙しい人は大勢いますし、仕事しながらプロ作家やってる人だっています。

そもそも私、前職では週休一日の生活をしてました。サービス業なので正月以外、いつでも週休一日です。それでも、新人賞に小説(13万字前後)を送るくらいのことはしていました。

今は転職して週休二日。
平日だって、本当なら毎日1~2時間の自由時間は確保できるハズでした。

それなのに私は、時間的な余裕が少なかった以前よりも明らかに創作活動をサボっていたのです。

なぜできなかったのか? なぜやらなかったのか?
「物理的に時間が足りない」こと以上に、別の要因がやはりありました。

■創作が手につかないほどの人生への不安があった

まず、私は異性と付き合ったことが一度もありませんでした。

当時、世間体を気にしまくっていた愚かな私は、「恋人いない歴=年齢=恥ずかしいこと」だと思っていました。なので、いつも自信がなかったし、「一生このまま一人なのでは?」と不安でした。

友達もいないし、家族もいない。愛想もいい方じゃない。
仕事場と家を行き帰りして、一言も喋らない日々が続きました。

「創作なんかやってる場合じゃ無くない?」

心のどこかに、そんな思いが常に居座っていました。
実際、婚活をして恋人ができて以降は、少し創作意欲が回復しました。

この辺りは本当に個人差があるところだと思いますが、「創作なんかやってる場合じゃ無くない?」という問題を抱えているときは、やはりそれを解決しなければどうしようもないこともある気がします。

私の場合はそれが、新天地で一緒に頑張れるパートナーを見つけることだったのでしょう。

しかし、パートナーができてからも、私の創作意欲は学生時代ほどではありませんでした。持続性も足りません。「何もしないよりはマシ」レベルにしか回復しなかったんです。

まだまだ苦しい時代は続きます。

■どうでもいい活動に時間やエネルギーを奪われてない?

上京した私には、リアルの友達がいませんでした。ただ、10年くらい前から付き合いのあるネット上の創作仲間はいました。

結論から言うと、この創作仲間が私にとって最大の「エネルギー泥棒」でした。この人の悪い一面を端的に表すと「上手くいったら俺のお陰。失敗したらお前のせい」という態度を示すような人でした。

仮に、この人をAとしましょう。

私はAと「終わらない合作」を10年続けていました。Aが書き終わらない限り、自分の完結済み作品も公開できない。終われない。そんな状況がず~~っと何年も続いたんですね。

しかも最終的にAは執筆を放り出し、自分だけが楽しめる二次創作を始めた挙げ句に、私にその挿絵を描かせて「合作たのしいね!」って言いだしたんです。

なお、この時の挿絵は「友達なので無償」。オフ会に間に合わせたいというAのワガママで、キャラデザ1体&三枚の挿絵を一週間で描かされました。

そこでAに本気で嫌気がさし、悩んだ末に挿絵を降りたいと言うと「一度受けたなら最後までやってくれなきゃ困る! 無責任!」とキレられて「え? おま言う?」と完全にプッツンしてしまった私は、Aに事実上の絶縁状を叩き付けて10年ぶりに自由の身になりました。

この時の体験が、「頑張って作品を作っても何にもならない」という意識を植え付けてしまったんだと思います。

しかし、病原菌と離れたことで次第に「久々に絵を描こうかな」とか「twitterやってみようかな」とか、新しいことに目が向くようになっていきました。

もし、私のように長く続けているけど時間と労力のわりに実りが少ない活動をしている人は、それを真っ先に捨てるだけでも創作意欲が戻る可能性があります。

執着する必要ないです。不利益な関係は永遠に不利益です。

創作意欲を取り戻すために「創作仲間」を作ろうと思っている人も、このあたりは気をつけてください。

・明確な目標が無いグダグダな集まり
・創作のペースや意欲などが自分と釣り合わない仲間
・ただ傷をなめ合うか、自慢し合うか、利用されるだけの関係

こういう仲間は、作れば作るほどあなたのエネルギーを吸い取ります。

■体力が無さすぎない?

これも大きな問題でした。
精神的な問題が片付くと、体力的な問題が露呈したのです。仕事から帰ると疲れ果てて寝っ転がり、そのままスヤ~……という展開は誰もが経験することでしょう。

創作に使えるはずの帰宅後1時間。
それが、だらだらテレビやゲームで消える――耳が痛い話です。

そんな人に効果てきめんなのが、筋トレです!

筋トレを始めると、パソコンの前に座っていられる時間が延びます。また、脳の働きもよくなってメンタルも強くなります。

これは無気力になってしまう時の対処法でもあるんですが、やはり運動不足はすべてにおいて悪影響をもたらします。フィジカル面だけでなくメンタルにも超影響します。鬱の原因にもなります。当然、創作作意欲にも影響します。

学生時代と今。
何が劇的に変わったかって、一つはやっぱり運動量なんですよね。

最近、運動してないな……
なんだか足も腕も細くなってきてない……?
昔より疲れやすいなぁ……歳かなぁ……

なんて思っている人は、ぜひ運動を始めてください。

オフィスワークの人は、恐らくラジオ体操をするだけでもゼェハァなります。ぜひ、衰えた自分の筋肉を感じてみてください。(笑)

個人的にオススメなのは「HIIT」という、短時間・高負荷の有酸素運動です。屋内で4分からできるのにめっちゃ疲れるし、鍛えられます。詳しくはYouTubeで検索してみましょう。(ちなみに「痩せる」効果は期待しないでください。あくまでも体力作りです)

■インプットが少なすぎない?

これもわりと陥りがちな罠。
特に小説やマンガなど、物語性のあるものを作りたい人は絶対に怠っちゃいけないのがこのインプットです。

最近、新しいマンガ、読みましたか?
小説、アニメ、映画、ニュース、ブログ、何でも良いんです。
新しい創作の刺激を受け取っていますか?

私の場合、上京したときにテレビを持っていなかったため、アニメを見る時間が格段に減っていました。PCでいくらか見ていたけれど、それでもやっぱり学生時代ほどは見ていなかった。流行のマンガも知らなかった。

また、首都圏なのに時給950円のアルバイトをしていたため、服を買うお金すら出し渋るレベルで困窮していました。無意識に食費も切り詰めていたらしく、当時は体もガリガリだったそうです。

結果、見るのにお金がいるハイクオリティな創作物に触れる機会がかなり減っていました。「マンガ? 映画? 金かかるから無理」みたいな。

これも、創作意欲が下がる一つの要因だったと思います。

特に自分が好きなジャンルは、常に追いかけるくらいの姿勢を持っておいたほうがいいですね。(私の場合は少年マンガを追い始めると劇的に回復しました)

あと、いくら面白くても、古い作品ばかり繰り返し見るのは良くない。やっぱり、新しいものを幅広く見た方がいいです。

創作活動を続けるには、新しい刺激を受けとり続けることが大切です。

創作意欲を育てるという意味では、
新しい名作 > 新しい駄作 > 古い名作 > 古い駄作
の順で影響があると個人的には思ってます。

なお、ここでの新古は「自分にとって新しいかどうか」です。作品の発表時期のことではありません。自分がまだ見たことがないモノに触れることが大切なのです。


以上、「社会人になって創作活動ができなくなった私が、再びペンを取るまでに考えたこと5選」でした。

他にも「自分が創作をする理由を深掘りする」ということをやったのですが、ここに書くと長くなるので、こちらは次の機会に書いていこうと思います。

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