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バーベル戦略 [くま日誌] 164号


最近、また円安が進んでいますね。昨日みたら、1ドル143円になっていました。投資の世界は、反脆弱性を考える上で参考になりますよね。

「反脆弱」な状態を目指していくには投資と同じように、安定したメインの収入源がある状態で、小さなチャレンジをしてアップサイドを狙っていく、という「バーベル戦略」が有効であると、先日学びました。

バーベルというのは、左右に重りがあるわけですが、これを【安定】と【チャレンジ】という二つのバランスが重要だよ、と例えているわけです。


投資には、ポートフォリオを持つという考え方が重要です。投資先を分散せよ、というアドバイスですね。一つの投資先に集中してしまうと、想定外のイベントが発生した時に全滅してしまう可能性があります。

人生においても同じように想定外の事象が発生することを前提として、自身の生活の依存先を分散させておく必要があります。


次に、投資は余剰資金でせよ、というアドバイスです。例えば、生活費を投資につっこむことはリスクが高すぎますよね。安定性をベースとしてアップサイドを狙うという意識が大事なことです。

「生活防衛資金」を少なくとも半年程度は積み上げておいたほうがよい、などと投資の本などにはよく書かれていますが、これはとても大切なことですね。投資をする前に不測の事態が起こった時に対応できる資金(使用用途のない預金)を持っておく事のほうが優先順位が高いわけです。

ここには「安定性が最優先である」という点と「余剰資金でアップサイドを狙う」という二つのバランスが意識されています。


さらに時間軸を長期でみて複利を狙う、ことがポイントです。人生においても、複数のプロジェクトやチャレンジをしながらアップサイドを狙っていくわけですが、当然すべてうまくいくわけではありませんよね。

短期で見たときには許容可能な範囲での損失はガンガン出るわけですが、長期でみたときには、いくつかのヒットよりポートフォリオ全体としては成長しているという状態が理想なわけです。

そしてそのヒットの中に、ツーベース、スリーベース、中にはホームランが混じっている可能性があり、そうなると小が大を飲み込むような形で、安定性はそれによって取って代わられるようになります。


こういう構造を螺旋階段を昇るかの如く繰り返すことにより、私たちの人生は、より反脆弱になっていくのではないでしょうか。



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